自然派ワインが美味しいと絶賛される3つの理由!

自然派ワインが美味しいと絶賛される3つの理由!
最近よく耳にするようになった『自然派ワイン』。身体にやさしそうなイメージですね。実はその通りで、飲み口がやさしいだけでなく、身体にもやさしいワインなのです。

自然派ワインを造る行程で、まず、ぶどうを栽培時に、化学肥料を使わず有機肥料だけを使用しています。さらに、害虫や病気に対しても農薬を使用していないので、ぶどう栽培するにはとても管理が大変。ワインの醸造工程においては、最低限の酸化防止剤で造られています。

今回は、そんな自然派ワインがなぜ美味しいと絶賛されてるのか、その3つの理由をこれから詳しく解説していきます。


 

自然派ワインが美味しいと
絶賛される3つの理由!

 

自然派ワインの特徴① 有機農法でぶどうを栽培している

近頃は、有機栽培で作られた野菜にも人気がありますね。同じく有機農法で栽培するぶどうもありますが、そのぶどうで造られるワインもあります。それが自然派ワインです。ではその農法について少し見ていきましょう。

自然派ワインを造るためのぶどう栽培には、大きく分けて2つの農法があります。

①ビオロジック農法
自然を尊重した農業形態で、除草剤や殺虫剤などの化学薬品、化学肥料に頼らない農法で、いわゆる『有機栽培』のことです。畑やぶどうにとって最も自然に近い環境作りを行います。

②ビオディナミ農法(バイオダイナミック農法)
ビオディナミ農法は『宇宙の力』を作物の栽培に活かしていく農法です。化学肥料や農薬に頼らない自然を尊重するビオロジックを行った上に、さらに2つの作業を行うのです。

1つ目は、『ビオディナミカレンダー』というものに基づいて、種まきや耕作、剪定などの作業をします。これは地球と月、天体の位置関係などから割り出した日時を元に、それぞれ最適の作業を行っていきます。

2つ目の作業は、『プレパラシオン』といわれているものを使用した土壌造りをすることです。プレパラシオンを使用した土壌造りとは、自然界に存在するものだけで肥料を作り、地中のエネルギーを活性化するのですが、用いられるのは牛糞やタンポポ、イラクサなどがあります。例えば、牛の角に牛糞を詰めて、冬の間、土の中に寝かせて、決まった日にそれを畑に撒布します。

 
ここまででも、相当な手間と労力が掛かるのが想像できますね。

ところで、ビオロジックやビオディナミ含めた有機農法を行っている生産者を、誰がどのように認定しているのかご存知でしょうか?実は、ぶどうが有機農産物であるということを証明する認証機関がいくつかあります『エコサート』『ABマーク』などの機関が有名です。そういった機関のマークがあるものは信頼できますね。
ecocert,AB

このように、自然を大切にする有機農法から出来たぶどうが自然派ワインになります。手間を惜しまない生産者の方達の情熱が、自然派ワインの美味しさの理由の1つなんですね。

 


 

自然派ワインの特徴② 天然酵母(野生酵母)を使っている

自然派ワインの特徴の2番目は、培養酵母を使わず天然酵母で醸造するというところです。培養酵母とは、酵母メーカーが純粋培養をして販売している粉末酵母のことをいいます。天然酵母とは、殺虫剤や農薬を使用しない畑に生息する自然由来の酵母です。

有機農法でぶどうを栽培すると殺虫剤や農薬を使用しないので、畑は本来の生態系がきちんと保たれていて、そこには自然な酵母が生存しています。ぶどうの果皮などに元々生息している酵母のみで醸造するワイン造りはリスクも高く手間が掛かりますが、天然酵母からは、複数種の酵母の混成からなる複雑で深みがある風味を得ることができ、自然の味わいが楽しめるワインとなります。

この酵母による味の深みが、美味しさの理由の1つなんですね。

 

自然派ワインの特徴③ 酸化防止剤(SO2)の添加が極めて少ない

ワインにはだいたい酸化防止剤として、亜硫酸ガスまたは亜硫酸塩(化合物)といったものが入っています。これは、ワインを瓶詰めして流通させるにはとても重要な役割をしているからです。

酸化防止剤の重要な3つの役割は、

①酵母の働きを抑制する働きがある。
低温で保存していても、わずかな温度変化でワインの中の酵母が再活発化し、糖分を分解し、炭酸ガスを発生させてしまうので、ある程度の酸化防止剤は無くてはならない。

②殺菌作用があり、ワインには好ましくない有害な微生物の増殖を抑制し、さらに、雑菌を排除し、腐敗を防ぐ働きもあります。

③酸化防止作用があり、ワインの味わいを変えてしまう酸化の状態を防ぐことができます。

この酸化防止剤が自然派ワインは少量に抑えられています。無添加で醸造されることもあります。自然派ワインを飲んで二日酔いしなかったと聞きますが、これは酸化防止剤を少なく抑えているからとも言われています。
 
飲みきれなかった自然派ワインを美味しく保存するには、ビンにコルクを差して新聞紙に包み、冷蔵庫に入れると1週間程度は美味しく飲めます。新聞紙に包むことによって、冷蔵庫の開閉時の温度変化に対応出来るようになります。しかし、一旦栓を開けるとワインの酸化が始まってしまいますので、できるだけ早く飲むのがオススメです。飲むのを忘れて味が変わってしまったら、お料理に使ってコクをつけたり、お風呂に入れてワイン風呂にして楽しむのも良いですね。

 
 

いかがでしたか。

生産者の気持ちが込められた自然派ワイン、美味しいと絶賛される3つの理由をお伝えしました。有機栽培でぶどう栽培を行い、そのぶどうから醸造をして造られる生産者の情熱がこもった自然派ワインを味わって下さい。自然の力の素晴らしさの中に、包み込まれるような優しい味わいを体験することができますよ。二日酔いしづらいからと言って飲み過ぎないように気を付けてくださいね。

さあワインがあなたを待っていますよ、今日はどのワインで乾杯しましょうか。
 

まとめ

自然派ワインが美味しいと絶賛される3つの理由は、
① 有機農法でぶどうを栽培している
② 天然酵母(野生酵母)を使っている
③ 酸化防止剤の添加が極めて少ない

 


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