人と関わってもっと輪を広げたい・友達を作りたいと心では強く思っていても、恥ずかしがり屋さんにとってはなかなかハードルが高いのですよね。
誰かと関わるには、「話しかける」という行為が必要になりますが、「何を話したらよいかわからない」「どんな印象を持たれるか不安になってしまう」など、抱える悩みも千差万別。
なかには、話しかける以前に、自分が他人と関わらなければいけないということ自体が恥ずかしいと感じてしまう人もいます。ですが生きていく以上は大なり小なり誰かと関わっていかなくてはいけません。
そこで今回は、恥ずかしがり屋さんの部分を克服して人間関係を広げていくために、心がけたいポイントについてお伝えします。
恥ずかしがり屋を改善して
素敵な友達をたくさんつくる方法
自分自身より他人に目を向けてみる
恥ずかしがり屋さんは根本的に「自分がどう見られているか」を気にする傾向があります。しかし、あえてはっきり言うなら、よい意味で「他人はあなたをたいして気にしていません」。
「悪く見られるんじゃないか」「おかしいと思われるんじゃないか」などなどといった、恥ずかしがり屋さんが抱える特有の不安は、他人からしたらほぼ皆無と言ってもよいくらいの些細なことなのです。
ならば「自分がどう見られるか」はちょっと脇に置いて、他人に興味を持ってみませんか?相手は何が好きなんだろう、どんなことに興味があるんだろう。
そんな目線から関心をもって見てみたり、話をしてみたりすると、意外な共通点が見つかったり、イメージを覆されたりして会話が弾むこともあるでしょう。いつの間にか恥ずかしがり屋の自分については、あまり気にならなくなっているはずですよ。
話をする本来の目的を意識する
恥ずかしがり屋さんはついつい、失敗したときのことを考えてしまいがち。バカにされたらどうしよう、なんて頭をよぎるともう、一歩を踏み出す勇気が萎えてしまいそうになります。
ですが、ここであなたの目的をしっかりと意識してみてください。自分から関わろうと頑張るその目的は「自分をつくろって、良く見せること」ではなく「誰かと仲良くなりたい」からですよね。
恥ずかしがり屋さんはついついうまく話をしようとしてしまいますが、上手に話せなくても、流暢ではなくてもよいのです。
要は相手にあなたの意図が伝わることが大事なのですから、まずはその部分と、話しかけるタイミングだけに重点を置くよう心がけてみましょう。
恥ずかしがり屋気質は1つの癖と考える
恥ずかしがり屋=内向的、ではありません。内向的なのはもともと持っている性質ですが、恥ずかしがり屋な部分は克服できる習慣です。
もちろんその部分もひっくるめてのあなたですが、「自分は恥ずかしがり屋だから」と会話に臆病にならなくても大丈夫ですよ。1つの習慣・1つの癖と考え、少しずつ治す訓練をしてみましょう。
誰かに話しかけるのが苦手なら、まずは1人で声を出すこと、鏡に向かって話しかけてみることなどから始めるとよいでしょう。また、人の話に耳を傾けてみるのもよいですね。
どんなことを話しているのか、どんな風に話しているのか。なかには空気が読めない人もいるかもしれませんが、それも反面教師になります。人間観察も訓練の1つになり得るのです。
小さなことから始めてステップアップしていく
恥ずかしがり屋さんな自分に自己嫌悪に陥ることがあるかもしれませんが、まずは恥ずかしがり屋な部分も自分なんだと認めて、受け入れましょう。
そのうえで、この性格はあなた自身が社交的になるための試練の1つと考えてみてください。今の自分が良い悪いではなく、ありのままを受け入れ認識したうえで、できる小さなことから始めていくのです。
最初は「挨拶」です。返事がなくても構いません、ただ、朝は「おはよう」、なにかあったら「ありがとう」などなど。基本中の基本ですが、これが対人関係においてとても重要です。
挨拶で声を出すことに慣れてきたら、「わからないときは相手のタイミングを見て、大丈夫そうならすぐに聞いてみる」など、自分で課題を見つけてチャレンジしてみるのも有効です。ステップアップしている自分を実感できると、自信もついてきます。
リラックスしている状態の体を作る
さて、実は恥ずかしがり屋気質は精神論だけでは克服するのが難しいところです。いくらいろいろと指南を受けても、簡単に実践できれば苦労はありませんよね。
そこで、恥ずかしがり屋を克服するために精神面だけではなく、肉体面にもアプローチをかけていきましょう。呼吸法(腹式呼吸)やストレッチなどでリラックスしたときの体の状態を作り出し、覚えこみます。また、瞑想で普段の緊張を解きほぐす時間を設けるようにしてみてください。
誰かと関わったり、会話をしたりする際に緊張したときは、呼吸法を試したり、体のリラックス状態を思い出すことで、その緊張を和らげることができますよ。体の緊張が解ければ、おのずと気持ちも落ち着いてくるはずです。
いかがでしたでしょうか。恥ずかしがり屋なばっかりに消極的になってしまうのはもったいないこと、克服できればそれに越したことはありませんが、恥ずかしがり屋というのは裏を返せば「奥ゆかしい」ともいえます。
けして欠点ではないのですから、まずは自分に自信を持ちましょう。必要以上に怯えたり、考えたりすることはありませんよ。
勇気を出して踏み出して、失敗したらどうしようという気持ちもよくわかりますが、それはそれ、「失敗した」という事実にとらわれるのではなく、どうすればよかったかを判断するための材料にしてしまえばよいのです。そうしていろいろ試して、事例を集めていくうちに成功と失敗のパターンが見えてくるはずです。
まとめ
恥ずかしがり屋を改善するには
・ 自分自身より他人に目を向けてみる
・ 話をする本来の目的を意識する
・ 恥ずかしがり屋気質は1つの癖と考える
・ 小さなことから始めてステップアップしていく
・ リラックスしている状態の体を作る