人間は社会的な生き物、人間関係での悩みは生活に影を落としがちですよね。何をしても非難されてしまったり、認めてもらえなかったりしてしまえば、落ち込んでも無理はありません。
逆に人間関係がうまく行っているときは、なんでも楽しく感じてストレスを受けなかったり、ツラいことがあっても何とか乗り越えられたりするものです。できれば、人間関係は良好に保ちたいところ。
そう思って人と接しているはずなのに、なぜかいつも人間関係で失敗しているな、と感じる方はいませんか。
「人に噂を立てられてしまう」「嫌われてしまう」「孤立してしまう」そんなパターンばかり繰り返している場合は、普段の人との接し方に改善すべき点があるはず。今回は、人間関係でもう失敗したくない！という方必見、適切な人との交際術を５つお伝えします。
共感する姿勢で人と接する
人間関係は、個人とのつながりの重なりで出来上がっていますよね。だがかこそ、人間関係を良好に保ちたいなら、まずは個人に好かれる自分を作り上げましょう。一人一人に好かれるためには、相手に安心感を与えることが大切。「この人と一緒にいるのは楽だな」と思わせるのがポイントです。
そのために必要な姿勢が「共感」です。人は、人間関係の中で自分を認めてほしいもの。共感されると、「この人は自分の味方だ」と感じ、心を開いてくれるようになっていきます。会話では適度に相づちを打ち、相手を受け入れているアピールをしてみましょう。
批判や批評を控える
「共感する姿勢」と遠い存在にあるのが相手を非難する言動です。集まる人間が多くなれば多くなるほど、様々な価値観をもった人がいますよね。もちろん、その中には、自分の価値観とそぐわない人もいることでしょう。
そのため、悪気の有無にかかわらず、「○○はだめだ」といった批判的な発言を不用意にした場合、誰かを人を傷つけたり、怒らせたりしてしまう可能性があります。ただ傷つけたり、怒らせたりしてしまっただけで済めばまだよい方。
そのあとで「あの人がこう言っていた。」などと陰口をたたかれたりすれば、人の口に戸は立てられません。たった一度の失言のせいで、あっという間に人間関係から孤立してしまう可能性すらあります。人間関係を悪化させたくないなら、批評や批判は極力避けた方が無難です。
陰口に参加しない
職場や学校など、ある程度出入りの少ない人間関係の中では、他人の悪口を好む人も出てきます。このような人は、人間関係を乱すのを面白がっているタイプ。何か火種を見つけては火をつけて、バランスのとれた人間関係を壊そうともくろんでいます。
このタイプの人間が集団の中にいた場合、自分がまきこまれないよう細心の注意を払う必要があります。たとえば、ある人の悪口をふってきた場合、「それはひどいですね」などの感想を言う相づちは危険です。
今度は、「あなたが悪口を言っていた」と話を変えて、今度はあなたの悪評を周囲に広げられてしまうかもしれません。
陰口はなるべく「本当ですか」「そうなんですか」と聞き流し、意見を求められても「○○さんはどう思うんですか」「○○さんはひどいと思ったんですよね」など返して自分の意見を言わないようにしましょう。
自分が「悪口を言わない人」であり続ければ、仮によからぬ噂を立てられても「嘘だ」と感じてもらえ、噂話のストッパーになる場合もあるのでおすすめです。
自分のことを深く語りすぎない
「人に好かれるためには、自分をさらけ出した方がいい」と考える人も多いはず。確かに、自分の素の部分、隙を見せることは、相手に心を開いてもらうのには有効な手段ですよね。しかし、誰それ構わず自分のことをさらけ出して話してしまうのは問題です。
話の受け取り方は人それぞれ。自分自身の話は、自慢話や他人に対する嫌味に聞こえてしまう場合もあります。様々な価値観が存在している集団の中では、自分の話がどのように受け取られるかは不明確。気づいたら、他人に話しが湾曲して伝わり、悪い噂話のネタにされてしまう場合もあります。
そのような事態を避けるためにも、特に親しい間柄の人以外には、プライベートにまつわる情報は与えないように心がけましょう。
約束を守る
ここまで、人間関係の中での身のふりかたについて触れてきましたが、最も肝心なのは人に信用を得ることです。例え他人が自分の人間関係を悪化させようとしたとしても、周囲にいる人が味方をしてくれれば問題ありません。
人間関係で失敗しないためには、一番身近にいる人に信頼してもらえるように普段の振る舞いに注意を払っていくのが防御策になるのです。では、信頼はどのように得たらよいのでしょうか。時間の約束、業務上の約束など、日常には様々なルールや約束事がありますよね。
これらの約束を一つずつ、確実に守る生活を積み重ねるのが大切。逆に、信頼を失うのは簡単です。一つでも約束を守らなければ、あっという間に信頼度が下がってしまう可能性があるのです。だからこそ、守れない約束はうかつにしないように心がけるのも大切です。
さて、人間関係は複雑。たった一人の人に嫌われただけでも、集団にいる全員に距離を置かれてしまうなどの事態を引き起こしかねない恐ろしいものですよね。かといって、多様な価値観のある集団の中では、全員に好かれるのは不可能なのかもしれません。
だからこそ、誰かに嫌われてしまっても人間関係が壊れにくいように、非難をされにくい自分の人間像を作り上げていくのが重要です。ここでご紹介した「共感する姿勢で人と接する」「陰口に参加しない」「約束したことは守る」の３つは、人から非難を受けにくい人がとっている行動の例です。
加えて、「自分を語りすぎない」「批判や批評を控える」など、攻撃する隙を与えない工夫をすれば、人間関係における防御力は確実にアップ。人間関係での失敗も減ってくることでしょう。
人間関係がうまく行けば、毎日が明るくハッピーに。人間関係で悩んでいるあなた、お伝えした交際術のうち実践できていないものがあれば、是非取り入れてみてくださいね。
まとめ
人間関係で失敗しないためのコツ
・ 共感する姿勢で人と接する
・ 批判や批評を控える
・ 陰口に参加しない
・ 自分のことを深く語りすぎない
・ 約束を守る