アロエと聞くと美容や健康によいのではとイメージする人は多いですよね。医者いらずと言われるアロエの育て方を学んで、美容と健康に活かしてみたいと思っている人もいる事でしょう。
アロエは紀元前から健康と美容に活用されており、大規模な栽培が行われていました。アレキサンダー大王や、クレオパトラも愛用していたと伝えられているほど、昔から世界中の人に愛されているアロエ。とても多くの働きがあり、一家に一株あるととても重宝しますよ。
実はアロエは南アフリカなどの温かい国の植物ですが、環境に順応するので寒さにも慣れることができる、とても育てやすい植物なんです。
増やし方も簡単で失敗が少ないので、美容や健康以外にもインテリアとして寄せ植えにすることもできるでしょう。そこで今回は、アロエの育て方を学んで、美容と健康に活用する5つの方法をお伝えします。
アロエの育て方を学んで、
美容と健康に活用する5つの方法
キダチアロエの方が育てやすい
アロエの育て方で一番大切なことは、どの品種を育てるかです。アロエは約400もの種類がありますが、日本の一般家庭で育てることができる品種は、キダチアロエとアロエベラの二つです。
キダチアロエは、ロシアでも育てられているほど寒さに強く、日本でも昔から各家庭で育てられています。ホームセンターなどの身近な場所で手に入れることが可能で、室内でも屋外でも育てることができますよ。
一方アロエベラは、アロエの中で最も大きな品種であり、キダチアロエの10倍もの大きさに育ちます。ゲルの部分が肉厚で苦みも少ないことから、食用に向いています。しかし寒さに弱く、日本では沖縄以外の場所では育てることが難しいでしょう。
また、最近は少しずつホームセンターなどでも見られるようになりましたが、取扱量はやはり少なく手にいれることもやや難しくなります。ですからキダチアロエを選ぶことが、アロエの育て方の1つ目のポイントとなります。
1年を通して日当たりの良い場所に置く
アロエの育て方の2つ目のポイントは、日当たりの良い場所に置くことです。アロエは、南アフリカなどの比較的暖かい地域に自生している植物です。そのため、よく日に当てると株が丈夫になり、耐寒性も増してくるのです。逆に日照不足になると、茎がひょろひょろになってきて枯れてしまいます。
ですから、1年を通して日当たりの良い場所に置くことが重要になります。しかし、アロエがハウス栽培のものであった場合は、置く場所によっては環境になじめず枯れてしまうことがあるんですよ。
ハウス栽培のアロエの育て方としては、徐々に日当たりの良い場所になじませていくことが大切です。午前中だけ日の当たる屋外や、日当たりの良い室内に置くと良いでしょう。
水やりは表面が乾いてから
アロエはもともと、乾燥した地域に自生しています。ですから、水をあげすぎると根腐れを起こして枯れてしまいます。そこで、アロエの育て方3つ目のポイント。水やりは表面が乾いてから行いましょう。特に冬場は、アロエの越冬温度が5℃前後であるため、凍結してしまうと枯れるおそれがあります。
水を上げなければ0~3℃まで耐寒性がありますので、冬の水やりはほとんど必要ありません。夏場は日中に水やりすると、土の温度があがってしまって根を痛める原因になるので、朝夕の涼しい時間帯がおすすめです。
また、根腐れを起こさないためには土選びも大切です。水はけのよい土を選びましょう。具体的には、赤玉(小粒)7:腐葉土2:川砂1の割合がベストです。アロエは多肉植物ですので、市販のサボテン・多肉植物用培養土も使うことができますよ。
2年に1回は植え替える
鉢植えのアロエは植え替えが必要になります。なぜなら、時間が経つと土の中の養分が不足してしまうからです。また根が張りすぎてしまうと、水はけや通気性が悪くなって腐ってしまう原因になってしまいます。
ここでアロエの育て方4つ目のポイント。最低でも2年に1回は植え替えるようにしましょう。植え替えの時期は、生育期である5~9月であればいつでも大丈夫です。しかし、植え替えた株が丈夫に育ってから冬を迎える方が、アロエを長持ちさせることができるので、春の植え替えがおすすめです。
植え替える際には、根を痛めないようにあらかじめ土を乾燥させておきましょう。植え替えをすると決めたら、1~2週間前から水やりをやめます。植え替えが済んだら、今度は1週間は水やりをすることも、アロエの育て方の大切なポイントですよ。
アロエを増やす方法を知ろう
アロエを美容や健康に活用していると、大量に消費されてしまい、一株では足らなくなってきます。そこで、アロエの育て方の最後のポイント。アロエを増やす方法を知りましょう。
アロエを増やすには、株分けと挿し芽、挿し木の3つの方法があります。株分けは、根のついた子株を分ける方法で、失敗はほとんどありませんし、高確率で根付くことができます。株分けを行う際には、親株の根を傷つけないように子株を分け、日陰で切り口を乾燥させます。
その後に植えつけますが、水やりはある程度根が付くまではしない方が良いでしょう。次に、挿し芽は切った葉の後から出てきた新芽を取って増やす方法です。こちらもある程度乾燥させてから土に挿します。水やりは1週間後から週1回行います。1カ月ほどで根が出るので、植え替えて徐々に環境に慣らしましょう。
最後に、挿し木は切り詰めた上の部分を挿して増やす方法です。やり方は挿し芽と一緒です。どの方法も正しく行えば、比較的簡単に行えますので、挑戦してみてください。
いかがでしたか。アロエは昔から民間薬として使用されてきました。やけどにはアロエを塗るという話を聞いたことがある人も多いでしょう。アロエには、消炎・沈痛・殺菌作用があると言われています。また、新陳代謝を活発にする作用もありますので、化粧水として使用されていることも多いですよね。
アロエに含まれるアロインには、肌を白くする成分も含まれています。このように、たくさんの成分を含んだアロエを家で育てることができれば、気軽に美容や健康に使うことができます。アロエは育て方も簡単で、水やりの手間も少ないので、園芸初心者でも育てることが容易でしょう。
今回紹介したアロエの育て方を参考に、ぜひアロエ栽培に挑戦して、手軽に美容と健康に活用することで、心も体もきれいになりましょう。
まとめ
美容と健康に役立つアロエの育て方とは
・ キダチアロエの方が育てやすい
・ 1年を通して日当たりの良い場所に置く
・ 水やりは表面が乾いてから
・ 2年に1回は植え替える
・ アロエを増やす方法を知ろう