口下手な人がうまく話すために覚えておきたい5つのこと

口下手な人がうまく話すために覚えておきたい5つのこと
口下手の人は言いたいことがなかなか言葉に表せない、言っていることが支離滅裂で自分でも何を話しているのかわからない、だから何とかしてこの状況を変えたいし、話が上手になりたいと思うものですよね。

私たちは言葉でコミュニケーションをとる生き物ですので、口下手な人よりも口上手の人の方が仕事面でも金銭面でも人間関係でも優位に立てますし、思い通りの人生を送ることができます。

口下手だと自分のことをなかなかわかってもらえず、話してもつまらない人、疲れる人などと相手に思われてしまいますが、口上手の人たちの考えを取り入れるだけで、今よりもずっと相手への話の伝え方が上手になって人と話すことが楽しくなりますし、いつの間にか人気者になっていることだってあるのですよ。

そこで今回は、口下手から一歩抜け出して口上手の人たちの仲間入りをし、人と話すことが楽しくなる生活を送るために覚えておくべきことについて、お伝えします。

 

 

口下手な人がうまく話すために覚えておきたい5つのこと

 

会話は内容よりも気持ちを話す

会話は内容よりも気持ちを話す
口下手な人がよくやってしまいがちなことは、相手の話に対してなかなか言葉が出て来ずに黙ったり、「それは違う」、「いいや、そんなことはない」、「正しくない」などと、相手が話した内容を真っ向から否定したりしてしまうこと。それでは会話が続かなくなって、“この人と話すとつまらない”とお互い感じることになってしまいますよね。

仲の良い友人、素敵な家族、大好きな彼氏・彼女との普段の会話の中では、「内容の正しい・間違っている」を話し合っているのではなく、お互いの気持ちを伝えあう「心の交流」に会話というツールを使用しているのです。

相手の会話が少しくらい自分の考えと違っていたり、勘違いしていたり、矛盾したりしていても黙ったり否定したりせずにスルーし、「面白い」、「驚いた」、「ドキドキする」などの自分が感じた気持ちを先に伝えるようにしましょう。

自分の感情を先に伝えれば、「なぜそう思うの?」、「何かあったの?」などと相手が聞いてくるので、会話を続けることができますし、もしあなたが相手の言っていることが分からなければ、「それってつまりどういうこと?」と深く掘り下げて聞いてみると、会話が途切れることなく「心の交流」を続けることができますよ。

 

初対面では話しかけた方が勝ち

初対面では話しかけた方が勝ち
口下手だからと初めて会う人に声がかけられずに相手から話しかけてきてくれることをずっと待っていたり、最初の言葉選びを気にしすぎてなかなか一言が出ずにモヤモヤした経験はありませんか。

誰でもそうした経験はありますし話したいとは思っているものの、初対面で緊張するのは皆同じなのです。

“無視されたらイヤだな”、“変な人だと思われないかな”、“何を話せばいいのかな”とついつい考えてしまいがちですが、相手も話し相手を求めていて自分のことを話したいし、認められたいと思っていることが多いのですよ。

完璧に話そうとはせずに会話がはずんだらラッキーくらいに考えて、自分から勇気をもって話しかければ、その瞬間から楽しい時間に変わることは回避不可能でしょう。

もし何を話したらいいのかわからなければ、お互いに共通して見えているものについて話し合うと会話をするきっかけになりますし、「楽しき中に衣食住」(下の表を参照。)の中から話題を選んで、会話を楽しむという方法もあります。

口下手であればなおのこと、話したいと思う初対面の人に声をかけることができれば達成感が得られ、快楽を感じるドーパミンがドバドバと出てとても楽しい時間を過ごすことができますので、普段から1つ2つのネタを考えておいて、そのネタを中心に会話を楽しむことができると良いですね。

 

話題づくりのための手がかり 注1)

 旅の話、旅の計画
 ノスタルジー(思い出)
 仕事の話、出身地、出身校、趣味の話
 気候、季節の話題
 仲間の話、仲間の噂話
 家庭、家族の話
 ニュース、ニュース性のある話題
 ファッションの話
 食べ物、料理、健康
 住まい、家の環境、通勤経路

 

相手に興味を持つ

相手と話をしている時に会話の内容ばかりを気にしてしまったり、自分の話ばかりを優先させてしまったりしていては、相手から「この人は口下手でつまらない人」とレッテルを貼られることになってしまいますよね。

口下手でつまらない人にならないためには、相手をよく観察して、“こちらに興味を持ってもらえているだろうか”、“つまらなさそうにしていないだろうか”、“この人が喜びそうな話は何だろうか”などと相手に興味を持って会話をするように心がけましょう。

なかなか会話が続かない場合は、相手の身なりやしぐさなどを観察することによって新たなネタが生まれて、相手が話しやすい質問をすることができるようになります。

また、そうしているうちに相手を否定することはなくなって、それどころか笑わせたり喜ばせたりして「この人といると楽しい」と思ってもらうことができ、「人のことを考えることができる温かい人」と頼れる存在になることができますよ。

 

 

話すことより聞くことを優先させる

話すことより聞くことを優先させる
相手の意見を無視したり否定したりして、しかも相手に興味を持たずに自分のことばかり話す人と一緒にいると本当に疲れますし、もう会いたくないって思いますよね。

とにかく何か話さないといけないと思って自分のことばかり話をしてしまっては、相手を疲れさせてしまうだけですので、「口は1つ、耳は2つ」あるように、まず相手の話を聞くことから始めましょう。

しかし聞くことが大事だからといって、ずっと沈黙していたのではなんだか不気味ですし、話を聞いてくれないと不信感を抱かせてしまうこともあります。

なかなか言葉を口にすることができない口下手な人ほどやってしまいがちなのですが、そうならないためにも「なるほど」、「へぇ、そうなんだ」などと適度に相槌を入れたり、時には黙って大きくうなずいたりして、相手にはきちんとあなたのことを理解していますよとアピールすることが大事ですね。

口の数は1つで耳の数は2つですので、「話す:聞く=1:2」を意識して、自分ばかりが話しているなと感じたら相手にボールを渡す工夫をしたり、反対に黙りっぱなしになっていたらタイミングを見計らって自分の気持ちを伝えたり質問をしてみたりと、話すことと聞くことのバランスを取ることが口下手から脱出するための近道なのです。

 

瞬間の「間(ま)」を恐れずに大切にする

口下手な人は自分が質問をしたのに相手が黙ってしまって答えないと、またさらに質問を上乗せしたり自分の意見を言ったり話題を変えたりしてしまいますが、それではかえって相手を混乱させてしまうこともあります。

例えば喫茶店での相手との会話で、

A:「今日は良い天気ですね。こんなとき、どこに行きたいですか。」
B:「そうですね…」
A:「飲み物は何にしましょうか。」
B:「飲み物ですか。」
A:「ところで買い物に行きたいんだけど、商店街に行かない?」

などと連続して質問を投げかけられると、何から答えて良いかわからずに疲れてしまいますよね。

質問された側は考える時間が欲しくて質問に対する答えを考えているので「間」が生まれるため、その瞬間の沈黙に焦る必要はありません。

もしこちらの質問の意図が伝わっていなければ、相手から「それってどういう意味ですか。」と聞いてくるでしょうし、あまりにも間が長ければ別の質問ではなくて「質問の意味が分かりませんでしたか。」と確認して、相手を困らせないようにすることを心がけましょう。

会話はずっと連続して話していないといけないというものではなくて時には休憩時間が必要ですので、「間」という沈黙の恐怖を恐れずに、相手が今何を考えているのか興味を持って接していれば会話を楽しむことができ、素敵なひと時を過ごすことができますよ。

 

■編集後記

言いたいことをうまく表現できない口下手を克服したい

 

昔から人見知りが激しくて自分の考えや思っていることを人に伝えることが怖いですし、しっかりとコミュニケーションが取れずに誤解されたり、後になってから「ああいえば良かった…」と別の言葉が思い浮かんで後悔したりすることが多いんです。

だからこそ口下手な状態を克服して相手との会話では明確にわかりやすく伝えたいですし、言葉で言い負かされて不利になりたくないという思いもあります。

私はどちらかというと論理的ではなく感覚で話してしまう方で、普段の会話だけでなく何か説明するときも何となくの感覚で話してしまって言いたいことが相手に伝わらないことの方が多い。

この癖を治したくて話し方に関する本を読んでみては実践するのですが、すぐには話せるように流ちょうにならないものですね。じっくり時間をかけて治していくしかないと感じているところです。

色々な本を読んでいるうちにわかったことがありまして、それは、本を読むこと自体が豊富な言葉や文章力を身に付けることにつながるというもの。詳しくは、『幸せいっぱい!読書7つのメリット』をチェックしてほしいのですが、確かに本を読むようになってからは人と話すことが億劫(おっくう)ではなくなりました。

それでもまだまだ口上手とは程遠いので、今回の内容を念頭に日々実践し、口下手を脱却して色々な人とコミュニケーションをとり、ハッピーな毎日を過ごしたいですね。

 

おさらい

口下手な人がうまく話すために覚えておきたい5つのこと
1 会話は内容よりも気持ちを話す
2 初対面では話しかけた方が勝ち
3 相手に興味を持つ
4 話すことより聞くことを優先させる
5 瞬間の「間(ま)」を恐れずに大切にする

◆引用文献
注1) 『誰とでも10秒でうちとける 話し方教室』 2016.3 大畠常靖 総合法規出版(株)p.25

◆参考文献
・『誰とでも10秒でうちとける 話し方教室』 2016.3 大畠常靖 総合法規出版(株)
・『営業の魔法 この魔法を手にした者は必ず成功する』 2009 中村信二 (株)ビーコミュニケーションズ
・『誰からも「気がきく」と言われる45の習慣』 2010.11 能町光香 (株)クロスメディア・パブリッシング
・『たった1日で声まで良くなる話し方の教科書』 2015.8 魚住りえ 東洋経済新報社


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