論理的思考を楽しく学んでメリットの高い決断をする秘訣

論理的思考を楽しく学んでメリットの高い決断をする秘訣
論理的思考は、重大な局面で最善の決断をするための一つの武器ですよね。いつでも論理的思考に従って決断を下す必要はありませんが、はなから論理的思考を持ち合わせていないのと論理的思考を経たうえで「それでも私はこっちを選ぶ」というのでは同じ決断でも結果はおのずとちがってくるでしょう。

何の覚悟もなく知らず知らずのうちに困難な道を選んだのでは失敗は避けがたいですが、論理的に考えてこうなることは分かっていたが「あえて」困難な道を選ぶのであれば覚悟をもって自分の道を進むことができます。

つまり、論理的思考に従わなければいけないのではなく、決断を下す前に論理的思考によって未来に起こりうることを想像してみることが大切ということ!

そのうえでどんな決断を下すかはあなた次第ですが、どのような決断を下すにしても論理的思考を持ち合わせていなければ話になりません。ということで、今回は論理的思考を楽しく学んでメリットの高い決断をする秘訣をお伝えします。

 

論理的思考を楽しく学んで
メリットの高い決断をする秘訣

 

まずは問題点を見つけること

論理的思考を発揮する場面は、何らかの問題がありその解決策が必要なとき、あるいは問題がありその問題を解決するのにいくつかの方法があり、そのうちどの方法を選ぶか決めなければいけないときです。

いずれにせよ、スタート地点は「解決すべき問題」です。この問題を見つけることが、論理的思考の出発点、問題を見つける力を身に付けましょう。

たとえば、今のままでは成功できない仕事、成功を阻んでいるのはコストの問題なのか、人手が足りないのか、時間的な問題か、はたまたスキルなのか、どこに問題があるのかを見極めなければ、解決策を考えることはできません。論理的思考を学ぶときは、まずは問題点を見つける力を身に付けてください。

 

可能性を全て書き出すこと

「論理的」というと、問題と解決の間にはたった一本の「正しい」道があり、それをたどっていきさえすればゴール(解決)に行き着くものというイメージがありますが、論理的思考にはいくつもの答えがあります。

論理的思考とは、問題と解決の間を論理づけること、つまり「ああして、こうして、こうなった」と説明することですから、考える人の数だけ、いやあなたの頭の中だけでもいくつもの論理的思考とその結果としての解決があるはずです。

論理的思考を学ぶときには、考えられるだけの論理的思考とその結果を書き出してみましょう。論理的思考とは現実的思考ではありません。「これは現実的には無理だろう」という解決でも、論理づけることができれば、それを最後に選ぶかどうかは別にして候補の一つに挙げます。

たとえば、宇宙への行き方、ロケットを作りそれに乗って行くのが論理的かつ現実的な行き方ですが、紙を一枚ずつ重ねていけばいずれは宇宙にたどりつくというのも論理的な方法です。

最初から「ロケットを作るしかない」という考えにとらわれるのではなく、あれこれと考えてみることが論理的思考を身に付けるために必要なことです。

 

問題と解決策をつなぐ論理を自分に説明してみること

論理的思考とは「言葉で説明できる思考」のことです。「なんとなく」「直感で」「刑事の勘が働いて」は、論理的思考とはいえません。

問題に対する解決策をいくつか挙げることができたら、今度はセールスマンやプレゼンターになったつもりで、もう一人の自分にそれぞれの解決策とそれに至るまでの論理的思考を説明してみましょう。

論理的思考を身に付けるとき最も大切なのが、この「説明する」力です。自分自身に説明して、もう一人の自分が納得できるかどうか、納得できなければ論理に穴があるということです。もう一度考え直してみてください。

 

過去の事例を参考にすること

論理的思考によるいくつかの解決策を挙げることができ、さらに自分自身で精査した結果、最終候補がいくつか残ったとき、最後は自分にとってどの解決策が一番メリットが高いかを、これまた論理的に考え選ばなければいけません。

ここで、みすみす外れくじを引くのはもったいないので、最後の最後で「直感で選ぶ」なんてことのないようにしましょう。とはいえ、論理的思考に基づく解決策はいずれも「御説、ごもっとも」という解決策、なかなか優劣をつけたり取捨選択することはできないものです。

こんなときは、過去の事例に学びましょう。自分と同じ問題にぶつかった人がどのような解決策を選んだのか、そしてその結果がどうだったのかを調べ、参考にします。

最後の最後でどの解決策を選ぶかは、論理的思考に加えて経験則も必要!経験値に自信のない方は、先人の知恵を借りるのが一番です。

 

自分のメリットととは何かをきちんと把握しておくこと

論理的思考により自分にとってメリットの高い決断をしたいとき、自分のメリットとは何かをきちんと把握しておかなければ、決断することはできません。

たとえば、東京から大阪に移動するときの手段、論理的思考の結果、飛行機・新幹線・車という候補が並びます。このとき、あなたにとってのメリットがはっきりとしていないと、いずれの候補も論理的思考の結果ですから、論理が破綻しない限り(便が廃止になったなど)、どれかを選んでどれかを捨てるということはできません。

しかし、ここに「できるだけ安く」というあなたにとってのメリット(指針)があったらどうでしょう。論理的思考による候補をさらにあなたにとってのメリットに照らし合わせて取捨選択することができますよね。

「できるだけ安く」なら車になるでしょうし、「できるだけ早く」なら飛行機か新幹線、「確実に」であれば新幹線を選ぶことになるはずです。

このように、論理的思考の末の解決策の中からさらに取捨選択して決断を下すとき、取捨選択の指針になるのがあなたにとってのメリットです。自分のメリットをきちんと把握しておきましょう。

 

いかがでしたか。以上が、論理的思考を楽しく学んでメリットの高い決断をする秘訣でした。論理的思考で決断をするときには、まずは問題を見つけること、そして問題の解決策をあるだけ挙げることです。

このとき、「なんとなく」という言葉を使ってはいけません。いずれの解決策も論理的に説明することが大切!日頃から論理的に説明する訓練をしておきましょう。

さらに、決断をするためには論理的思考だけを鍛えていてはだめ!最後の最後にあなたにとってベストの解決策を選ぶ訓練も必要です。

そのためには、ベストの解決策を選ぶ経験を積んだり先人の知恵を借りる、さらにあなたにとってのメリットと照らし合わせて解決策を取捨選択することが大切です。

論理的思考で決断をするときは、解決策を思いつくための論理的思考と、その解決策を取捨選択しベストの解決策を選ぶ論理的思考、この二段階であなたにとってメリットの高い決断をするように心がけましょう。

まとめ

論理的思考でメリットの高い決断をするためには

・ まずは問題点を見つけること
・ 可能性を全て書き出すこと
・ 問題と解決策をつなぐ論理を自分に説明してみること
・ 過去の事例を参考にすること
・ 自分のメリットととは何かをきちんと把握しておくこと

考え方学び
この記事を書いた人
編集部

来月向上委員会では、知りたい人と伝えたい人の架け橋となり、私たちの生活の中にある小さな悩みや大きな疑問にお答えし、皆が抱える問題を解決する方法や、今日より明日をもっと明るくする為のあれこれをお届けします。

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