お香典マナー~恥をかかないための香典金額と連名の注意点

お香典マナー~恥をかかないための香典金額と連名の注意点
お香典の金額はいくら位入れればいいんだろう、会社の仲間とお香典を包むときにどうしたらいいんだろう、お香典返しは辞退したいけどどうすればいいのだろうと、お香典で悩むときってありますよね。

若い年齢ならともかく、ある程度の年齢になってくると葬祭に関する「常識」は持ってて当然とされてしまうツラさ。めったにないことなんだから・・・と言い訳してみても、世間が常識といえば知らないことが非常識。

そこで、お香典で恥をかかないために、お香典金額や連名でお香典を渡すときの注意点など、お香典マナーについて知っておきましょう。

 

お香典マナー
恥をかかないための香典金額と連名の注意点

 

20代ではそれほどなかった葬儀も、30代、40代と年齢が上がるほどに訃報の連絡をいただくことが増えてくるものです。さすがに社会人経験が長くなれば、それなりの「常識」が求められます。

会社関係の場合は、葬儀に参列することはなくても、同じ部署だからとか、同期だからなどという理由でお香典をお渡しする機会はあるものです。そのときに、個別でお渡しするのか、部署や数名でまとめて渡すのかと、話が持ち上がったりするのではないでしょうか。

また、身内の葬儀の場合では、実際に香典金額を巡って、「うちはいくら包んだのに」とか、「普通、このくらい包むのは常識よね」などと、陰口をたたかれることもあります。

とはいえ、頻繁に葬儀があるわけではなく、付き合いの深さや関係、自分の年齢などによっても違ってくる香典金額、結構困りものです。

そんなお香典ですが、そもそも「お香典とは何か」を知らずにお香典の話をしても仕方ありませんので、まずはお香典とは何かについて見ていきましょう。

 

◆お香典とは

たまに耳にすることがあるのですが、「通夜に行ってお香典を渡したのに香典返しがもらえないっておかしくないですか?」と。

おもわず、お香典返しを期待して行ってたの?と突っ込みたくなる場面でリアクションに困るのですが、そもそもなぜお香典をお渡しするのかご存知でしょうか。

お香典というのは、葬儀という突然の支出に対しての助け合いという相互扶助の意味があるのです。故人の霊前に供える金品でもあり、お花やお香代わりとしたものでもあります。

例えば、一家の大黒柱であるご主人が突然死亡してしまい、専業主婦の奥さんが小さな子供を抱えて途方に暮れている。そんなとき、「突然のことでお困りでしょう。お花代などの足しにしてください。」そんなイメージだと分かりやすいかもしれません。

そんなお香典ですが、一体どのくらいの金額を包めばいいのでしょう。香典金額の目安についてみていきましょう。

 

◆香典金額の目安

お香典の金額には、残念ながら「必ずいくら」というルールはありません。風習や慣習、行い方によりけりなのです。大抵は、自分の年代が高いなら金額も少し高めといった感じですが、金額設定は自由です。

身内へのお香典でも、20代の人が祖父母へ包む場合と50代では違いますし、会社の同僚の親族へ包む場合と自分の友人に包む場合では違ってくるものです。

とはいえ、やはり基準や目安が欲しいでしょうから、大まかな金額を載せておきます。

 

■大まかな香典金額

<身内の場合>
1万円、3万円、5万円、10万円程度が一般的です。

例えば、祖父母や親戚だったら1万円、兄弟姉妹なら3~5万円、両親なら10万円といった感じです。もちろん、20代の人だったら5千円だってありです。お金の額ではなく、気持ちでもあるのですから、自分のできる範囲でお包みすればよいのです。

<身内以外の場合>
3千円、5千円、1万円程度が一般的です。

誰にいくらという基準はありませんので、会社の同僚やその家族、友人・知人、友人知人の家族などだったら3千円~5千円、会社の上司や取引先だったら5千円~1万円といった感じです。

 

■4と9はNG、新札はなるべく避ける

気を付けなければならないのは、縁起が悪いといわれている「4」や「9」を避けること。4千円や9千円はやめましょう

また、新札をなるべく避けるのが良いので、新札しかない場合は、一度折り目を付ければ大丈夫です。

そしてそのお香典、通常は通夜や葬儀、告別式のときに持っていきますよね。では、どのような香典袋に入れて持っていきますか? 次に香典袋についてみていきましょう。

 

◆香典袋の表書き

香典袋には、御霊前、御香典、御香料、御玉串料、御花料などいろいろな表書きがあります。どの香典袋を使えばよいのかは、仏式、神式、キリスト教など宗教や宗派によって違うため、事前に確認をしておかなければなりません。

とはいえ、全てに使えるものがあります。それは「御霊前」です。分からなかったり迷ったりしたら、御霊前にすると安心です。

ちなみに、仏式なら「御霊前、御香典、御香料」、神式なら「御霊前、御玉串料、御神前」、キリスト教なら「御霊前、御花料」などを使います。

 

◆連名の場合のルール

そして、表書きの下には、薄墨の筆で自分の氏名を書きますが、このとき2人以上だったらどのように書いたらよいでしょう。

夫婦の場合は、夫の名前のみでもよいですし、夫婦連名でも構いません。故人とご縁が深かった場合には連名で出すのが一般的です。その場合、右側に夫、左側に妻の順で書きます。

会社関係などの場合は、右から左へ目上の人順に書いていきます。ただし、連名は3人くらいが妥当です。それ以上いる場合は代表者名を書き、その左側に「外一同」や「他○名」とし、別紙に代表者名以外の名前を書いて中袋に入れるか、直接中袋に書きます。

友人など上下関係がない場合には、五十音順でもよいですし、先ほどと同様に代表者名と外一同などにすれば大丈夫です。

ですが、受け取る側からすると、その連名はどうなのでしょう。次に、お香典を連名にするときの配慮についてみていきましょう。

 

◆お香典を連名にするときの配慮

会社の総務部全員の3人で、香典金額を1,000円ずつと決め、1つのお香典袋にまとめることになったとしたら、表書きはどのように書きますか? 3人の名前を書くか、代表者を書いて他一同とするか、総務一同とするか。あなただったらどれにしますか?

正解というものはないのですが、頂く側としては、「総務部一同」のほうが助かります。

 

お香典は本来、四十九日の法要が終わったあとに香典返しとしてお渡しするものなのですが、最近は通夜や葬儀の当日に即日返しとしてお渡しするケースが増え、お香典を持参した人がその日に頂いて帰ることが多くなりました。

一般的には香典1つに対して1つの香典返しでよいのですが、連名等で書かれていると人数分をお渡ししてしまうことがあります。もちろん、香典金額によって即日返しの品が決まっている場合もありますし、同じ品のこともあります。

しかし、相互扶助の観点から言えば、1,000円のお香典に対して2,000円の香典返しといった、少ない香典金額に対してそれ以上の返礼品というのでは、お香典本来の意味合いをなくしてしまうことにもなりかねません。まして、人数分持ち帰る人も大変なものです。

それが、「総務部一同」などと書かれていれば、代表者の分だけお渡しし、後日、個別にお気持ちをお渡ししたり、皆さんでお召し上がりくださいとお茶菓子などを用意したりすることもできます。

 

そもそも1,000円という香典金額に対して、それ以上の返礼品を期待しているものでしょうか。義理や付き合いなどとして出しているかもしれませんが、気持ちとして出しているのではないでしょうか。

見返りを期待したお気持ちは、頂く側もなんだか微妙・・・かもしれませんね。

では最後に、お香典返しを辞退する場合についてみていきましょう。

 

◆お香典返しを辞退する場合

お香典返しを辞退する場合には、お香典をお渡しするときに口頭で伝え、香典の裏や封筒の住所氏名のところに、香典返しの辞退の旨を書いておきます。

例えば、「香典返しの辞退をさせていただきます」とか、「誠に勝手ながら香典返しは辞退させていただきたく存じます」などです。

この辞退の場合には、香典金額に配慮が必要です。あまり多い金額ですと先方がかえって気を使ってしまいますので、香典返しに値しない程度の金額にするとよいでしょう。

 

いかがでしたか。香典金額は気になるものですよね。筆者も仕事柄、お客様の葬儀に立ち会ったり参列したりすることが多いのですが、仕事の一環として葬儀に立ち会う時でも必ず香典をお渡ししています。そのときに、香典返しを不要にする場合は少なめに、頂くときには多めに設定しています。

なぜかというと、本来、香典返しは相手(喪家)のお礼の気持ちですので、香典返しを頂かないとかえって相手に気を使わせてしまうこともあるからです。

相手とのかかわりや喪家の気遣いなどを考慮したうえで、香典金額を決めたり、個別にお渡ししたりするようにしたいものです。

 

まとめ

  • 香典には、突然の支出に対する助け合いという意味がある
  • 亡くなった方との付き合いや自分の年齢で香典金額は違う
  • 香典袋は「御霊前」が無難
  • 香典袋の表書きには目上の人が右側というルールがある
  • 連名での場合と一同の使い分けをする
  • 香典辞退にも相手に配慮が必要

 


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