家族が危篤になったときにやること

家族が危篤になったときにやること

大切な人の余命がいくばくもないということがわかったとき、何を行ったらよいのか分からない人がほとんどではないでしょうか。それは当然のことで、普段そのような場面と接しているわけではないのですから、慣れているほうが不思議です。

必ずしも危篤のような状態になるとは限りませんが、大切な人の最期が近いと知ったとき、たくさんの「どうしよう」がそこにあります。その「どうしよう」をあらかじめ分かっていれば、対応できることもありますし何かしらの準備をしておくこともできます。

なるかどうか判らないことですが、予備知識があるのとないのでは違いますので、今回は、「もしも危篤の状態になってしまったとき」について取り上げていきます。

 

 

家族が危篤になったときにやること

普段から「死」に接することがある人は限られた職種のため、多くの人が何かのきっかけがなければ「死」に対して考えることはありません。親族の不幸があったり、葬儀に行ったり、ニュースやテレビドラマ、本などで見聞きしたりするときに考えることがあるかもしれませんが、そういうことがない限りあまり考えることはしませんし、考えたくないものではないでしょうか。

ですが、もし自分が入院していて容態が急変したり、救急車で病院へ運ばれて意識がもうろうとしていたとき、誰かに会いたいですか? 会いたいとしたら、配偶者、子供、親などの家族、恋人、友人などが多いかもしれませんね。反対に、誰にも会いたくないと思う人がいるかもしれません。

その逆に、自分の親が危篤になったとき、誰を呼べばよいのか、誰に会いたいと思っているのか分かりますか。分からなければ連絡することはできません。

ここでは、「危篤」になったときに何を行えばよいのか、そして注意点についてお伝えしていきます。

 

◆ 誰が、誰に連絡するのか

医師から「心の準備を」「ご家族に連絡を」などと残り時間が少ないと宣言されたとき、行っておきたいことは「本人が会いたい人や会わせたい人に連絡をする」ことです。文章で書くのは簡単ですが、

  • 連絡しなければならない人(相手)は誰ですか?
  • 本人が会いたい人は誰だかわかりますか?
  • 会わせたい人は誰ですか?
  • その人たちの連絡先はわかりますか?
  • 誰が連絡するのですか?

これらが分からなければ、連絡をすることができません。

とはいえ、多くの人に危篤の連絡をしてしまうと大勢が押しかけてしまい、病院や病棟の入院患者に迷惑をかけたり収拾がつかなくなったりすることもあります。

今日、明日などすぐではないけれど、いつでもおかしくないという場合などでは、親族を呼ぶこともありますが、その場合、遠方から駆けつけてくれた親族の宿泊等の手配が必要になることもありますし、宿泊費を負担しなければならないこともあります。

中には、危篤状態から病状が一時回復した場合など、せっかく遠方から来たのだから観光案内をしてほしいと言われ、家族の誰かが案内をしなければならなくなったという話も耳にします。

親族関係や会ってもらうタイミングなどによって状況は変わりますが、あまり大勢の人を呼んだり早めに呼びすぎたりすると、家族が大変な思いをすることもあるのです。

反対に、危篤のときに呼ばなかったことを後々非難されることもありますので、誰に連絡をするのかはよく考えなければなりません。

 

◆ 「どのような状態なら」も考える

もし自分が危篤になったとき、誰に会いたいですか? 配偶者、子供、親などの家族のことは多いでしょうが、家族とは毎日顔を合わせているとしたら、別の人に会いたいかもしれませんね。

恐らく「誰に会いたいか」から想像したのは、会いたい人の顔だと思いますが、「どのような状態で」というのは想像しなかった人も多いのではないでしょうか。

もし長患いでやつれてしまっていたり、見られたくない容姿になっていたりしたとしても、今思い浮かべた同じ人に会いたいと思うのでしょうか。

「会いたい人」や「会わせたい人」と簡単に言いますが、「どのような状態」かによって、「会いたい」、「見られたくない」という気持ちがあるかもしれません。

例えば、意識がきちんとあるときだったら友人に会いたいとか、苦しそうな状態になってしまっている見苦しい姿は家族以外に見せたくないとか。

結局はそのときの状況や状態によってですし、本人や家族の気持ちや感覚のことですから、どう思っているのかという“大まかなイメージ”を参考として知っておく程度になりますが、「どのような場合」というのも考えておきたい一つです。

 

◆ 連絡先がわかるのか

死は平等に訪れますが、いつ、どこで、どのようにというのは誰にも分かりません。必ずしも危篤になるとは限りませんし、最後の臨終に立ち会えるかどうかも分かりません。もしも危篤の場に居合わせたとしても、気が動転していて本人が会いたいと言っていた人に連絡することを忘れてしまうかもしれませんし、連絡する時間の余裕がないかもしれません。

そのときにならなければどうなるかなどわかりませんが、会える時間があるなら、いち早くその人に連絡をしてもらえると、願いが叶うかもしれません。

例えばその連絡先を、携帯電話の電話帳で「緊急時の連絡先」のようにグループを作っておいて、代わりの人がそれですぐ連絡できるようにしておくなど、「もしも」のときのために今から行っておくこともできます。このようなものがあると、危篤や緊急時に連絡をしてほしい人がいれば、連絡する側は困らずに済みます

私も「緊急時はここへ」、「葬儀に呼ぶ人はここへ」などとグループ分けしています。電話登録したときにグループを複数選べるので、そのように登録しておいて、家族にはその旨を伝えています。もちろんこの場合は、携帯電話のロック解除を教える前提ですから、それが嫌なら別の場所に分かるようにしておかなければなりません。

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その他にも行っておきたいこととして、病院に支払いをするための費用を準備するなどもありますが、危篤のときに行うこととも限らないためここでは省き、連絡重視にしました。

それと最後に、テレビドラマのように、息を引き取る最後の最後まで話ができると思っている人がいるのですが、そんなことはありません。最後に伝えたい一言は、最後に伝えられるとは限らないということです。

普段から伝えたい感謝の言葉は、今のうちに伝えておかないと後悔するかもしれません。

 

◆まとめ

  • 危篤のときには、本人が会いたい人や会わせたい人に連絡をする
  • 多くの人に声をかけてしまうと、病院や入院患者に迷惑をかけてしまう
  • 本人が会いたいひとだけではなく、相手が会いたい場合もある
  • 容姿によっては会いたくない相手がいることもある
  • すぐに連絡できるように一覧にしておく
  • 最後に伝えたい一言が最後に伝えられるとは限らないため、今のうちに伝えておく

 


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