恋愛依存症のカップルは幸せになれないその理由とは

恋愛依存症とは、付き合っているという事実や付き合っている相手に対して、必要以上に執着すること。一見すると、どこにも問題がなさそうに見えますが、実はそうでもないんです。

大切な恋人と過ごす時間、本当は心が満たされるような幸せを感じるもの。でも、恋愛依存症の場合、必要以上に相手に尽くしたり、傷つけたくなったり、束縛したりなど、普通では考えられないような行動を正しいと誤認識してしまうんです。

もちろん、何をもって幸せとするかは、人それぞれ異なりますが、これでは心身が安らぐような幸せを手に入れるのは難しいですよね。

とは言え、恋愛依存症の場合、自分が恋愛依存症に陥っていることになかなか気づけないため「自分には関係ない」と思いがち。でも、そんな人ほど実は危険なんです。そこで今回は、恋愛依存症のカップルが幸せになれない理由をお伝えします。

 

恋愛依存症のカップルは
幸せになれないその理由とは

 

理由1:相手に必要以上の負担がかかる

恋愛していると、ふと相手のことを考えたり、思い出したりする瞬間が訪れますよね。でも、仕事中や友人と会っているときなど、目の前のことに集中できなくなるほど恋人のことを考えてしまう場合には、恋愛依存症かもしれません。

恋愛依存症になると、必要以上に相手のことを考えるようになります。それと同時に相手にも自分のことを考えて欲しいと思うようになるんです。

すると、相手の気を引くために、自らを犠牲にして尽くしたり、相手の行動や感情などをコントロールしようとしたりなどの過剰な行動を引き起こします。

尽くされて嫌な思いをする人はいないと考えている人もいますが、過剰になれば話は別。あれもこれもと手を焼かれては窮屈さを感じるものです。それが、相手にとっては負担になることも多いので、結果として破局という結末を迎えることにつながります。

 

理由2:現実を直視できなくなる

分かっているけれどやめられないというように、心が葛藤することってありますよね。この葛藤と同じように、恋愛依存症の多くが常に心の中にふたつの異なる人格のようなものを持っています。

それが、目の前の苦しみから抜け出そうとする人格と、その心にブレーキをかける人格です。たとえば、相手が浮気性だった場合、「もう別れた方がいい」と思いつつ「いつか戻ってきてくれる」と期待してしまう。

これがふたつの異なる人格です。これは、自覚しているいないに関わらず、苦しい状態です。そのため、現実から目を背けたり、自分の本心に気づかないフリをしたりして目の前の現実から逃げるようになります。心の中がどれだけ葛藤していても、表面上は何もない振る舞いをするので、心がどんどん疲弊していきます。

 

理由3:Noと言えなくなる

人とうまく関わっていくためには、コミュニケーション力が必要ですよね。でも、恋愛依存症になると、周囲のことよりも恋人にばかり目を向けがち。自ずと関わる世界がどんどん狭くなっていくので、コミュニケーション力が低下してしまいます。

すると、少しずつ自分の意見や気持ちを表現することができなくなり「No」と言えなくなってしまうんです。これは、心が疲弊したことにより、感情や感覚がマヒした状態。この状態が続くと、本当の幸せがどこにあるのか分からなくなったり、正しい判断ができなくなったりしてしまいます。

 

理由4:しなくても良い苦労を背負ってしまう

カップルのどちらか一方だけが恋愛依存症というわけではありません。お互いが恋愛依存症であることもあるんです。そのもっとも多いパターンが、一方がドメスティックバイオレンス(DV)、もう一方が相手を養うという形です。

お互いが恋愛依存症の場合、多くは、どちらか一方が「愛したい」「尽くしたい」「世話をしたい」と思っていて、もう一方が「愛されたい」「尽くされたい」「世話されたい」と思っています。

一見するとバランスが取れているように見えますよね。でも、実際には大問題!たとえば、相手がDVだと分かった時点で普通は別れを決意します。

でも、お互いに恋愛依存症だと、DVする側が「悪気はなかった」「本当は愛してる」などと泣きつくので、DVされている側はそれを鵜呑みにして「暴力は愛情表現の一部」「この人には私が必要なんだ」などと思い込んでしまうんです。

これはお互いが恋愛依存症の場合の一例ですが、こうして一方が定期的に相手の愛情を試すような行動を取り、相手がそれに乗ってしまうので、結果としてしなくても良い苦労を背負ってしまいます。

 

理由5:依存していることに気づきにくいからどんどんエスカレートする

恋愛依存症がもっとも怖いのが、依存していることになかなか気づけないことにあります。これは、依存と愛情を混同してしまうから。

恋人がいれば、誰もが「私だけを見て欲しい」とか「相手が喜ぶことをしたい」と思ったり、ふとした瞬間に恋人を思い出したりしますよね。

恋愛依存症も同じです。ただそが過剰なだけ。自分では、それを愛情だと思っているから依存していることに気づけないんです。

気づけないだけなら良いのですが、厄介なことに自分ではそれを「愛情」だと思っているので、依存はどんどんエスカレートしていきます。

それでも本人たちは、それが当たり前のことになっているので、問題を問題として認識できなくなってしまうんです。

DVのように、アザなどで周囲が問題に気づければまだ救われますが、モラルハラスメントのようになかなか周囲が気づけない場合には、幸せが遠のくどころか、深刻な状況を引き起こすこともあります。

 

いかがでしたか。

誰もが大切な恋人と幸せになりたいと思いますよね。でも、恋愛依存症のカップルは、なかなか幸せにたどり着くことができません。

それは、自らを犠牲にして相手に尽くしたり、束縛しようとしたりするから。結果として、相手に必要以上の負担がかかったり、しなくても良い苦労を背負ったりしてしまうんです。

誰かの犠牲の上に成り立つ幸せは本物の幸せとは言えませんよね。もちろん、幸せの定義は、人により異なります。自分が幸せだと思っていれば、それがそのままあなたの幸せだと言えるのでしょう。

でも、その幸せは心が穏やかになるような安らげる幸せですか?もしそうでないのなら、それは恋愛依存症が原因かもしれません。ここにご紹介したことを参考に、改めて恋人との関係性を見つめ直してみてくださいね。

 

まとめ

恋愛依存症のカップルは幸せになれない理由とは

・ 理由1:相手に必要以上の負担がかかる
・ 理由2:現実を直視できなくなる
・ 理由3:Noと言えなくなる
・ 理由4:しなくても良い苦労を背負ってしまう
・ 理由5:依存していることに気づきにくいからどんどんエスカレートする


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