人と話すのが苦手な方にとって、「緊張することなく他人と楽しく会話することができたら」というのは永遠の夢ですよね。同僚や友達、好きな子に自分のいいところをもっとアピールすることができるし、冗談も言える案外おもしろい奴なんだなということを知ってもらうことができます。

では、人と話すのが苦手な人が練習を積めば、場数を踏めば、緊張せずに他人と会話を交わせることができるのでしょうか。答えは、「×」です。会話に緊張はつきもの、緊張がなくなることはありません。

「じゃあ、私は一生、他人と楽しく会話をすることができないの？」という方、大丈夫ですよ、人と話すのが苦手な人でも、あるいは緊張しながらでも、他人と楽しく会話できる方法があります。ここでは、人と話すのが苦手な方におすすめの会話を楽しくする方法をお伝えします。

人と話すのが苦手なら試したい、
会話を楽しくする方法

いち早く聞き役に回って、会話の主導権・責任を相手に渡しましょう。

人と話すのが苦手という方の多くは、「相手を楽しませなくちゃ」という責任感が強すぎます。会話が途切れると「何かしゃべって間を持たせなきゃ」と思い、それに失敗して気まずい沈黙が続くと居たたまれない気持ちになってしまいます。

人と話すのが苦手なあなた、「聞き役」に回りましょう。会話の主導権を相手に渡すのです。こうすることで、あなたは会話に訪れる沈黙や気まずい雰囲気の責任を感じなくて済み、気楽な気持ちで人との会話に臨むことができますよ。

人と話すのが苦手という方、世の中には人の話を聞くのが苦手という人もいるのです。会話ではそれぞれ得意な役割を担うということで、あなたは聞き役に回ってください。

目は口ほどに物を言う、聞き役に回ったら視線や表情に気を付けましょう。

人と話すのが苦手な方、口を開けば「あっ」と詰まったり、どもったり、格好悪いところを相手に披露してしまいますよね。会話は何も言葉や口だけでするものではありません。

相手の言ったことに驚いたり笑ったり、そんな表情の動きも会話の一部です。口で自分の考えや感情を表すのが苦手な方、相手の言葉に対するリアクションは表情や目で行いましょう。

驚いたら目を見開く、おもしろいと思ったら手を叩いて笑顔を作る、このように表情豊かにリアクションすることで、相手はあなたの反応にうれしくなって舌もどんどん回ります。もうあなたの出番はなし！「発言しなきゃ」という重荷が取れると、人との会話が楽しくなりますよ。

沈黙を気まずいと思わない！

人と話すのが苦手な方は、沈黙をタブー視しすぎているきらいがあります。沈黙が訪れると、「どうにか盛り上げなきゃ」と無理やり話題を引っ張り出し、空回り、後で脳内反省会をする羽目になるのです。

会話に沈黙はつきものです。むしろ、沈黙の時間こそ相手とあなたの距離が縮むチャンス！男女の会話を見てください。沈黙で、赤面したりどきどきしたり、お互いの手を握ったり……このように、沈黙は空白ではないのです。

会話でふと訪れる沈黙、無理やり数々の無意味な言葉で埋める必要はありませんよ。沈黙の時間がきたら、沈黙に身をゆだねましょう。相手もその時間を心地よく思っているはずです。

緊張するのは当たり前、パニック気味の自分を笑ってしまいましょう。

人と話すとき、緊張するのは当たり前です。誰しも緊張しています。あなたから見てお話上手なあの人も、心の中ではどきどきしています。

まずは、「人と話すときは緊張するもの」ということを受け入れましょう。人と話すのは、車の運転とは違い、慣れることはありません。状況も内容も毎回異なるのですから当たり前ですよね。

いつも、ぶっつけ本番の出たとこ勝負、それが会話です。人と話すことで「慣れる・緊張しなくなる」ということは、いくら年を重ねようと、訓練を重ねようとありません。

「緊張せずに人と話せるようになりたい」という夢は諦めましょう。そのうえで、緊張してパニックになる自分を笑ってしまいましょう。人の前でいい格好をしようと思わないでください。

いい格好をしようとすると、さらに人と話すのが苦手になりますよ。赤面すること、どもること、挙動不審になること、「私、緊張しいなの～。酔っているわけじゃないから許してね」と一度笑いにかえてしまえば、それ以降の会話では無駄な力が入らず、会話を楽しむ余裕が生まれますよ。

緊張で頭が真っ白！最終手段は「オウム返し」です。

初対面の人と話す、片思いのあの子に初めて声をかける、ただでさえ人と話すのが苦手なあなた、このシチュエーションでは心臓がどきどき、頭は真っ白、会話を楽しむどころか何を話せばよいのかを考える余裕すらありませんよね。

頭が真っ白になる恐怖から、初対面の人や好きな子との会話を避けてしまっている方も多いのでは？頭が真っ白になったときの最終手段を覚えておけば、会話に避ける必要がなくなります。では、その最終手段とは何か。それは「オウム返し」です。

「今日のランチはイタリアンとフレンチどっちがいい？」「イタリアンとフレンチ、どっちがいいかしら」「イタリアンはどう？」「「そうねイタリアンがいいかもね」という感じで相手の言ったことをそのまま返すだけ。これだけで会話がスムーズに進みますよ。嘘だと思わず、ぜひ試してみてくださいね。

いかがでしたか。

以上が、人と話すのが苦手なら試したい、会話を楽しくする方法でした。人と話すのが苦手なあなた、会話の主導権を握る必要はありません。会話の主導権は相手に渡しましょう。

沈黙が訪れても、それは主導権を握っている相手の責任、あなたが責任を感じたり気まずい思いをする必要はありません。ねっ、こう思うだけで随分楽な気持ちで他人との会話に臨めますよね。

「楽しい」という感情は、気持ちに余裕があって初めて生まれるものです。気持ちがいっぱいいっぱいのときにはどんなに会話の内容が面白くても楽しくはないものです。他人と楽しく会話をするためには、あなたがまず気持ちに余裕を持つこと、そのための工夫をしてみてくださいね。

まとめ

人と話すのが苦手が会話を楽しくするには

・ いち早く聞き役に回って、会話の主導権・責任を相手に渡しましょう。
・ 目は口ほどに物を言う、聞き役に回ったら視線や表情に気を付けましょう。
・ 沈黙を気まずいと思わない！
・ 緊張するのは当たり前、パニック気味の自分を笑ってしまいましょう。
・ 緊張で頭が真っ白！最終手段は「オウム返し」です。