心理学を恋愛に活かして、相手の好意を倍増させる5つの術


実は心理学には、恋愛に応用できるテクニックが数多く潜んでいます。「心理学」なんて言われるとなんだか難しそうだし、専門用語が飛び交うからとっつきにくい、と思われるかもしれませんよね。

ですが、固く考えることはありません。ようは、人の心の働きや言動をあらゆる角度から科学的に解き明かしたのが心理学。ふたを開けたらあなた自身にも思い当たる節がたくさんあるはずです。

ごくごく身近なこの心理学を恋愛に活かさない手はありませんよね。「気になる人はいるけれど近づくきっかけがつかめない」「どんなアプローチをしていいのかわからない」とお悩みのあなたのために、今回は恋愛に使える心理学を、具体的な方法を交えながらお伝えします。

好意をもって接してみましょう。

心理学を恋愛に活かす極意、その1は「好意の返報性」です。これは「好意に対しては好意が返ってくる」という原則のこと。あなたが好意を抱いて接すれば、相手もあなたに対して好意を抱いてくれるという、よくよく考えてみたら至極当然ともいえる法則です。

しかしこれがなかなか素直にできないもの、まして好きな人に対してならなおさらなのです。ですが心配しなくても大丈夫。あけっぴろげに大好きアピールをする必要はありません。

「あなたがいるから元気になれる」「励まされる」この程度のふんわりとした気持ちを、ちょっとしたときに伝えれば十分です。

「それすら恥ずかしい!」という場合は「みんなが褒めてるよ」「評判イイよ」と伝聞形式で伝えるのも、れっきとした心理学における恋愛テクニックです。

ただしこれは「○○さんが」と具体的な名前を挙げる場合は要注意。同性の上司などなら別ですが、下手に異性の名前を出すとその人を意識してしまいかねないので気をつけましょう。

 

適切な距離感を保ちましょう。

心理学を恋愛に活かす極意、その2は「パーソナルスペース」です。人間は誰でも、潜在意識のうちで相手との関係によって距離を取っています。この心理的距離が「パーソナルスペース」です。

親しくない人にいきなりくっついてこられたら「なれなれしい」と不快感を抱きますし、親しい人に離れられたら「さみしい」と感じるものですよね。

あなたがこの距離を感じるのと同じように、相手も距離感によって快・不快の感情を抱くのです。心理学を制して恋愛をステップアップさせたいのなら、相手と自分の関係性を客観的に理解・把握し、適切な距離を保つことで好印象を与えることができますよ。

ちなみに「パーソナルスペース」には4種類あります。

1.公衆距離=360cm~750cm……他人同士がとる距離です。

2.社会的距離=120cm~210cm……ビジネスシーンや知り合い程度がとる距離です。

3.個人距離=45センチ~120cm……友人同士がごく自然にとる距離です。

4.親密距離=0cm~45センチ……恋人同士がとる距離です。

それ以外の関係性の人間に踏み込まれるともっともストレスを感じる距離でもあります。あなたと彼の関係性は今どのあたりでしょう。焦らず少しずつ、関係と距離を深めていくようにしましょう。

 

謎めいた部分を残しましょう。

心理学を恋愛に活かす極意、その3は「ツァイガルニック効果」です。これは「完全なものよりも不完全なものや不透明な部分があるもののほうが人の関心を惹く」というもの。

心理学を恋愛に応用するテクニックで「ミステリアスな部分を残しましょう」とよく言われますよね。もっとも、つきあいが長くなり、お互いがお互いに関心を抱きつづけていれば秘密の部分が少なくなっていくのも事実です。

そんなときは「常に視野を広くもっていましょう」相手の興味があることに理解や関心を持ち、自分の世界も大事にする、2人で一緒にすごす時間と同じように、お互いが独りですごす時間も尊重する、これだけで十分、ツァイガルニック効果を持続させることができますよ。

 

あの人だけに秘密を打ち明けてみましょう。

心理学を恋愛に活かす極意、その4は「自己開示」です。先に述べたツァイガルニック効果の応用は「すべてを明かしすぎない」ことで相手の気を惹くテクニックですが、こちらはその前段階になりますね。

自己開示とは自分のことを相手に打ち明けることです。この心理学用語を恋愛に結びるけるなら「相手への信頼」や「あなたと仲良くなりたい」「私のことをもっと知ってほしい」という親和欲求を示すことで相手の警戒心を解き、好意を抱かせるきっかけを作る、といったところでしょうか。

といってもだれかれかまわずあなたの情報を伝えていては意味がありません。大切なのは「あなただけ」という特別感です。

なにも過去のトラウマなど重い話をする必要はありません。「誰にも内緒の失敗話」くらいのライトな話題で十分です。秘密の共有は2人の距離をぐっと近づけてくれますよ。

 

ちょっとしたお願いで好意を刷り込みましょう

心理学を恋愛に活かす極意、その5は「不協和の原理」です。不協和の原理とは「人間の心は矛盾を整合させる方向に働く」という原理のことです。

例えば、あなたが気になる相手に「ちょっとしたお願い事」をしたとしましょう。相手の視点で考えた場合、本来は、あなたという「第三者からお願い事をされる」というのは自分の時間をつぶされる迷惑な話であるはずです。

無償で奉仕を依頼されるわけですからね。しかし、このとき相手があなたに抱くのは……なぜか嫌悪感ではなく、好意なのです!矛盾を感じる話ですが、この矛盾を解消させる心理的な働きこそが不協和の原理。

人間は潜在意識において不快な感情を嫌います。「嫌いな人間に奉仕をするのは不快なのに相手ために行動した」この矛盾を解消するべく、「自分は好きな人のために奉仕した」と感情や思考を操作し不快を快に変換してしまうのです。

この心理学を恋愛に応用してみましょう。相手に無理のないお願い事をしてみるのです。何かを教えてもらったりするのもよいですよね。

そして、かならず笑顔で感謝の気持ちを伝えましょう。といっても頻繁だったり無理なお願いだったりすると嫌がられます。程度や度合いを考えながら「かわいいお願いで相手を頼る」のがコツです。

 

さて今回お伝えした心理学を恋愛に活かすために、絶対に気をつけたいポイントは「自分に置きかえること」です。相手を思うあまり、あなたの言動は過剰になったり、そっけなくなったりしていないでしょうか。

ここで一度冷静に振り返ってみましょう。相手への想いで頭がいっぱいだとつい忘れがちになってしまいますが、実際には、過剰に世話を焼かれたりくっついてこられても、逆に(恥ずかしさのあまりの言動だとしても)必要以上にそっけなくされてもあまり気持ちの良いものではありませんよね。

心理学を恋愛に活かすならさじ加減は大事です。あくまで自然にというのも「できたら苦労しないよ!」という方もいらっしゃるかもしれませんが、ここは肩の力を抜いてチャレンジしてみてください。

まとめ

心理学を恋愛に活かすには

・ 好意をもって接してみましょう。
・ 適切な距離感を保ちましょう。
・ 謎めいた部分を残しましょう。
・ あの人だけに秘密を打ち明けてみましょう。
・ ちょっとしたお願いで好意を刷り込みましょう


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