みなさんもよくご存知のアロマオイル・エッセンシャルオイル・精油…何だかよくわからずに香りの好き嫌いやイメージ、お値段で選んでいませんか?
せっかく買ったのに、においをかいだりお風呂に入れたり…いつも同じ使い方ばっかりになっていませんか?
実はとってももったいないことなんです!
そういった選び方も使い方も決して間違いではありませんが、より自分に合ったアロマオイルを選べたら、より効果的な使い方ができたらもっと素敵だと思いませんか?
JMAA 日本メディカルアロマ協会認定アロマコーディネーターのKANAが、心理的・肉体的症状から自分に寄り添ってくれるアロマオイルについて、選び方と使い方を作用別に解説していきます。
と、その前に本来の意味でのアロマオイルについて少しだけご説明するとともに香りが人間にもたらす影響についてお伝えしていきます☆
アロマオイルの正しい選び方と香りがもたらす影響
ホンモノのすすめ
正しいアロマオイルとは
あなたが今お持ちのアロマオイル、使用期限は書いてありますか?
最近は雑貨屋さんや100円ショップなどで目にすることも多いアロマオイルですが、お値段が安いものには界面活性剤や人工香料が入っているものがほとんどです。残念ながら、それらは本来のアロマオイルではありません。
本来のアロマオイルとは、生きている植物のお花や葉っぱだけを使い、きれいな空気の下で、ゆっくりじっくり抽出した強い生命力とエネルギーが込められたもの。
ただ香りを楽しむだけであればお値段が安いものでもいいのかもしれませんが、”ホンモノのアロマオイル”にこだわると楽しむだけでなく、心身に素晴らしい作用をもたらしてくれます♪
〝ホンモノのアロマオイル″を購入する際には、①使用期限(オイルは生きています!)、②抽出方法(水蒸気蒸留法のものが多いです)、③原産地(どこで育てられたか・摘まれたかが大切)の3点が明記されているかチェックすることも忘れずに。
お値段が高いからいい、安いから悪いといった判断はひとまずお休みです!!
アロマオイルの持つすごいパワー
大脳辺縁系への影響
においのイメージ=記憶?
好きなにおいを嗅ぐと、落ち着きますよね。逆に、嫌いなにおいをかぐと、気分が悪くなったり嫌な思い出として残ることがありませんか?
人間には、見る(視覚)聞く(聴覚)におう(嗅覚)触る(触覚)味わう(味覚)という『五感』といわれる感覚が備わっています。その中で、嗅覚は最も正直だといわれています。
痛いと感じる痛覚が0.9秒なのに対し、鼻孔から入った香りの情報は、なんと0.15秒で大脳辺縁系にダイレクトに届くからです。
そんな大脳辺縁系の働きは何かというと、人間の本能的な活動・情報・記憶の中枢となっています。つまり、頭で考える前に本能的に感じてしまうため、香りに対する感覚は嘘をつけないのです。
この原理を応用すると、手に取った時に香りに強く惹かれるアロマオイルで自分自身でも気付いていなかったメンタル状態や課題を逆引きできてしまいます♪
では、実際に行われた香りについての興味深い実験をみてみましょう。
オフィス環境にもたらす香りの影響についての実験
社団法人「空気調和・衛星工学会」の岩橋基行氏によって次に実験が行われました(岩橋基行『香りと環境』理工書店)
女性のオペレーター13名に対して1か月間行われたもので、卓上空気清浄機にラベンダー系・ジャスミン系・レモン系・など複数の香りをブレンドしたものを埋め込み、その中でオペレーティングをしてもらいました。
結果として香りがない環境でのオペレーティングミス率を100とすると、ラベンダー系:79/ジャスミン系:67/レモン系:46と、すべての香りでミス率が低下したのです。
香りの有無で執務率が変化することが立証されたこの実験からもわかるように、香りは人間に大きな影響をもたらすほど、すごい力を持っているんです!自分を助けてくれる香りに出会えたら、きっとあなたの強い味方になってくれることでしょう♡
最後にKANAから初回のおすすめアロマオイルとして、基本の2本をご紹介させていただきます。
おすすめ!基本の2本
◆ラベンダー(学名:Lavender Angustifolia)
万能オイルで、バッグに1本入れておくと本当に役立ちます!緊張するシーンなどで瓶のまま嗅ぐだけで嘘みたいにスーッと気分が落ち着き、冷静な判断ができます。頭痛の時にはこめかみに1滴、直接すり込むように塗ると治まります。
◆ティーツリー(学名:Melaleuca alternifolia)
雑菌、各種ウイルス、真菌(カビ)にたいして威力を発揮します。感情が高ぶってしまったときに冷静さをもたらしてくれます。また、記憶力や集中力を高めてくれるので、会社に1本置いておくのもおすすめ。
※いずれも医療行為ではないので、異変を感じたらきちんと病院に行ってくださいね。