初心者にも分かりやすいワインラベルの読み取り方!

初心者にも分かりやすいワインラベルの読み取り方!
ワインを選ぶ時にワインラベルを見ながら、「これはどんな意味なのかな」と疑問に思った方も多いことでしょう。ワインラベルは読み方さえ分かれば難しくありませんし、一度理解してしまえばワイン選びが楽しくなるんです。

ワインラベルにはデザインと一緒に、ワインの銘柄・いつ・どこで・誰が造ったか、が記載されています。そして、品質分類・ぶどうの品種・アルコール度数や容量などの詳細も表示されています。ラベルはワインの顔になるので、とても重要なものです。

今回は、ワインラベルの見方をかんたんに解説します。もちろん全て読み取るためには相当な知識が必要となりますので、初心者向けとしてかんたんにお伝えします。ザックリどんなことが書かれているかを理解するだけでも、ワイン選びの楽しさが増します。では、ワインラベルに何が書かれているのか見ていきましょう。

 


 

初心者にも分かりやすい
ワインラベルの読み取り方!

wine label (sample)
 

①ワインの銘柄

まずは、ワインの名称です。これは様々な名前があり、ブランド名・ぶどうの品種・産地名から由来されている名前もあれば、醸造元のメーカー名が記載されていることもあります。他には、生産者名や生産された畑やシャトーが記載されていることもあります。

 

②ぶどうの収獲年(ヴィンテージ)

ヴィンテージとは、同じ年の一年間に収獲されたぶどうのみを使って醸造された年のことです。ワインラベルに「2010」など4桁の年号を表示します。

天候の善し悪しがぶどうの生育に大いに影響するので、たとえ同じ畑で獲れたぶどうでも毎年ワインの風味が異なることは自然なことです。天候に恵まれてとても良い完熟状態で収獲された年を『当たり年』と言いますが、その当たり年のワインを探してみるのも楽しいですね。
 

③生産国名

「フランス」「イタリア」など、どの国で製造されたかや、「ボルドー」「ブルゴーニュ」など、地区名が記載されることもあります。国名と地区名の両方記載されている場合もあれば、どちらかしか記載されていない場合もあります。
 


 

④ぶどうの品種

代表的な品種としては、以下のようなものがあります。

・カベルネ・ソーヴィニヨン
・メルロー
・シラー
・ガメイ
・シャルドネ
・ソーヴィニヨン・ブラン
・ピノ・ノワール
・リースリング
・甲州
・マスカット・ベーリーA

上記のような品種単独で作られているものもあれば、数種類を混ぜ合わせて作られたワインもあります。品種や混合率によっても風味が変わってきますので、自分にぴったりの品種を探してみましょう。
 

⑤格付け

ワインは世界各地で製造されていますよね。その国ごとに定められた規定でコピーなどがされないように使用している、ぶどう品種、栽培方法、醸造方法などの個性を保護している法律があります。それが、原産地統制呼称と呼ばれるものです。

フランスでは、「A.O.C(アペラシオン・ドリジヌ・コントローレ)」を最高クラスとした格付けを行っています。2008年にヨーロッパのワイン法が改訂され、「A.O.P」とワインラベルに記載されているものもありますが、基本的な考えは同じとなります。

例えば、東京都中央区銀座で格付けを表すと。

【APPELLATION 銀座 CONTROLE】・・・・・一番格付けが上位
【APPELLATION 中央区 CONTROLE】
【APPELLATION 東京都 CONTROLE】
【APPELLATION 関東地方 CONTROLE】

一般的に上へ行き分類が細かくなればなるほど、高品質ということになります。ワインラベルには『APPELLATION ○○○ CONTROLE』と○の部分に名称が入ります。

イタリアでは、「D.O.C.G(デノミナツィオーネ・ディ・オリジネ・コントロッラータ)」を最高クラスとして「D.O.C」と続きます。生産過程の審査はもちろん物理検査を受けて厳正な審査を行っています。

スペインでは、「D.O.C(デノミナシオン・デ・オリヘン・カリフィカーダ)と言った厳しい生産基準を設けた制度があります。

初めは、こういった記載があったら「審査を通ってるんだね」くらいに思って下さい。美味しさの違いではなく、あくまでも品質が保証されているとこいうことになります。
 

⑥アルコール度数

酵母が糖分を分解しアルコールとなるため糖分の高いぶどう品種からは、比較的高いアルコール度数のワインができます。単位は%(パーセンテージ)で表記され、海外のワインは %alc や %volと表記されているものもあります。
 

⑦容量

日本では、ml(ミリリットル)の単位が一般的ですが、ヨーロッパ等ではcl(センチリットル)で表すことがあります。日本では750mlのボトルが出まわっています。

 
 
 
いかがでしたか。

ワインラベルには、ワインの名前、収穫年、生産国名や生産者、ぶどうの品種など品質を表すもの、きちんと検査を受けているかを示す原産地統制呼称、それから、アルコール度数や容量などが記載されています。

ワインラベルの読むコツを参考にして、「そういえば、メルローが入ったシャトー・モン・ペラの2010年モノは美味しかった」等と、自分の好きなワインが見つかったら、同じ名前のヴィンテージ違いなどで飲み比べをしてみるのもいいですね。年によっての違いなどが分かりワイン選びがもっと楽しくなりますよ。

さあワインがあなたを待っていますよ!今日はどのワインで乾杯しましょうか。
 

まとめ

初心者にも分かりやすいワインラベルの読み取り方!
wine label (sample)
①ワインの銘柄
②ぶどうの収獲年(ヴィンテージ)
③生産国名
④ぶどうの品種
⑤格付け
⑥アルコール度数
⑦容量


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