その殺菌やばくない?!極度な潔癖がもたらす重要な弊害とは

その殺菌やばくない?!極度な潔癖がもたらす重要な弊害とは
頻繁に殺菌ジェルで手指を消毒、除菌シートも常に持ち歩いている・・なんて生活をしている人たちが周りにいませんか?
世間では、除菌殺菌に敏感になっている人が多く、そういった人を見ると「キチンと健康に気を使っているんだなあ」と思いますが・・・実はそうでもないかもしれません。

インフルエンザやノロウイルスに敏感になる乾燥シーズン、食中毒が気になる高温多湿なシーズンなど、季節に合わせて、殺菌や除菌成分をウリにした商品が巷に出回ります。でも、菌という菌がすべて殺されてしまったら、どうなると思いますか?・・・想像もできないですよね。

そこで今回は、極度な潔癖がもたらす殺菌行為が引き起こす弊害についてまとめてみました。

 

その殺菌やばくない?!極度な潔癖がもたらす重要な弊害とは

 

日本人は世界水準で診てもキレイ好き

日本人は世界水準で診てもキレイ好き
日本人はキレイ好きということはご存知でしょうか?

私たちは当たり前に毎日お風呂に入り、湯船につかって汚れを落としたり、体を温めたりしますが、世界ではそんな習慣がる国はとっても珍しいんです。

というのは、日本の「水資源」に理由があります。

日本は周囲が海に囲まれている島国で、高温多湿で雨も多く、水資源は豊富です。このことから、「水は無限にある」と考えがちなんですね。

蛇口を捻ったら水が出てくるのは当たり前・・そう考えていませんか?世界ではそうでない国もたくさんあります。日本とは比べものにならないくらい、節水に力を入れているんですね。

ただ、この豊富な日本の水・・・塩素の含有量は世界ワースト1なんだとか。漂白剤などにも使用されている塩素・・・水道水に含まれている量が世界で1番多いって、なんだか衝撃ですよね。

その塩素が皮膚の表面にいる菌を殺している場合もあります。1番風呂に入って皮膚がピリピリするのは、塩素のせいなんです。お風呂に入るときは温度に注意し、皮膚に負担をかけないように熱すぎないお湯にゆったりつかるようにしましょう。

 

除菌・消毒成分による殺菌のし過ぎ

除菌・消毒成分による殺菌のし過ぎ
冬などの乾燥シーズンは特に菌が繁殖しやすいです。となると、健康管理のためにと思って「キレイにしなくちゃ」という概念があります。それに応えるように、巷では除菌ジェルや消毒薬、殺菌スプレーなどの商品が市販されているんです。そして販売している企業は、「冬はウイルスに注意しなければいけないですよ」と呼びかけます。

しかし、「悪い菌はやっつける」という考えは、悪玉菌に注目した偏った意見でしかありません。

人間の体の中にはたくさんの菌が存在しますが、腸内、口の中、皮膚の表面などに存在する菌が多いです。しかしその菌というのは、悪玉菌と善玉菌を合わせた名称。

つまり、菌を殺すというのは、体に必要な菌までも殺してしまうということなんです。

 

すべての菌を殺菌してしまうと・・・

すべての菌を殺菌してしまうと・・・
皮膚を例に考えてみると・・・悪玉菌と善玉菌が常在する皮膚を殺菌し、菌が何もいない状態にすると、復活するのは悪玉菌の方が早いんです。

「悪玉菌は復活する!」なんてびっくりですよね。

裏を返せば、悪玉菌を殺すために手を洗うことで、逆に悪玉菌を増やしていることになるんです。清潔を心がけているのに、それが結果的に逆効果になってしまっているのですね。せっかく熱心に手を洗っているのに、逆効果なら意味がありません。清潔にしすぎるのも良くないということです。

人間は善玉菌がいないと、悪玉菌にやられていろんな疾患が出てきてしまいます。すべての原因は悪玉菌ですが、それを退治するために善玉菌をも殺してしまうことがないように、注意が必要なんですね。

 

 

有毒な菌に抵抗する力がなくなる

有毒な菌に抵抗する力がなくなる
人間には免疫と言われる力や、抵抗力などが備わっています。

風邪を引いている人のそばにいても風邪にかからない人がいるように、ウイルスや細菌にさらされても、それに抵抗する力があるんですね。その抵抗力や免疫力という部分を担っているのが善玉菌。

殺菌成分で善玉菌がなくなってしまうと、抵抗力ももちろんなくなってしまうんですね。清潔にすることよりも、むしろ少しずつ様々な種類の菌に触れることが大切です。清潔すぎる環境で育った人の方が、そうでない人に比べて体が弱かったりするんですね。新しい抵抗力を付けるためにも、様々な菌に触れることが重要になってきます。

とはいえ、過剰な量のウイルスや細菌に触れると、疾患を起こしてしまう場合がありますので、過度の人ごみで出かけたりするのは控えておいた方が良いでしょう。

 

清潔のし過ぎはアレルギーになりやすいというデータも・・・

清潔のし過ぎはアレルギーになりやすいというデータも・・・
除菌・殺菌のし過ぎで菌に触れる機会がなく、また、自身の持っている善玉菌も失ってしまうことによって、アレルギーになりやすいというデータも存在します。除菌・殺菌で有益な菌を殺してしまうと、このような重大な弊害が出るんですね。

代表されるアレルギー疾患には、アトピー性皮膚炎があげられますが、「アトピーは汚い」という間違った情報が日本でも蔓延していました。そのため、アトピー性皮膚炎に悩んでいる人は、「清潔にしなくては」と体を過度に洗ったりします。そのせいで皮膚にいた善玉菌も流れてしまい、皮膚は乾燥が進んで悪化する・・という悪循環に。

きちんとした知識を身に付けて、今の自分に合った対処をすることが重要です。

 

今日のまとめ

その殺菌やばくない?!極度な潔癖がもたらす重要な弊害とは

いかがでしたか。清潔であればあるほどいいと思っていた人にとっては目から鱗の情報だと思います。しかし、そういったデータもきちんと取れていることから、除菌だけがすべてではないということはわかりますよね。

帰ってきたら手洗いうがいなどの基本的な感染予防は必要ですが、何事もやりすぎには弊害が伴いますよというお話です。

やりすぎに注意して、冬のウイルス感染に対して対策を練りましょう。

・ 日本人は世界水準で診てもキレイ好き
・ 除菌・消毒成分による殺菌のし過ぎ
・ すべての菌を殺菌してしまうと・・・
・ 有毒な菌に抵抗する力がなくなる
・ 清潔のし過ぎはアレルギーになりやすいというデータも・・・

 


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