会話が苦手でも話し方を変えて印象を良くする方法

会話が苦手でも話し方を変えて印象を良くする方法
話を盛り上げて皆と楽しく過ごしたい、面白いトークで人気者になりたい、気になるあの人に話しかけて仲良くなりたい…などと思っているものの、会話が苦手で自分が思うようなことを全然話すことができずに悩むことってありますよね。

そんな会話が苦手で何を話せば良いのかわからない場合でも、話し方を変えてあたかも口上手な雰囲気を出すことができる方法があります。

これを知っておくと、会話の内容に困って上手く話すことができなかったとしても、相手からは「この人は面白い人」、「頼れる存在」、「また会って話したい」と思ってもらうことができますよ。

そこで今回は、会話が苦手でも声のトーンや雰囲気で印象を変えて、今までの自分よりもコミュニケーションが上手になる方法について、お伝えします。

 

 

会話が苦手でも話し方を変えて印象を良くする方法

 

§1 変幻自在に印象を変える4つの話し方

印象を変える4つの話し方
いつも同じトーンでかつ同じスピードで話をしていると、全然変化がないので良い印象を与えることは難しいのですが、時には高い声で話してみたり、時にはスピーディに話してみると変化が現れて、会話の苦手意識をなくすことができますので、今からその4つの話し方をお伝えします。

 

① 高い声でゆっくり話す

高い声でゆっくり話すと、大らかでほんわかしたイメージを与えることができます。

例えば、山口もえさんや安めぐみさんのように、母性的で優しく包んでくれるような安心感を与えることができますので、話す時によく噛んでしまって会話が苦手と感じている人は、高い声でゆっくり話すことで相手を癒して人気者になることができますよ。

特に女性の場合は、デートの時に「わぁ、嬉しい」、「ステキですね」などと自分の感情をこの方法で話すと、男性の気持ちをほぐすことができて心をつかむことができるでしょう。

 

② 高い声で速く話す

高い声でスピーディに話すと、元気で明るくエネルギッシュなイメージを与えることができます。

例えば、明石家さんまさんや神田うのさん、黒柳徹子さんのように、男女とも若いイメージになることができますので、会話が苦手な人でもここぞという時に高い声で速く話すと、押しが強くなって自分の意見が通りやすくなりますよ。

ただし女性の場合は、普段の会話の中でこの話し方をしてしまうと、知的だけどスキがなくてとっつきづらい人という印象を与えてしまうので注意しましょう。

 

③ 低い声でゆっくり話す

低い声でゆっくり話すと、落ち着いた癒し系のイメージを与えることができます。

例えば、中尾彬さんや向井理さん、渡部陽一さん(戦場カメラマン)のように、父性を感じさせて安心感を与えることができますので、会話が苦手な男性は低い声でゆっくり話すと包容力をアピールすることができますよ。

また、男性が女性と会話をする時にこの話し方で相手の話を聞くと、悩み事の相談に乗ることができて頼れる存在になることでしょう。

 

④ 低い声で速く話す

低い声でスピーディに話すと、明晰でクールなイメージを与えることができます。

例えば、小泉進次郎さんや木村拓哉さんのように、「あの人ならうまくやる」、「何でも任せられる」と信頼感を与えることができますので、会話が苦手なビジネスパーソンは低い声で速く話すと仕事ができる人と思われるようになりますよ。

特に、プレゼンテーションやスピーチの際に、最初と最後にこの話し方をすると説得力が増して成功するでしょう。

 

§2 上手く話すために必要な3つの要素

共鳴させて話す
上手く話すためには3つの要素があり、これらを毎日少しずつ試すことで数か月経った頃には格段に声が良くなりますので、今からその3つの要素についてお伝えします。

 

① 声を出す時に空気も一緒に出すことを意識する

会話が苦手と感じているとついつい声が小さくなってしまって、相手にとって聞き取りづらい声になってしまうもの。でも、小さい声よりも大きい声の方がエネルギッシュですし会話も弾みやすくなりますので、声が大きい人の方が少しばかりお得ですよね。

声を出す時、私たちは体内の空気も一緒に外に出していて、声が大きい人の方が小さい人よりもたくさんの空気を吸い込んで吐き出しているのです。

たくさんの空気を吸い込むためには、胸式呼吸ではなく腹式呼吸。その呼吸を身に付けることができれば発声が楽になりますので、普段から深呼吸をしてお腹から声を出すことを心がけましょう。

会話が苦手で何を話せば良いかわからなくても、声の大きさでカバーできれば会話を盛り上げることができますので、話す時は腹式呼吸を意識したいですよね。

 

② 共鳴させて話す

発声の時に声帯を通った空気が体のどこで共鳴するかによって、声のトーンが変わってきます。

共鳴を意識せずに口元だけで話してしまうと、ボソボソとした小さな声になって言いたいことが伝わりにくくなってしまいますが、共鳴させることで声はグンと聞き取りやすくなって話が伝わりやすくなりますよ。

共鳴させるためには、右手の人差し指と中指をのどに軽く当てて、口を閉じたまま「ム~~~」とハミングしてください。

喉に当てた人差し指と中指に振動を感じたら、その声の高さがあなたにとって一番良い声で、落ち着いた印象を相手に与えることができます。

会話が苦手でも、唇が喉にあるイメージを持って声を出すと聞き取りやすい声になるでしょう。

 

③ 口を大きく動かして言葉を発する

会話が苦手と感じている人の中には、滑舌が悪くて悩んでいる人もいることでしょうし、滑舌がそんなに気にならない人でも一度噛んでしまうと次から次へと噛んでしまって上手く話せないという人もいることでしょう。

声量が良くて共鳴して話すことができても、滑舌がはっきりしないと印象が悪くなってしまって損をしてしまいますが、口の周りの筋肉をほぐして動きやすくすることで滑舌が改善できます。

舌を「べーっ」と上下左右に出し入れしたり、「パパパパパパ…」と連続して発生したり、「グチュグチュグチュ…」とテレビを見ている時などに10~20分口うがいをしたりすると、顔の筋トレになって滑舌が良くなり、更にシェイプアップされて顔が引き締まるので一石二鳥ですよ。

また、人と会話するときは自分の声を意識すると噛まずにスラスラと話すことができますので、ぜひ試してみてくださいね。

 

 

§3 会話で成功するための3つのコツ

「声=服装」と考える
今からお伝えするコツを知っているのと知っていないのとでは、相手に与える印象が変わってきますので、しっかりとおさえておきましょう。

 

① 「声=服装」と考える

外出するとき、あなたはどのような格好で街中を歩きますか。

おそらく、パジャマなどの部屋着のまま外に出るのではなく、Tシャツにジーパンなどのカジュアルな服装に着替えたり、学校に行くのであれば制服を、仕事に行くのであればスーツでビシッと決めるはずですよね。

声も服装と一緒で、どんな場面においても普段家にいる時と同じ声では、何のおしゃれもせずにパジャマのまま外出することと変わりない。シチュエーションによって声を変えた方が相手に伝わりやすくなったり、良い印象を与えたりすることができるのですよ。

例えば、仕事では少し速く話したり、大衆に向かってスピーチする時は高めの声を出したり、気になる異性との会話ではゆっくり目に話したりするなど、積極的にその場にふさわしい発声を心がければ、人と会話することが楽しくなり、会話への苦手意識はいつの間にか消え去っていることでしょう。

 

② 強調したい部分と聞き流しても良い部分とを分ける

同じ声量で区切ることなくダラダラと話してしまうと、結局何が言いたいのかわかってもらえずにすべて聞き流されてしまいますが、言いたい部分だけを強調して話すと会話全体に抑揚が出て、最後まで興味を持って自分の話を聞いてもらうことができますよ。

具体的には、強調したいところの「単語」を「高くゆっくり」話すことで、相手の注意を引くことができますし、その単語の前に「間(ま)」を取ると、よりはっきりと言いたいことを伝えることができます。

それから、あまり長いこと話してしまうと会話の内容をなかなか相手に理解してもらえないため、一文を短く区切って話すと、聞く側にとって非常にわかりやすい会話となることでしょう。

 

③ 目標人物を設定してモデリングする

あなたの周りには、1人2人は話が上手な人が必ずいるはず。そして、自分も会話が苦手と感じることなく、そのような人たちのように流暢(りゅうちょう)に楽しく話せるようになりたいと強く思うものですよね。

上手く話せるようになるための一番の近道は、自分の理想の話し方について考え、その理想に近い人をマネすることなのです。

モデリングする人は、芸能人やアナウンサー、政治家、学校の先生、友人…誰でも構いませんので、「こういう声や話し方が好きで、こうなりたい」と思う人が良いでしょう。

そしてできれば、普段の話し方、学校や職場での話し方、プライベートでの話し方など、シチュエーションに分けて目標を設定し、それぞれに対してモデリングするとより効果的ですよ。

 

■ 編集後記

@ モデリングする人を決めると効果絶大

「何を言っているのかわからない」、「モゴモゴ言わずにもっとはっきり話して」、「聞き取りづらい」などとよく人から言われていて、会話がとても苦手で言葉を発することなくテレパシーで意思疎通ができたらいいのにと何度も思うほどでした。

会話が苦手と感じている人の中には、私と同じように思う人もいらっしゃるのではないでしょうか。人と会話するたびに疲れて、シュンって勝手に落ち込んだりする…それはよくあることです。

ただ、何とかして今の状態を脱出したいと思って、自分にもできそうなちょっと話し方が上手な人を見つけてマネをし続けたら、スピーチなどで思うように話せたということがあったんです。

相変わらず普段の会話はモゴモゴしていて、時々相手の頭の上に「?」がついていることに気が付きますが、何かを説明するときに、モデリングの人になった気分で話すと、相手にもわかってもらいやすくなったので、これは良いですね。

私が意識的にマネしている人は、「料理の鉄人」という番組の司会者だった鹿賀丈史さんや政治家の中谷元さん、小泉進次郎さんで、彼らに共通することは、一言一句区切って話しているということです。

特に中谷元さんは、普段の会話では私たちと何ら変わりなくあまり印象に残らない話し方ですが、自衛官に向けた約5分間の激励のスピーチでは、どれだけブレス(区切り)を入れるんだというくらい、単語ごとに間(ま)を空けて話していて、とても聞き取りやすいスピーチでしたね。

シチュエーションによって話し方を変える重要性が身に染みて感じた瞬間でした。

そもそも会話で何を話したら良いのかわからないという人は、『口下手な人がうまく話すために覚えておきたい5つのこと』をチェックすると良いですよ。

とはいえ、会話の内容を色々と考えるよりも、話し方を変えるだけで雰囲気が変わって印象が良くなりますので、自分が人気者になっていることを想像しながら、今回お伝えした方法を少しずつ実践していきましょう。

 

おさらい

会話が苦手でも話し方を変えて印象を良くする方法
§1 変幻自在に印象を変える4つの話し方
① 高い声でゆっくり話す
② 高い声で速く話す
③ 低い声でゆっくり話す
④ 低い声で速く話す

§2 上手く話すために必要な3つの要素
① 声を出す時に空気も一緒に出すことを意識する
② 共鳴させて話す
③ 口を大きく動かして言葉を発する

§3 会話で成功するための3つのコツ
① 「声=服装」と考える
② 強調したい部分と聞き流しても良い部分とを分ける
③ 目標人物を設定してモデリングする

◆参照文献
・『たった1日で声まで良くなる話し方の教科書』 2015.8 魚住りえ 東洋経済新報社 p.34-38,51-55,68-72,75-78,193,195

◆参考文献
・『誰とでも10秒でうちとける 話し方教室』 2016.3 大畠常靖 総合法規出版(株)
・『営業の魔法 この魔法を手にした者は必ず成功する』 2009 中村信二 (株)ビーコミュニケーションズ
・『誰からも「気がきく」と言われる45の習慣』 2010.11 能町光香 (株)クロスメディア・パブリッシング


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