やる気が起きないことは誰にでもあることですが、いつまでもそのままでいると生きる楽しみがだんだんと削がれていってしまいます。

本来、あなたの中には秘められた力が眠っていますが、黙ってジッとしているだけではそれを呼び起こすことはできません。

では、どうすればあなたの内側の力を目覚めさせることができるのでしょうか。

その答えは、「自分に対して質問をする」ことです。

とはいえ、普段から慣れていない人は、なかなか自問自答できないもの。

そこで今回は、「理想の未来を想像してワクワクする質問」、「過去の後悔を繰り返さないための質問」、「生きる目的を考えて今すぐ行動するための質問」の３つの分野に別け、それぞれ２～３問の合計７つの質問をご用意いたしましたので答えてみてください。

この質問に全て答えたあなたは、やる気が起きない状態から脱却し、希望に満ち溢れたキラキラと輝く人に生まれ変わっていることでしょう。

やる気が起きない時に投げかけると元気が出る７つの質問

§　理想の未来を描いてやる気を出す２つの質問

①　何でも叶うとしたら何を叶えたいですか

私たちは、色々な外の世界と触れ合うことで、「あれが欲しい」、「こうなりたい」という夢を持つようになり、そして自分自身と向き合うことで希望や願望を目覚めさせることができます。

あなたのやる気が起きない原因は、本来あるべき希望や願望が、あなた自身の心の奥深くで眠ってしまっているからなのです。

希望や願望を目覚めさせてやる気を出すためには、まずあなたの欲しいもの、やりたいことを１００個書き出してみましょう。

ただ単に「幸せになりたい」などの抽象的なモノではなく、「風邪を引かない超健康体になる」、「夏に軽井沢で森林浴をする」、「月収１００万円を超える」など、具体的にするとより効果的ですよ。

願望を書き出す時はリミッターを外して欲望をむき出しにし、「永遠に使える魔法のランプが目の前にあって、何でも叶うとしたら何を叶えたいか」を念頭に書き出すことがコツです。

願望を書き出したら、ビジョンボード（参照１：『ビジョンボードを作成して一年間の目標を達成しよう！』、参照２：『間違ったビジョンボードで願いを遠ざけないための注意点』）を作るのも良い方法ですよね。

人生において一番大切なことは、自分のココロと向き合うこと。自分自身と向き合い、自分の内側から生み出されたビジョンこそが、あなたの向かうべきところなのです。

②　１０年後はどんな暮らしをしていますか

願望を１００個書き出した後は、「１０年後の自分はどんなライフスタイルで過ごしたいか」と想像すると、やる気が起きない状態から抜け出すことができます。

「自然豊かな地域で暮らしたい」、「日本全国のステキなホテルを渡り歩くたびがしたい」、「言葉の力で人の役に立ちたい」など、今すぐはできないけど１０年後はこれをやりたいというコトを具体的に想像してみましょう。

想像するときのポイントは、ビジネス、健康、人間関係の３つに分けると考えやすいのですが、未来のことがなかなか想像できない場合は、１０年後の今日一日のスケジュールを書くと具体的にイメージできるようになりますよ。

さぁ、イメージがたくさん湧いてきましたね。１０年後の自分の姿がイメージ出来たら、あとはそこへ向かってほんの１歩ずつ歩き出すと、どんどん理想の自分を引き寄せていくのです。

§　過去の後悔を振り返ってやる気を出す２つの質問

③　自分との約束を破ったのはなぜですか

やる気が起きない一番の原因は、自分自身との約束を破ってしまうというもの。

早起きをすると決めたのにお昼頃に起きてしまったり、運動すると決めたのに結局家の中でゴロゴロしてしまったり、本を読むと決めたのに動画を見てしまったり、人との待ち合わせで５分前に着くはずが５分遅れてしまったり…このような経験、きっとありますよね。

たとえほんの小さなことであっても、一度決めたことをやらずにいると、不安という感情の波が押し寄せてきて、あなたから「自信」を奪い去り、やる気が起きない状態へと突き落としてしまうのです。

とはいえ、自分自身との約束を破ったとしても、誰も注意や文句を言わないので、その約束を守ることは、とても難しいことは事実です。

しかし、やる気が起きない状態から抜け出したいあなたは、どんなに小さいことでも、自分との約束を守らなければなりません。

あなたにとって最も大切な存在は、自分自身のハズ。自分のココロを傷つけないよう大切にし、自分との約束を守り抜いていきましょう。

④　タイミングを逃してやらなかったことは何ですか

過去を振り返ると「あの時やっておけば良かった…」という後悔、きっとしたことがありますよね。でもその後悔からは何も生み出されず、やる気が起きない原因となってしまうことに、本当はあなたも気づいているのではありませんか。

本来、人生には、いつ、何をしなければならないというルールはありませんので、「こんなことをやってみたい」と思ったのであれば、一段ずつ階段を上がるイメージで、徐々に挑戦していきましょう。

やって後悔することよりも、やらなくて後悔することの方が心のダメージが大きいので、タイミングを逃してやらなかったことに対する後悔の感情を認め、理想に向かうための方法を考え始めると、やる気が起きない状態から脱出できますよ。

私たちは志を立てるタイミングが遅すぎるということはありませんので、やりたいことに向かって一歩踏み出すことは、今からでも充分に間に合うのです。

§　今すぐ行動せずにはいられなくなる３つの質問

⑤　食べるためではなく、生きるために何をしますか

世の中の９割以上の人は、生活費を稼ぐために会社に勤め、お金を受け取っています。

あなたの周りにも、「給料が安い」と嘆く人や「定年退職したら再就職はどこにしようか」と悩んでいる人が、きっといることでしょう。

その人たちは、食べることが目的となってしまい、そうなると不思議なことに、食べる分だけのお金しかもらえなくなるのです。

本来私たちは、食べるために生きているのではなく、やりたいことをやって生きるために食べています。

生きるために何をするかを考え、ビジョンを明確にする（参照：『ビジョンボードを作成して一年間の目標を達成しよう！』）と、今やるべきことが見えてきて、やる気が沸々と湧いてきますよ。

⑥　最も失ってはいけないものは何ですか

「失いたくないものは何か」と聞かれたら、家、車、お金、家族、友人…など色々な答えが出てくることでしょうが、「最も失ってはいけないものを１つだけ挙げなさい」と言われたら、答えは変わってきますよね。

人によって答えは違いますが、「勇気」や「希望」、「信頼」、「スキル」など、多くの場合、目に見えないけど大切なモノが答えとなります。

形があるものを失っても、また手に入れるケースは多いですが、形がないものを失うと取り戻せなくなりますので、あなたの中にある一番大切なモノは何なのかを考え、それを失わないためにも、今すぐにできることを実行していきましょう。

⑦　先延ばしにすることで失うものは何ですか

やる気が起きない状態がずっと続いているのであれば、それは「一日延ばしの習慣」に原因があります。

今決断したことと、もう一日考えて決めたことでは、結果が変わらないことが多いので、先延ばしにせずにその場で決断してしまう方が自信につながりますよ。

もし先延ばしにすると選択肢が減ってしまい、失敗の確率を高めてしまいます。

あなたの中の大切なモノを失わないためにも、時間そのものに価値があるということを認識して、今日できることは明日に延ばすことがないようにしましょう。

■まとめ

いかがでしたか。

やる気が起きない時には、自分の内側の力を目覚めさせるためにも、自分自身に対して「本当に今のままで良いのか」、「やりたいことは何か」、「今すぐすべきことは何か」など、様々な角度から自問自答するとやる気が出てきます。

今回は、「理想の未来を想像してワクワクする質問」、「過去の後悔を繰り返さないための質問」、「生きる目的を考えて今すぐ行動するための質問」の３つに別けてお伝えしました。

これらの質問に答えたあなたは、きっとやる気が起きない状態から脱出でき、希望に満ち溢れたキラキラと輝く人に生まれ変わっていることでしょう。

もしまた、今何をすべきかわからなくなったり、やる気が起きない状態となってしまったら、あなたらしい人生を見つけるために、一度と言わずに何度でも今回の質問に対する答えを考えてくださいね。

人は変わるもの。だんだんと成長していくあなたは、きっと答えも徐々に変わっていって、より豊かな頂上へ駆け上がっていくことでしょう。

おさらい

やる気が起きない時に投げかけると元気が出る７つの質問
§　理想の未来を描いてやる気を出す２つの質問
①　何でも叶うとしたら何を叶えたいですか
②　１０年後はどんな暮らしをしていますか

§　過去の後悔を振り返ってやる気を出す２つの質問
③　自分との約束を破ったのはなぜですか
④　タイミングを逃してやらなかったことは何ですか

§　今すぐ行動せずにはいられなくなる３つの質問
⑤　食べるためではなく、生きるために何をしますか
⑥　最も失ってはいけないものは何ですか
⑦　先延ばしにすることで失うものは何ですか

◆参考文献
・『賢人たちからの運命を変える質問』　2014.12　マツダミヒロ　（株）かんき出版
・『しつもんマーケティング　あなたのファンが１０００人に増える５ステップ』　2013.6　マツダミヒロ　（株）ＫＡＤＯＫＡＷＡ
・『「感情」の解剖図鑑　仕事もプライベートも充実させる、心の操り方』　2017.3　苫米地英人　（株）誠文堂新光社
・『ウシジマくんＶＳ．ホリエモン　人生はカネじゃない！』　2016.9　堀江貴文　（株）小学館
・『ＭＢＡ１００の基本』　2017.1　グロービス　東洋経済新報社
・『自分のための人生』　2014.9　ウエイン・Ｗ・ダイアー　（株）三笠書房
・『しつもん仕事術』　2012.6　松田充弘　日経BPマーケティング