就活の面接では、もちろん質問に対する答えの内容こそが一番大切ですが、言葉づかいもまたあなたに対する面接官の印象を大きく左右しますよね。
せっかく、とてもすばらしいことを話していても、誤った言葉づかいでは面接官に好印象を持ってもらうことはできません。就活の面接を勝ち抜くためには話の内容と合わせて言葉づかいにも気を付けましょう。
とはいえ、言葉づかいには箸の持ち方と同様、日頃のあなたがあらわれます。正しい言葉づかいは一朝一夕には体得することはできません。
日頃、正しい言葉づかいをできていないと自覚している方、就活の面接までに正しい言葉づかいで話せるように自分を訓練してください。今回は就活の面接で好印象を与える5つの言葉づかいをお伝えします。
就職の面接で好印象を与える
5つの言葉づかい
一人称は「私」を使うこと
日常生活では「僕」や「俺」「わし」「自分」など自分のキャラクターに合わせて様々な一人称を使用することができますが、就活の面接では一人称は「私(わたし・わたくし)」を使用します。男性も「僕」は使用しないでください。「自分は」という言い方も×です。
一人称は敬語や謙譲語のように強く意識して口に出すものではないので、うっかり日頃の癖が就活の面接でも出てしまいがちですよね。就活の面接前は友達や家族の前でも「私」という一人称を使って慣れておくのがおすすめです。
使いこなせない敬語や謙譲語は使わない!丁寧語を使うこと
面接官に対しては敬語、自分については謙譲語を使うのが就活の面接の基本ですが、敬語や謙譲語は一朝一夕に身に付くものではありません。特に緊張下においては敬語や謙譲語がこんがらがってしまうことも多いですよね。
使いこなせない敬語や謙譲語を使おうとして、面接官に対して謙譲語を言い放ったり、自分を敬語で言い表すというミスを犯すよりは、シンプルに丁寧語を使った方が面接官に対して好印象を与えることができます。
丁寧語とは「~ます」「~です」という言い方のこと、「精一杯頑張らさせていただきます」と言うよりも「精一杯がんばります」というシンプルな言葉づかいの方が面接官にあなたの気持ちがストレートに伝わりますよ。
語尾まできちんと発音すること
語尾に行くにつれて声が小さくなる方、語尾まできちんと話さない方、就活の面接ではその話し方は×!面接官に悪い印象を与えてしまいます。まず、語尾が不明瞭だと面接官にあなたの伝えたいことがきちんと伝わりません。
日本語では語尾こそが大切!「~であります」と「~でありません」では意味が180度違いますよね。さらに、語尾に行くにつれて声が小さくなる話し方は、面接官の目には自信のなさのあらわれと見えます。就活の面接では語尾まできちんと発音してください。
語尾を伸ばさないこと
語尾が不明瞭な話し方が就活の面接では面接官に悪い印象を与えてしまうのと同様、語尾を伸ばす言葉づかいもまた面接官の心証は悪いです。
「~でーす」や「~ですぅ」という話し方はやめましょう。語尾ははっきりと発音しつつ、伸ばさずびしっと切ります。語尾を伸ばす言葉づかいは面接官にだらしない・子供っぽいという印象を与えてしまうので注意してくださいね。
また、話している最中に、「~なのでぇ」や「~ですしぃ」というような言葉づかいもだめ、就活の面接でははきはきと話します。語尾を伸ばす話し方は、本人の話し方の癖もありますが、頭の中で話す内容がまとまっていないときに時間稼ぎのために思わず伸ばしてしまうということもあります。
就活の面接では、自己紹介や自己アピール、志望動機など定番の質問があります。このような質問については、その場で考えなくてもすらすらと述べることができるようにあらかじめ答えを用意しておきましょう。その場で答えを考えなくてよい分、言葉づかいに気を使って話すことができます。
「すみません」ではなく「申し訳ございません」と言うこと
敬語や謙譲語を無理して使う必要はありませんが、就活の面接でよく使用する定番の言い回しや言葉づかいは抑えておきましょう。
就活の面接で特に口にすることが多い言葉が「すみません」ですが、「すみません」という言い方は就活の面接では使いません。入室や椅子をすすめられたときには「すみません」ではなく、「失礼いたします」や「ありがとうございます」と言います。
遅刻やキャンセルで謝罪するときは「申し訳ございません」と言います。さらに、面接官に質問するときには「すみませんが」ではなく「恐れ入りますが」を質問の最初につけてください。
「すみません」は日常的によく使用する言葉なので、就活の面接でもうっかり使ってしまいそうになりますが、就活の面接では「すみません」は使わず、状況や文脈に合わせて「申し訳ございません」や「恐れ入りますが」という言葉づかいをするようにしてください。
いかがでしたか。以上が、就活の面接で好印象を与える5つの言葉づかいでした。日頃使い慣れていない言葉づかいを就活の面接でいきなり使いこなすことはできません。
就活の面接前には、一人称「私」や敬語・謙譲語を日常の会話の中でも使用し、正しい言葉づかいに慣れておきましょう。事前の練習で身体に染み込んだ敬語や謙譲語は就活の面接の中でも使用してくださいね。
ただし、少しでも自信のない敬語や謙譲語は面接本番では使う必要はありません。敬語でミスをするよりは丁寧語を使った方が、面接官の印象は良くなります。
さらに、言葉づかいでは言葉の選び方と同時に発声・発音も大切です。はっきりとした発音ではきはきと話してください。
だらだらやぼそぼそという話し方では面接官のあなたに対する評価はだだ下がりです。すばらしい答えが台無しになってしまわないように、話し方にも気を付けてください。
まとめ
就活の面接で好印象を与えるためには
・ 一人称は「私」を使うこと
・ 使いこなせない敬語や謙譲語は使わない!丁寧語を使うこと
・ 語尾まできちんと発音すること
・ 語尾を伸ばさないこと
・ 「すみません」ではなく「申し訳ございません」と言うこと