面接の入室時のマナーは、一見形式張ったもので、意味が無いもに思えますが、実は型にはめてみることで見えてくることがあります。
面接官は全員を採用するわけにもいかないので、ある程度は落とすつもりで見ているもの。ある意味では粗探しをしているわけですが、そんな状況を逆手に取って、面接官らに好印象を与えることができれば、他の人に比べ大きくリードすることができるでしょう。
そのためにも、最低限のマナーである面接入室時の動きはマスターしておくことに越したことはありませんよね。独特な空気感がある面接の入室時では、直前で頭が真っ白になってしまった…という人も多いはずです。
しかし、型にはまるからそ出来ることや、コツをつかむことで面接官に好印象を与えることができるでしょう。今回は、面接入室時の注意事項を守って、好印象を与えるコツをお伝えします。
面接入室時の注意事項を守って、
好印象を与える5つのコツ
入室時のノックに注意しよう。
面接入室時にはドアをノックしますが、ノックの回数は決まっていて、間違えると恥ずかしい思いをすることになりますよね。
世界基準のマナーとされている「プロトコールマナー」において「目上の人が相手の場合、ノック回数は4回」とされていますが、日本の企業の面接では少し違っていて、「3回」で良いとされています。
ノックをするときは、ゆっくり3回、ドアノブが付いている少し上をノックしてください。ちなみに2回だけだと、トイレの個室で「入ってますか?」確認と同じなので、間違えないようにしましょう。また、面接室のドアが開いていても、ノックは必要です。ノックは落ち着いて、ゆっくりになるよう心がけましょう。
入室のしかたとドアの閉め方に注意しよう
面接入室時にノックをすると、「どうぞ」など入室を促す返事がありますよね。それを待ってから入室しますが、開けながら「失礼します」の一言を忘れないように注意しましょう。
また入室時はとても緊張する場面ですが、顔を伏せてはいけません。しっかり面接官にアイコンタクトをして入室してください。最初の対面の瞬間の印象が悪いと、面接中ずっと悪いイメージを持たれてしまいます。
入室したら、ドアを両手で閉めますが、面接官に対して完全に背を向けないように注意しつつ、ドアを静かに閉めてください。面接入室時の際、見過ごされやすい細かいポイントなので注意しましょう。
入室したときのあいさつに注意しよう
面接室に入室したら、より面接官とのコミュケーションが重要になりますよね。まずは、「本日はよろしくお願い致します。」と面接官にあいさつをします。
大声である必要はありませんが、ハキハキと明るく爽やかになるように注意しましょう。挨拶をしたら、お辞儀をしますが、このときの角度は45度になるようにしてください。
浅すぎず、深すぎず、背筋がまっすぐ綺麗なお辞儀をしましょう。好印象を与えると同時に、礼儀正しさをしっかりアピールすることができます。
面接官が複数人いてもお辞儀は1回だけで、全員に向けてする必要はありません。面接入室時のここまでの流れだけで、面接官があなたに持つイメージは完全に固定されるので、集中力が大切になります。
椅子までの移動に注意しよう
面接入室時のあいさつがすんだら、椅子まで移動しますが、ここでも注意が必要ですよね。ドアから椅子までの最短距離をきびきびと移動しましょう。
椅子の近くまで来たときに注意しておきたいことは、椅子の前を横切らないこと、椅子の横まで来た時にすぐに座らないことです。
椅子の所まで来たら、椅子の横に立ち、面接官から「大学と名前」を聞かれたら、大学名と名前を名乗ってください。もちろん、声が暗くならないように気をつけて、名乗ったらお辞儀をしてください。
名乗ったあとも安心して椅子に座らないように注意しましょう。面接で入室後は、一瞬も気が抜けないのでがんばりましょう。
着席時に注意しよう
面接入室の自己紹介が済むと、いよいよ面接が始まりますが、椅子に着席するときにも注意点があるんですよね。
面接官から「どうぞ、お座りください」と指示があってから着席するのですが、着席の際には「失礼します」と言いながら、浅めのお辞儀を忘れないようにしましょう。
座ったときも、椅子にもたれかからないように少しだけ隙間を開けるように、背筋を伸ばして座ってください。座ったら、面接官にアイコンタクトを送ります。
持っているカバンは、椅子の横に置いてください。面接入室時には、常に面接官とのコミュケーションを忘れないように心がけましょう。
いかがでしたか。
面接入室時のマナーの大まかなポイントはこれまで説明した内容になりますが、とても細かくて覚えきれそうにないように思えますよね。
ですが、何度か練習し、ひとつの流れとして覚えると、それほど難しいことではないとわかるでしょう。また、説明したポイントをこなせばいいということではなく、きびきびとした動作や、礼儀正しさなどを形式の中で試されているので、面接入室時の挙動もとても大切になってきます。
もちろん、面接入室時よりも面接の内容のほうが大切ですが、最初に与える印象は面接終了まで面接官の中に残るので、面接入室時にいかに好印象を与えるかも重要になるでしょう。また面接入室時がうまくいくことで、その後の面接も順調に進めることができるはずです。
まとめ
面接で好印象を与えるポイントとは
・ 入室時のノックに注意しよう。
・ 入室のしかたとドアの閉め方に注意しよう
・ 入室したときのあいさつに注意しよう
・ 椅子までの移動に注意しよう
・ 着席時に注意しよう