ダイエットしなくちゃいけないと思っていても、痩せる運動は続かない…ということってありますよね。必要だと理解していても、厳しいやり方を続けることは難しいものです。
短期間で成果を出そうとすれば痩せる運動の内容自体がハードになりますし、マイペースに痩せる運動をしようとウォーキングなどを始めても、天候や予定によってできない日が多くなると結局は続かないことも。
そんな痩せる運動が苦手な方や、生活リズムによって軽い運動でも続けるのが難しい方にもオススメなのが、家の中でも簡単にできるストレッチです。
普段の家事や仕事の合間や、他のことをするついでにできる“ながら”ストレッチなら、痩せる運動が苦手な人でも続けやすいですよね。そこで今回は、痩せる運動が苦手な人でも続く、お手軽なストレッチについてお伝えします。
立っている時は、簡単「つま先立ち」ストレッチ。
一番お手軽な“ながら”ストレッチは、ただ立っている時でもできる「つま先立ち」ストレッチです。日常生活の中で、歯磨きなど立ちながら何かの作業をすることって意外に多いですよね。そんな時に、身体がグラつかないようにバランスをしっかり取りながらつま先立ちをします。
これなら痩せる運動が本当に苦手な方でも簡単に取り入れることができるのではないでしょうか。つま先立ちをできるだけ長くキープするように頑張るのも良いですが、かかとを上げ下げするような、つま先立ちと普通に立つ状態を繰り返す運動も良いストレッチになります。
外出している時も、履いている靴や立っている場所の状況にもよりますが、乗り物を待っている時などに行ってください。ちょっとした隙間の時間にでもすぐできるのがつま先立ちストレッチの良いところです。
椅子に座る時は「背筋を伸ばして姿勢良く座る」こと。
立っている時と同様、座っている時にもストレッチはできます。それは背中を伸ばして「姿勢良く座る」ことです。痩せる運動が苦手な方でも、それだけ?と思われるかもしれませんね。
ただ、座禅を行う際の心構えとして姿勢を正して身体を整える「調身」という言葉があるように、きちんとした姿勢を保ち続けることはそれだけ大切なことで、意外に大変なのです。姿勢良く座り続けるためには、背筋はもちろん腹筋も使うからです。
長時間きちんとした姿勢を保ち続けるということは、それだけ持続して筋肉を使うわけですから、充分ストレッチになります。この時、注意をしなければならないのは肩に力が入らないようにすること。
肩や首のあたりが凝ってしまっては、ストレッチの意味がありません。時々は全身の力を緩めてあげる時間を作りながら、疲れないように座り続けるようにしましょう。
「腰回し体操」は立っても座ってもできるストレッチ。
ここまで立ちっぱなしや座りっぱなしでもできる“ながら”ストレッチをお伝えしましたが、立っていても座っていてもできる「腰回し体操」もかなりお手軽に実践できるストレッチです。やり方は、足を肩幅に開き背筋を伸ばして腰を左右に回すだけ。とても簡単ですよね。
ただ、腰を回す時は上半身がブレないように注意してください。この体操は腰回りの筋肉のストレッチだけでなく、骨盤のゆがみをなおす効果も期待できますので女性には特にオススメです。
お手軽なわりにお腹まわりの引き締めにかなり効果的なストレッチなので、ハードな腹筋のような痩せる運動が苦手な方でも、続けやすいのではないでしょうか。また、腰を回すだけの簡単な体操でも良いリフレッシュになりますので、心身ともにスッキリして一石二鳥です。
寝室では寝転がってできる「ひざ倒し運動」。
先ほどお伝えした「腰回し体操」と同じように、骨盤のゆがみをなおす効果が期待できるストレッチが「ひざ倒し運動」です。この運動は寝転がって行いますので、リラックスしながらできますよ。
このストレッチもやり方は簡単で、仰向けに寝た状態で両方の膝を立てて、足を揃えたまま左右交互に倒すだけです。ポイントは、膝を倒した時に上半身、特に肩が床から離れないようにすること。また、膝を倒した時に床につけるのが辛い場合は、無理をせずに倒せるところでキープするようにしてください。
このひざ倒し運動を続けていれば、腰回りが柔らかくなって楽に倒すことができるようになりますよ。寝ながら行うという、痩せる運動が苦手な人にもこれ以上ないほど取り組みやすいストレッチです。入浴後、寝る前に行うのがオススメ。ストレッチをしているうちに、気持ちよく眠れるかもしれませんよ。
身体の中から体調を整える「逆立ち」ストレッチ。
さて、“ながら”で行うことではないのですが、1日たったの1分で健康状態を整えてくれるストレッチがあります。それは「逆立ち」です。子どもの頃に体育の授業などで練習した方がいらっしゃるかもしれませんね。
逆立ちには、筋力の低下で下がってきてしまった内臓を元の位置に戻す効果があります。これによって身体のバランスが整えられるのです。また、逆立ちの状態をキープしようとすることで身体の芯とも言える体幹が鍛えられます。
ただ問題は、逆立ちはこれまでお伝えしてきた気軽なストレッチとは違い、技術的なハードルの高さです。でも、両腕だけで立つ逆立ちでなくても大丈夫。両腕と一緒に頭も地面につけて身体を支える「3点倒立」、また、仰向けに寝転がり足先を天井に伸ばすように腰から持ち上げる「背中立ち逆立ち」でも構いません。
大切なのはスタイルではなく、内臓を元の位置に戻すことです。少しずつでも良いので無理のないように行いましょう。また、普通にできる方も最長で3分以内にしてください。
以上、痩せる運動が苦手な人でも続く、お手軽なストレッチをお伝えしました。お手軽なストレッチでも、毎日続けていれば効果はしっかりと現れます。普段の生活の中に取り入れられるストレッチが多いので、習慣にすることができれば意識しなくてもできるようになるでしょう。
もちろん、外出時にエスカレーターではなくできるだけ階段を使うなど、普段の生活の中で行える運動もあわせて取り入れることができれば、なお良いですね。また、ストレッチは身体の状態を改善するだけでなく、気分的なリフレッシュにもなりますのでストレス解消にもなります。
今回お伝えしたストレッチは、全てを同時に取り入れるのも決して難しくはありませんので、ぜひ試してみてください。
まとめ
運動が苦手でも続くお手軽ストレッチ
・ 立っている時は、簡単「つま先立ち」ストレッチ。
・ 椅子に座る時は「背筋を伸ばして姿勢良く座る」こと。
・ 「腰回し体操」は立っても座ってもできるストレッチ。
・ 寝室では寝転がってできる「ひざ倒し運動」。
・ 身体の中から体調を整える「逆立ち」ストレッチ。