恋愛依存症になると、仕事や私生活が大きく乱れ、社会的な信用を失ってしまうかもしれません。恋愛に限ったことではありませんが、何かに依存してしまう人は、心に出来た隙間、空白を埋めたいという気持ちが強い傾向があります。
本来は、自分の心の中で整理して納得すべき問題ですが、周囲の人や物に対して、その代償を求めてしまうことがほとんどなのです。
特に恋愛依存症になると、相手があって初めて成立することですが、一度依存してしまうと抜け出ることはもちろんのこと、自分が恋愛依存症であることすら気づくことが難しくなります。
ですが、自分でちょっとした違和感に気づくことが出来れば、恋愛依存症を克服していくきっかけをつかめるかもしれません。今回は、自分が恋愛依存症かもしれないと思った時に確認してほしいポイントをお伝えします。
恋愛依存症かも、
と思ったら確認してほしい5つの事
一人でいることに耐えられない
恋愛依存症の人の特徴として、ひとりきりの時間をうまく過ごせない、ひとりきりの時間が耐えられないと言われています。
SNSが普及し、スマホなど通信機器によるコミュニケーションが一般化している現代において、「ひとりきりの時間」をうまく使える人の方が少ないかもしれませんよね。
熱中できる趣味などがあれば解決の早いですが、インターネットの出来ない時間、環境に身を置き、自分のことをゆっくり考えてあげる時間を作りましょう。
恋愛の相手は常に「善人」ではありません。他人を自分の思いのままに利用しようという悪意を持つ人もいます。自分の身を守るためにも、一人でいる時間を大切に、自分のために使えるようになりましょう。
自分自身に価値があると思えない
恋愛依存症になる殆どの人は、「自分の人としての価値」を自分自身で認めることが出来ません。
心の中にできた空白とは、まさに「自分の価値」と言ってもいいでしょう。誰かが「あなたは価値がある」と認めてくれないかぎり、空白が埋まらないと感じている状態です。
本来は、子供の頃に自分の親からの愛情で形成されていく部分ですが、親が仕事で忙しく一緒に過ごす時間が少なかったり、家庭環境が複雑であったりすると、自分の価値がわからないと思い込んだまま成長してしまいます。
そうした環境にあった人がやがて恋愛依存症となる傾向があり、相手から愛情を向けられることで、自分の価値を高めているわけです。
あなたの価値は、他の誰でもない自分で決めるものですよ。どんなにダメでも、失敗しても、自分に価値があるのだと信じることが大切です。
恋愛以外の現実を受け入れられない
恋愛依存症の傾向がわかりやすいのは、普段の仕事や学校での態度や人間関係です。恋愛依存症の傾向が強い人は、一度恋愛が始まると、他の一切のことが手につかなくなりますよね。
常に交際相手の顔が頭に浮かび、仲の良い友だちや、仕事仲間をおざなりに扱ってはいませんか。仕事で失敗したことや成績が落ちていることも受け入れられず、ズルズルと恋愛のことだけ一生懸命になっていませんか。
もし、自分にはその傾向が強いと感じているなら、あらかじめ信頼できる友人らにそのことを伝えておきましょう。
恋愛依存症になっていると感じたら、引き戻す手伝いをしてほしい、とお願いしておくのです。心の底から信頼できる友人を大事にするのも恋愛と同じくらい大切なことです。
好きになった相手の色に染まってしまう
恋愛依存症になる人は、好きになった相手の趣味に合わせる傾向がありますよね。よく言われていることですが、付き合う相手が変わるたびにファッションやメイクが変わったり、趣味をコロコロと変えたりする人は要注意です。
相手に嫌われたくない、相手から認められたいという思いが強く、交際相手と外見から、考え方まで「同化」しようとしてしまいます。
見方によっては、適応能力が高いとも言えますが、やはり自分の価値を低いものと見ていることが大きな原因と考えられます。
また、相手と同化しようとすると、逆に嫌われやすくなったり、飽きられがちになるので、自分の考えや主義を貫いて、魅力に変えていく努力も必要です。
理不尽な目にあっても自分のせいだと思ってしまう
恋愛依存症がひどくなると、交際相手からデートDVやモラル・ハラスメントを受けていても、相手に落ち度があると思えず、自分を責めてしまうケースがあります。
相手からの愛情と暴力の区別がつかない状態が続くと、心身ともに大変危険な状態に陥ってしまうこともあるんですよね。
この場合、交際相手にも依存体質である可能性も高く、共依存状態になると二人だけの関係の中では解決するのは不可能でしょう。
暴力は勿論、言葉や態度などでも言われのない非道い事をされたら、心療内科やカウンセラー、専門の機関に助けを求めるのが得策です。自分を責めてしまう傾向の強い人は特に注意をしてくださいね。
いかがでしたか。
恋愛依存症の傾向が強い人は、大抵寂しい思いをしている人です。自覚をしたからと言って、すぐに改善できる類のものではありません。
恋愛とは、寂しさを埋めるものではなく、人として互いを認め、尊重し、高め合うための行為なんですよね。時には、互いに甘える時間があっても良いでしょう。
精神的に、一方的に相手に寄り掛かる関係は健全な恋愛とは言えませんよね。互いに与え合っている状態でないと、いつかどちらかの心が壊れてしまうかもしれません。
相手の弱さばかりを引き出してしまう関係が続いているのであれば、しばらく離れることもひとつの方法です。
お互いの弱さを認めながら、同時にお互いの強さも引き出していける関係を目指しましょう。自分のことも、相手のことも信じあえるような、よりよい恋愛を目指してください。
まとめ
恋愛依存症かを確認するには
・ 一人でいることに耐えられない
・ 自分自身に価値があると思えない
・ 恋愛以外の現実を受け入れられない
・ 好きになった相手の色に染まってしまう
・ 理不尽な目にあっても自分のせいだと思ってしまう