日頃の生活で緊張する場面は色々とありますが、面接での緊張は独特のものがありますよね。面接をする場面といえば就職活動が主ですが、面接を行うということは就職活動でない場合でもその結果で自分に対して何らかの評価が決まるということですから、面接で緊張してしまうのは仕方のないことです。
もちろん、適度な緊張は実力を発揮するのに良い影響を与えることもあるでしょう。けれど、場合によっては何人もの人物が自分一人を見つめ、人物像をしっかり見極めようとする訳ですから、面接での緊張はできる限り和らげて、自然な姿を出せるようにしたいところです。そこで今回は面接で緊張する人が読む、ほどよくリラックスできるコツをお伝えします。
面接で緊張する人が読む、
ほどよくリラックスできるコツ
緊張していることを受け入れましょう
まず、面接で緊張してしまうことは決して悪いことではありません。その結果が自分の人生やその後の生活を大きく左右するとすれば、面接で緊張してしまうのも無理のないことですよね。
“緊張してはいけない”と自分を追い詰めてしまうと、余計な力が入ってより緊張が増してしまうことになるのです。面接で緊張するのは当たり前だということを意識してください。
ただ「面接で緊張している」ということだけで不合格になることはないのです。緊張していることを現実として受け入れましょう。もし、面接官から緊張しているかどうか尋ねられたら、正直に緊張していることを言葉にしてしまうのも気持ちが楽になりますよ。
イメージトレーニングを何度も繰り返しましょう
さて、面接で緊張してしまう原因の一つに、面接官との質疑に対する不安があると思います。しっかり準備できているつもりでも「想定外の質問をされたら…」「伝えたいことがちゃんと伝えられるだろうか」という気持ちはなかなか消えるものではないですね。
そんな時は、想定問答の準備に加えて脳内で何度もリハーサルを行っておきましょう。本当は、やはり実際の面接を数多くこなすことが一番のトレーニングになりますが、時間的な問題などもあって容易にはできません。いわゆるイメージトレーニングでも、実施することはとても大切です。
予想される質問に対してはもちろん、想定外の質問をされた場合の対応など、様々な状況を描きながらシミュレーションしてみてください。
お風呂に入っている時などのちょっとした時間を利用しながらでも構いませんので、とにかく幅広いイメージトレーニングを重ねていってください。
香りを活用してリラックスしましょう
特に女性を中心に、リラックスの方法として好きな香りを楽しむという方は多いと思います。香り、つまり嗅覚への刺激は脳に対してダイレクトに影響を与えるものです。
フォーマルな面接の場に強い香りは不適切ですが、香水でハンカチを香らせておくなどして手軽なリラックスグッズを用意しておきましょう。携帯できるお香もありますよ。
好きな香りにするのも良いですし、特に好きな香りが無ければ緊張を和らげる(リラックスできる)効果のある香りも良いですね。
実際に活用するのはもちろんですが、そうしたリラックスできるアイテムを持っているということ自体がお守りのようになり、精神的な余裕が生まれて面接への緊張が抑えられるという効果も期待できます。
笑顔でいることを意識しましょう
緊張している状態について少し専門的な表現をすると、“交感神経が優位にたっている”状態です。交感神経とは自律神経の働きの一種で緊張を司っています。そして、反対に身体の疲れを回復したり気持ちをリラックスさせたりする働きを司るのが副交感神経です。
人間は、この交感神経と副交感神経がバランスよく働くことで体調や精神の安定が保たれています。以上のことを踏まえると、ほどよくリラックスするためには、副交感神経が優位の状態に導くことが必要だということになりますね。
では、具体的にどうすれば良いのかというと、笑顔になることです。人の精神状態は表情の影響を受けやすく、笑顔になることでポジティブな気持ちになると言われています。
面接に臨む前にトイレなどで目一杯笑顔を作って、面接中も笑顔でいることを意識しましょう。ただ、ヘラヘラしているなどマイナスの印象にならないように注意してくださいね。
深呼吸をして身体の余計な力を抜きましょう
さて、先ほど副交感神経を優位にすることがリラックスできるコツだとお伝えしましたが、笑顔になる以外にも副交感神経を優位にできる行動があります。
それは深呼吸です。これもお手軽ですよね。面接前に緊張してきたら、待っている間にゆっくり大きな深呼吸をしましょう。息を吸うのも吐くのも5秒ほど、たっぷりと時間をかけてください。
この深呼吸を数分続けるだけで十分ですよ。また、深呼吸をすることで身体の余計な力も抜けますので、心身共にリラックスできます。
面接前に緊張したら“笑顔でゆっくり深呼吸”を合言葉に良い意味で力を抜いて、しっかり自分らしさを出せるように落ち着いて臨みましょう。
以上、面接で緊張する人が読む、ほどよくリラックスできるコツをお伝えしました。冒頭でもお伝えしましたが、面接で緊張してしまうのは決して悪いことではありませんし、面接に限らず自分にとって大切なことであればある程、緊張してしまうのは当たり前のことなのです。
面接での緊張感を楽しめるまでになれば、その緊張感は面接でも良い方向に働くことでしょう。けれど、緊張の度合いが過ぎるとやはり実力を発揮できない恐れはありますよね。
それであれば、面接は緊張で固くなった状態よりは適度にリラックスして臨む方が理想的なのではないでしょうか。今回お伝えしたコツをぜひ参考にして、緊張を適度にほぐしながら最良の状態で面接に臨んでくださいね。
まとめ
面接の緊張をほぐしてリラックスするには
・ 緊張していることを受け入れましょう
・ イメージトレーニングを何度も繰り返しましょう
・ 香りを活用してリラックスしましょう
・ 笑顔でいることを意識しましょう
・ 深呼吸をして身体の余計な力を抜きましょう