あがり症を克服することができたら、仕事や友達の前で失敗することも少なくなるし、人前に立つ前にいちいち心臓が止まりそうなほど緊張しなくて済むし、何よりも新しい人と出会ったり新しい世界に飛び込むことを「楽しい!おもしろい」と捉えることができますよね。
あがり症のために、新しい人との出会いや新しい世界に入っていくことに二の足を踏んでいる方は多いでしょう。また、仕事の都合や学会発表などで、否応なしに人前に立たなければいけない、「あがり症だから無理」なんて言っている場合じゃないという切羽詰まった方もいるのでは?
絶対に失敗できないプレゼンや発表会までにあがり症を克服するためにはどうすればいいのか、ということで今回は、あがり症を克服するための1ヶ月で成果が現れる練習法をお伝えします。
鏡に向かって話す練習をすること
あがり症を克服するためには、人の目や視線、人に見られているという感覚に慣れることが肝心です。そのための第一歩として、まずは鏡の前で話す練習をしましょう。鏡に映った自分の目や鏡ごしの自分の視線に慣れるのです。
鏡の前で話すときには、鏡に映った自分の目から目をそらなさないこと、目をまっすぐ見て話してください。「自分の目や視線で緊張するわけない」と思うかもしれませんが、鏡の自分をまっすぐ見つめるのは案外緊張するものですよ。
つい視線を横にそらしたり、足元に落としたりしてしまうので、意識してまっすぐ見つめ返すようにしてください。また、このとき表情をつけて話すことも大切です。怒ったり、まじめくさった顔をしたり、初対面の人用のにこやかな笑みを浮かべたり、色々な表情で話すことに慣れましょう。
緊張するのが当たり前と考えること
あがり症の方は、あがり症でない人は人前に立っても緊張しないのだろうと考えていますが、そんなことはありません。緊張の度合いや緊張の捉え方が違うだけで、誰しも人前に立ったり、知らない人に会うときは緊張するのです。
また、人前に立つときまるで緊張しないようになってはじめてあがり症を克服できたといえるというのも間違い、あがり症を克服するとは、緊張しないことではなく、緊張したり多少失敗してもとりあえずは人前に立つという試練を乗り越えられることです。
あがり症の方、あがり症だから緊張するという考え方を捨ててください。緊張するのが当たり前、そのうえで緊張の度合いを小さくしたり、緊張する自分を責めたり弱気になるなど緊張に対してネガティブで否定的な捉え方をやめることであがり症を克服しましょう。
緊張してきたとき、他のことが考えられなくなったら「集中力が高まってきた」、手足が震えてきたら「本番に向けての武者震いだ」、心臓がドキドキするときは「楽しみでワクワクする」というように、緊張を前向きに・肯定的に捉えるようにするとよいですよ。
始まる前からあれこれ想像を巡らせないこと
あがり症の方は、人前に立ったり新しい人と会う何日も前から、自己紹介の練習をしたり台本を作ったりと準備に余念がありません。この準備がよい方に働くこともありますが、ときには準備すると同時に失敗や悪い結果の想像をしすぎてかえって本番のあがり症が重症化するということもあります。
準備してきた台本を丸ごと全て忘れてしまったという悪夢が現実になっちゃうということもなきにしもあらず。あがり症だからと、本番前に念入りに準備をする、それなのに本番でいつも失敗してしまうというときには、一度本番前の準備をやめてみてください。
準備をするから、悪い想像を巡らせてしまう、その結果想像が現実になるのです。本番までなるべく本番中のことを考えないこと、理想は当日になって「あれ、今日が発表会か」と気付くくらいの無頓着さ・行き当たりばったりがちょうどよいです。当日慌てて準備や練習をするくらいの余裕のなさなら、悪い想像をする暇もありません。
リラックスする方法を見つけること
あがり症を克服するためには、リラックス方法を見つけることが欠かせません。本番前や本番中の緊張や不安を和らげる自分なりのリラックス方法を見つけましょう。髪をさわったり鼻を掻いたり、手の甲をつねったり、緊張したときに無意識にやっている動作があるのなら、それがあなたのリラックス方法です。
自分のリラックス方法が分からないときには、普段からちょっと緊張したり不安を覚えたときにどうすれば緊張を和らげることができるのか、色々試してみてください。練習を重ねたり、色々やってみて「これだ」というものを見つけることで、あがり症を克服することができますよ。
声を出す練習をすること
普段から物静かで無口なタイプのあがり症さん、人前に立つ緊張だけでなく声を出すこと自体に緊張や苦手意識がありますよね。あがり症を克服するために、声を出す練習をしましょう。家族や友達との会話を増やす、ペット相手に話してもよいですし、カラオケでもかまいません。
大切なのは会話の内容ではなく、「声を出す」という動作!普段物静かに過ごしているといざ声を出そうとしても喉に何か詰まったような感覚になったり唇が震えて声にならないなんてことがあるので、それをなくすことを目的に声を出す練習をしてください。
声を出すということへの苦手意識がなくなれば、あとは人前に立つ緊張を克服するだけ、あがり症の半分は克服したことになりますよ。
以上、あがり症を克服するための1ヶ月で成果が現れる練習法についてでした。人の目がこわい方、鏡に向かって話す練習をしてください。鏡ごしの自分の視線に慣れることであがり症を克服することができますよ。
また、人前に立ったり初めての人と会うときにうまれる緊張や不安、悪い想像はあがり症の人だけにあるものではありません。皆、緊張だし不安なのです。
自分の緊張や不安を特別なものと捉えず、当たり前のものとしてとらえることであがり症を克服することができますし、「緊張するのは仕方ないから緊張を和らげる方法を見つけよう」と前向きな気持ちでリラックス方法を探すことができます。
あがり症はあがり症でも、声を出すこと自体が苦手という方、声を出す練習をしましょう。一人言でもかまいませんが、自分の頭の中で会話するのではなく、声に出すようにしてください。声を出す練習をすることで、あがり症を克服することができます。
まとめ
あがり症を克服するためには
・ 鏡に向かって話す練習をすること
・ 緊張するのが当たり前と考えること
・ 始まる前からあれこれ想像を巡らせないこと
・ リラックスする方法を見つけること
・ 声を出す練習をすること