勉強の効率を上げる参考書・問題集の選び方と活用法

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勉強の効率を高めて成績をアップさせるには、自分に合った参考書や問題集を使うことが重要です。といっても、参考書や問題集には非常に多くの種類があって、その中からベストの1冊を選ぶのは本当に難しいですよね。

みなさんはどのような基準で参考書や問題集を選んでいますか?友達や先輩が使っていたからとか、合格体験記などで紹介されていたから、といった基準で選んでいるという方が多いのではないでしょうか。特に、自分の志望校の合格体験記に「合格を決めたこの1冊」として紹介されていたら、思わず買ってしまいたくなるものです。

それでも、使ってみて自分に合わなかったら、勉強も長続きせずせっかく買ったものもムダになり、時間もお金の両面で大きなロスになってしまいます。

自分に合った参考書・問題集が見つかれば、その1冊はきっとあなたにとって最も頼れるパートナーとなり、勉強の効率と成績を大幅にアップさせてくれます。そして、あなたの「合格を決める1冊」となることでしょう。

そこで今回は、「合格を決める1冊」となる参考書・問題集を選ぶポイントと、勉強の効率を上げる活用法についてお話しします。

 

 

勉強の効率を上げる参考書・問題集の選び方と活用法

 

参考書・問題集選びの4つのポイント

書店に並んでいる参考書・問題集は、著名な先生方が執筆されているものがほとんどで、レベルや説明に多少の違いはあっても中身は確かなものばかりですから、どれを選んでもしっかり使いこなすことができればきっとあなたの「合格を決める1冊」になります。最大のポイントはやはり、「自分に合っているかどうか」という基準になりますが、勉強の効率を上げるために次の4つのポイントを参考にして選ぶとよいでしょう。

ポイント① 自分の今のレベルにあっているか

目標とするレベルがどれだけ高くても、まずは自分の現在のレベルで理解・納得できるものを選びましょう。簡単すぎるものではレベルアップできませんが、難しすぎるものも理解するのに時間がかかってしまうと勉強の効率が非常に悪くなってしまいます。対象レベルについて表紙に書いているものもありますが、その場合も中身をみて確認したほうがよいでしょう。レベルの判断の目安としては、次の割合を参考にしてください。

・今のレベルで十分理解できている内容・・・6割
・ある程度わかっているがまだ問題を解ける自信がない内容・・・3割
・今の自分にとってかなり挑戦的な内容・・・1割

ポイント② 自分で読んで理解できる説明か

難しい表現で書かれた説明を理解できればそれに越したことはないのかもしれませんが、何より重要なのは理解できるかどうかです。ちなみに私は親しみやすいくだけた表現で書かれた説明の方がわかりやすいと思うタイプなのですが、ここは好みが分かれるところですので、実際に自分で読んでみて言葉がスムーズに頭に入ってくるものを選んでください。

ポイント③ 問題数は必要十分な分量か

早く終わらせたいからという理由で薄い問題集を選ぶ人もいますが、問題集を終わらせることにこだわる必要はありません。大事なのは、自分にとって必要な問題が十分な量あるかどうかです。後ほど活用法のところでも説明しますが、勉強の効率をアップさせるために、自分が苦手な問題だけ取り組むという方法もありますから、問題集の薄さ厚さではなく、中身をチェックして選びましょう。

ポイント④ 使いやすいレイアウトか

解答が別冊になっているものや、問題の次のページをめくると解答があるものもあります。また、ヒントや解答が赤字で印刷されていて、付属の暗記シートを使うことで解答を隠せるタイプの問題集など、解答のレイアウトだけをとってみても実にさまざまです。これも自分で実際に手に取って使いやすいと感じたものを選ぶのが1番でしょう。

 

 

勉強の効率を上げる参考書・問題集の活用法

では次に、選んだ参考書・問題集を「合格を決める1冊」として活用する方法を見ていきましょう。ここでもポイントはやはりどうすれば勉強を効率よくできるかという点になります。

活用法① まずは基礎からじっくり取り組もう

理解できている内容であっても、最初の1回は基本事項の説明部分をしっかり読んで単元のポイントを理解することをオススメします。今まで気づかなかった新たな発見がきっと見つかることでしょう。時間がかかって効率が悪いように感じるかもしれませんが、しっかり意味を理解してから問題を解くようにすると、解き方を丸暗記していたころには見分けがつかなかった問題のわずかな違いさえ見破ることが可能になります。そこからのレベルアップもスムーズになりますので、結果的に勉強の効率は格段によくなります。

活用法② 苦手な単元に絞って弱点対策をしよう

自分の苦手な分野に絞った勉強は成績アップのために非常に効率がよい方法です。問題集を全部終わらせることにこだわらず、自分にとって必要な問題だけを選んで勉強の効率をアップさせましょう。この場合のポイントは、できる単元・できない単元をきちんと仕分けることです。できるつもりで終わらせてしまうことが無いように、正直に自己分析して取り組む単元を選んでいきましょう。

なお、仕分け方法については、以前の記事(効率の良い勉強法で成績を上げる3つのステップ)でも詳しく説明しています。ご覧になりたい方は次のリンクからどうぞ。

効率の良い勉強法で成績を上げる3つのステップ

活用法③ 1冊を徹底的に反復して基礎を定着させよう

1冊の問題集を終わらせるたびに次々と新しい問題集に取り組む人を見かけますが、勉強の効率という点でいえばあまりオススメできません。弱点がきちんと克服できるまでは1冊の問題集をくり返し練習する方が時間的にも経済的にもはるかに効率がいいですよ。事実、毎年多くの難関大学合格者が、「合格を決めた1冊」として基礎固め用の問題集を挙げ、徹底的に反復練習したと語っています。

 

おさらい

いかがでしたか。今回は、「合格を決める1冊」となる参考書・問題集の選び方と、勉強の効率をアップさせる活用法についてお話ししました。みなさんもこの機会にとっておきの1冊を探してみてはいかがでしょうか。

自分に合った1冊が見つかると、その後の勉強はとても効率よくスムーズに進みますので、成績アップももちろん期待できます。その結果、見事に志望校合格を果たした際には、ぜひ「合格を決めた1冊」を後輩に紹介してあげてください。あわせて、「合格を決める1冊」は自分の目で選ぶことが大切だよ、という一言もお忘れなく。

《勉強の効率を上げる参考書・問題集の選び方と活用法》

1.参考書・問題集選びの4つのポイント

実際に自分の目で見て、自分に合っているかどうかという基準で選びましょう。

① 自分の今のレベルにあっているか
② 自分で読んで理解できる説明か
③ 問題数は必要十分な分量か
④ 使いやすいレイアウトか

2.勉強の効率を上げる参考書・問題集の活用法

基礎をしっかり理解し、弱点を徹底的に反復練習して克服することが効率の良い勉強法です。

① まずは基礎からじっくり取り組もう
② 苦手な単元に絞って弱点対策をしよう
③ 1冊を徹底的に反復して基礎を定着させよう


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