確実に成績が上がる!効率の良い勉強法の3大原則


一生懸命勉強しているのになかなか成績が上がらない、という人はたくさんいると思います。努力しても結果が出ないと、自分の勉強法は正しいのか?とか、自分には才能がないのかも…など、不安になりますよね。また、「次のテストこそ頑張っていい点を取るぞ!」という決心して勉強を始めてみたけれど、何をどうしていいのかわからなくて、結局途中であきらめてしまった…そんな経験をされた人もかなりいることでしょう。

自分のやっている勉強で本当に効果があるのか、そんな半信半疑な状態で勉強をしていてもなかなか続かないものです…。

でも、正しい勉強法で、確実に成績が上がっていることを実感しながら勉強ができていたら、どうでしょうか?

きっとあなたは勉強が楽しくなって今よりもっといい成績をとっているはずです。成績が上がらない原因にはいろいろありますが、ほとんどの場合は勉強法を改善することで解決できるんですよ。

私は塾・予備校講師として20年間、2000人以上の生徒を指導してきました。その経験を踏まえて、確実に成績が上がる効率の良い勉強法を、これから数回にわたってお話ししてまいります。今回は、成績を上げるためには何を意識して勉強すればよいのか、という3つの原則についての話です。成績アップを目指して頑張るみなさんの一助となれば幸いです。

 

確実に成績が上がる!効率の良い勉強法の3大原則

 

原則① できないところをできるようにする

教科によって勉強法に多少の違いはあったとしても、シンプルに考えてみると、成績を上げるためにやるべきことは、たった1つしかありません。それは、『自分のできないところを知り、できるようになるまで努力する』ということです。

できないところに集中して勉強することで、効率よく成績を上げようというのがこの原則の狙いです。野球でたとえるなら、ボール球(やる必要のないところ=やらなくてもできるところ)には手を出さず、ストライク(やるべきところ=できないところ)に狙いを絞って勉強しよう、という作戦です。

それでも、できないとわかっているところを勉強するのはなかなか気が進まないものですよね。ですから、最初のうちは簡単なことでいいと思います。たった1つでもいいので、毎日確実にレベルアップしていることを実感できるようテーマを決めて取り組んでみましょう。次に、毎日の学習テーマの例をいくつか挙げてみます。

《毎日の学習テーマの例》
・苦手な文章題を練習して、確実に公式を使えるようにする。
・単語や漢字を暗記して、完璧に答えられるようにする。
・計算のスピードが遅いので練習して、制限時間内に全問正解できるようにする。

これらの学習テーマを見て気付いた人も多いと思いますが、大切なのは「できるようになるまで」練習するということです。毎日の学習を「練習する」だけで終わりにしてしまう意識の低い人と「完璧にできるまで練習する」意識の高い人とでは、どっちの成績が上がるかなんて、考えなくてもわかりますよね。そうです。結局のところ、成績が上がる人と上がらない人との決定的な違いは、毎日の目標を「どこまでできるようにするか」という意識のレベルの違いなんです。この積み重ねはものすごく大きいですよ。ですから、毎日の学習は「やるならとことん!」の意気込みで頑張ってみてください。必ず結果はついてきます!

 

原則② 難しすぎることには手を出さない

私が高校生の時にやってしまった最大の失敗の話をします。東大を目標にしようと決めた私は、当時偏差値40程度しかなかったにもかかわらず、東大を受けるからといって自分のレベルに合わない難しい問題ばかりに手を出して、結局何も身につかず時間ばかり浪費してしまうという、痛恨の経験をしました。

そして浪人することになり、反省を活かして基本から勉強をやり直したときにたくさんのことに気が付いたのです。それは、基本が全くわかっていなかったということと、基本からレベルアップすれば確実に成績は上がるということ、そして、正しい順序で勉強すれば難問も解けるようになるということでした。

その結果、それまでの不調がウソのように劇的に成績が上がり、無事東大に合格できたわけですが、みなさんには絶対に同じ失敗をしてほしくありません。最初から効率の良い勉強法を取り入れて、確実に成績を上げてもらいたいのです。

それからもう1つ、難関校を目指すからといって難問が解ける必要は無いんです。東大はもちろん、他のどんな難関校の入試でも標準的な問題が確実に解ければ、合格点は十分取れるようにできています。逆に、運良く難問が1問や2問解けたとしても、他の受験生がみんな正解しているような問題が解けないようなら合格点には届きません。

そこで、自分の中で「できて当たり前」というレベルを合格レベルまで上げていくことが成績アップの最短の方法になるわけです。難しすぎてどうしようもない問題がでてきたら、飛ばしてしまえばいいんですよ。解決できそうにないことに時間はかけず、できることを確実に増やしていくことに集中しましょう。今できないことも、この先勉強を進めていくうちにきっとできるようになりますから、自分を信じて焦らずに取り組んでください。

 

原則③ 成績アップとはライバルとのレベルアップ競争

できなかったことが1つできるようになったということは、それは間違いなくあなたがレベルアップしたという素晴らしい成果です。成績アップはその1つ1つのレベルアップの積み重ねの結果として後からついてきます。

でも、絶対に忘れちゃいけない大切なことがもう1つだけあります。それは、『成績アップとは、ライバルとのレベルアップ競争である』ということです。

「できるようになる」ことだけでいいなら、どんな方法で勉強して、どんなに時間をかけてもいいんです。頑張ってレベルアップしたという結果は、あなたにとってプラスになってもマイナスになることは絶対にないのですから。

ところが、「成績を上げる」ことを目標にすると、少し事情が変わってきます。そこにはライバルが存在してくるからです。たとえば、順位を上げたいなら自分より上位の人との競争になります。また、平均点を目標にするという人もいるでしょう。その場合でも全員の点数の平均と自分の点数との競争になるわけです。

この成績を上げる競争は、ついついテストの点数だけに目が行きがちですが、本質はちょっと違います。実はこの競争、ライバルとのレベルアップ競争なんです。

もし、レベルアップに時間がかかっている間にライバルたちが先にレベルアップしていたとしたら、その結果、成績は下がってしまうわけです。頑張っているのに成績が上がらないという状況は、まさにこうしたことが原因で起こります。

ですから、成績を上げるために、ライバルよりも早く、そして確実にレベルアップすることを意識して毎日の勉強に取り組みましょう。

 

おさらい

いかがでしたか。今回は効率の良い勉強法の1回目として、成績を上げるための3大原則についてお話ししました。成績を上げるために何を意識して勉強したらよいのかご理解いただけたのではないでしょうか。

自分のできないところを知り、そこに集中してできるようになるまで努力すること、このレベルアップの積み重ねこそが最も効率の良い勉強法です。早速今日の勉強から取り入れてみてください。正しい方法で勉強すれば、努力した分だけ必ず結果はついて来ますよ。頑張ってください!

《効率の良い勉強法》成績を上げるための3大原則

①できないところを知り、できるまで努力する
・できないところに集中して効率をアップしよう
・できるようになるまで高い意識でとことん練習しよう

②難しすぎることには手を出さない
・解決できないことに時間を浪費しないで確実にレベルアップしよう

③成績アップはライバルとのレベルアップ競争
・ライバルよりも早く、確実にレベルアップしよう

 


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