相手の気持ちを理解するには、言葉だけでなく体で示す態度や仕草がとても大切ですよね。仕草の意味を理解するとさらに相手と距離感がなくなるので、良い人間関係を築くために意識したい点の一つです。
コミュニケーションの60%は言葉でなく相手の仕草や表情などでやりとりをしているともいわれていますので、効果的に相手の気持ちを理解するには話を聞くだけでなく相手を見ながら理解しないといけません。また無意識の間に仕草で相手にメッセージを送ることもあり、些細な態度こそが本音だったりします。
しっくりいかない人や大切な人とはさらに内容の濃い関係を築くために、これからはちょっと仕草にも意識してみましょう。そこで本日は相手の気持ちを理解するためにチェックしたい仕草の読み方についてお伝えします。
表情に出る相手の感情をキャッチしましょう
相手の気持ちを理解するためには、お互いに意思疎通ができないといけませんよね。どんな気持ちでいるか、相手の感情を知ることがまず最初になります。怒り、悲しみ、不安、幸せといった気持ちは正直に表情に現れます。
例えば「楽しいよ」と言葉で言っても表情が暗い時やつまらなそうにしているのは、表情で本音を伝えている意味があります。またお互いに感情を表情に出せるのはある程度信頼できる関係があるサインなので、大切な仕草や表情の変化にはできるだけ敏感になりましょう。
逆に自分が周囲に与える印象も表情次第で変わるため、好感度を残したい時には笑顔で接すると相手も心を開きやすくなります。
アイコンタクトで相手の心境を知りましょう
目は口ほどにものを言う、といわれるように視線や目つきは相手の気持ちを理解する大切なポイントですよね。顔は笑っていても目が怒っているなんてことがありますが、まず瞬きについて意識してみましょう。
相手がしっかりアイコンタクト取っている時は興味があり真剣に話を聞いているサイン。瞬きが多いと不安や隠し事をしている可能性があります。また目は無意識に神経の働きでシグナルを送ることがありますので、驚いて目をぱっちり開く、いきなり違うほうを向くなど、視線の動きにも注意しましょう。
基本的に興味がある人に対しては、しっかりアイコンタクトをとってコミュニケーションがとれるものです。目を合わせられない人は、何かしらの原因があると考えてよいでしょう。
ゼスチャーに込められた気持ちを理解しましょう
相手の気持ちを理解するには、些細なゼスチャーはとても大切な要素となりますよね。どうしても相手に伝えたいことがある時、興奮している時、私たちは無意識に手ぶり身振りで話をします。この仕草はどんな心境でいるか相手の気持ちを理解するために見落としてはいけない部分。
例えば手のひらをぎゅっと握った状態は怒りを抑えている、髪の毛をずっと触っている時は落ち着かないサインなど、体に自然と出てくるメッセージをしっかり受け止めましょう。
仕草はその時の心境で起こる場合がありますが、もともと癖でいつもやってしまう仕草などもあります。相手の性格を知りながら仕草の意味を理解するとさらにわかりやすくなります。
腕と足の動かし方の意味を知りましょう
相手の気持ちを理解する時にチェックしたいのが腕と足の動きについてです。たとえば会話の相手が腕組みをして聞いていると、ちょっと威圧感を感じますよね。このように腕組は相手が守りに態勢になっている可能性があります。
腰に手を当てる仕草は相手を自分のペースでコントロールしようとするサイン。プレッシャーを与えるためにも腰に手を当てる場合があります。
相手の気持ちを理解する時に注意したい足の動きですが、そわそわしている時は急いでいるか退屈しているサイン。また足を組んで座る仕草は自分のスペースが欲しいという意味があるといわれています。
会話時の距離感で信頼関係を判断しましょう
相手の気持ちを理解するためにはひとつひとつの仕草の意味を正しく判断しないといけませんよね。体に出る仕草ははっきりとわかりやすいものから、誤解されやすい態度まで様々です。そんな時は相手との距離についてチェックすることがコツ。
パーソナルスペースともいわれる距離は、狭いほど信頼関係が強いといわれています。例えば公共の場で挨拶をするときは3~5m、相手の体に触れる15~45㎝ほどの距離感はとても密接な関係の人。このように距離によって相手と自分がどのような立場にあるか判断することも可能です。
やはり相手の気持ちを理解するためには言葉以外の情報のソースを大切にしないといけませんよね。はっきりと意思表示ができない時は自然と仕草で相手にメッセージを送っています。
最近はコミュニケーションの方法がメールやメッセージが定番となっているため、相手がどんな心境でいるか判断方法がわからなくなっている人も増えています。より良い人間関係を築くためには相手の気持ちを理解する努力が大切で、お互いの些細な仕草を大切に受け止めることが重要なのです。
仕草はすべての人が同じタイミングで同じ意味を持っているわけではありませんので、そんなときは会話の流れなど言葉の意味もプラスしてさらに理解力を深めていきましょう。
まとめ
仕草から相手の気持ちを理解するには
・ 表情に出る相手の感情をキャッチしましょう
・ アイコンタクトで相手の心境を知りましょう
・ ゼスチャーに込められた気持ちを理解しましょう
・ 腕と足の動かし方の意味を知りましょう
・ 会話時の距離感で信頼関係を判断しましょう