可愛い小さな盆栽の育て方〜季節を感じる盆栽選び〜

今や癒しを求めて自宅で観葉植物を飾ることがステータスのひとつとなっている中、インテリアとして注目を集め始めているのが盆栽です。

『盆栽』というと皆さんどのようなイメージを持っていますか。

手が込んでいてなんだか難しそうや、サザエさんのお父さんの波平さんがハサミを持って上機嫌でお世話をする姿を想像したりと、わりとお年寄りの趣味としての強いイメージがあります。

しかしそんなイメージをよそに、ここ数年では若者の間でも盆栽を育てる人が増えてきています!その人気のヒミツが『小さな盆栽』ミニ盆栽です。手のひらにも乗せれるサイズで気軽に楽しめるのが魅力のひとつです。

また、日本国内だけには止まらず海外でも『Bonsai』として慣れ親しまれユニークな盆栽が観られます。

今回は春夏秋冬、季節が移り変わるごとに楽しめる盆栽と育て方のポイントを紹介します。

 

 

 

可愛い小さな盆栽の育て方
〜季節を感じる盆栽選び〜

 

代表的な盆栽


黒松(くろまつ)

学名:Pinus thunbergii

 

五葉松(ごようまつ)

学名:Pinus parviflora

 

これぞ盆栽の姿である松。厳しい寒さに耐えて育つ丈夫な木のためとても育てやすいです。自然の風景を、植木鉢の中に作り出して鑑賞する盆栽に最も適しています。

枝ぶり、葉姿、幹の肌、根が仕立てやすく自分だけのオリジナルの形を数年の成長とともに追求していくのが醍醐味ですね。素晴らしい作品を創り上げたときの達成感は計り知れません。

 

基本的な盆栽の育て方のポイント


*日当たりのいい場所をみつける
*風通しのよいところに置く
*表面の土が乾いていたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷりやる

 

置き場所

日光にあて光合成させることで元気にいきいきと育ちます。光合成は生長に必要な養分を作ってくれるためです。また、季節による変化を与えることで葉や花の色づきがよくなります。

室内で鑑賞する場合でも春から秋は3日以上、冬は1週間程度、外に出して日光に浴びさせましょう。外に出かけるときに一緒に外に出したり、入れ替えで盆栽を鑑賞するといいでしょう。

しかし、真夏の強い日差しには注意です。葉やけの原因になるので、半日陰で1日のうち午前中のみや数時間だけ日が当たるところなど直射日光や西日も避けるようにしましょう。

盆栽は地面に直接置くと鉢内が乾きにくくなり、病気しやすくなったり、生長も悪くなります。なので風通しをよくするために棚や台の上に置くようにしましょう

風通しをよくするだけでなく、見た目もぐんっと良くなりますよ♪鉢も陶器の方が水はけがいいです。

 

水やり

盆栽は限られた土の中で育つため、水やりは欠かせません。見た目を最大限によくする為に鉢の浅いものが使われることが多いです。また鉢が小さな盆栽は乾きやすいので夏場は数回の水やりが必要な場合があります。

水やりのポイントは乾いたらたっぷりあげる一回じょうろを使って水やりをした場合も水が鉢の全体に行き渡るように、鉢の大きいものなどは少し時間を空けてから再び与えたりし、底からお水が流れ出るくらいが目安です。

特に苔がついている場合はマメにチェックしカラカラにならなように湿らしましょう。お水をするタイミングは朝方がオススメです。

やはり水はとても重要な作業になってきます。ありがちなの失敗が、次から次へと水やりをして枯してしまうパターンです。そうならないようにしっかりと観察してあげてくださいね♪

 

 

 

春にぴったしな盆栽


豆桜(まめざくら)

学名:Cerasus incise

やはり春といえば桜!この豆桜は富士桜とも呼ばれる小型の桜です。小枝で葉も小さく、春に咲かせるお花も小さく淡いピンク色が可愛らしいですね。

つぼみをつけて咲き始める瞬間から花びらが散るまでお家で楽しめるのが盆栽の魅力でもあります。

 

皐月(さつき)

学名:Rhododendron indicum

名前の通り5月から一気に咲き出すことからこの名前がつけられました6月頃まで楽しめます。大きめのお花がたくさん咲くので存在感バツグンです。

色は白色、淡いものから濃い色のピンク、今では品種改良も進み、可愛らしい花色や形の皐月がみられます。庭先でよく見られますが、生長も早く丈夫なので盆栽が初めての方にもオススメです。

 

夏にぴったしな盆栽


百日紅(さるすべり)

学名:Lagerstroemia indica

開花時期を7-8月に迎える夏の代表的な盆栽で、9月まで咲き続けるので長期間楽しむことができます♪

花色は白、ピンク、紅、紅紫などの小ぶりでフリル状の可愛いお花が枝先に咲きます。樹幹を覆っている皮が薄く剥げ落ちやすく木肌がツルツルしています。

 

秋にぴったしな盆栽


紅葉(もみじ)

学名:Acer palmatum

日本には20〜30種あるなか代表的な紅葉はイロハモミジ、オオモミジ、ヤマモミジです。種類によって葉っぱの形や色づき具合が変わってきます。

色が緑から黄色そして真っ赤で鮮やかに紅葉する姿も素敵ですが、モミジにも花が咲き実がなるって知っていましたか。

春になると緑の葉っぱから見せる竹とんぼの羽のような花を咲かせます。季節の移り変わりが感じやすく得をした気分になれるオススメの盆栽です♪

 

銀杏(いちょう)

学名:Ginkgo biloba

葉っぱが扇形に広がっていてなんとも特徴的で、秋に見せる黄色の葉っぱは圧巻の一言です。

また、銀杏の実は秋の味覚としても欠かせないですが、ギンナンの実をつけてくれるのは雌株だけです。葉っぱに斑が入った珍しいものもあります♪

 

冬にぴったしな盆栽


梅(うめ)

学名:Armeniaca mume

お正月や新春を祝う日の飾り物としてオススメな盆栽。開花時期は2月下旬から3月です。気品あふれる白梅(しらうめ)、色鮮やかな紅梅(こうばい)、花の香りが高く原種に近い野梅(やばい)など数多くの品種があります。

花つきが良く、寒さにも暑さにも強いので初心者にも育てやすいです。樹性もからだが強くて丈夫なので整枝(せいし)形を整え仕立てることができます。

 

まとめ


いかかでしたか。盆栽が手軽に買える時代になってきました。手のひらサイズの盆栽はまた違った印象で可愛らしいですね。盆栽を育てる上で大事なポイントをおさえて気をつければ、そんなに難しく考える必要はなしです。

 

盆栽の育て方のポイントまとめ

*日当たりのいい場所を選び、たくさんの日光を浴びさせる
*棚や台の上に置き風通しをよくする
*表面の土が乾いていたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷりやる

 

またどんなものでも手間塩かけて育てることによって愛着が湧きます。育てやすい品種から少しづつ育てていくことで感覚が身についていきます。環境や状態をしっかり観察して様子をみてあげることが最も大切です。

どんな小さな命にも季節の流れが存在していて神秘的な気持ちになれます。春夏秋冬がある日本だからこその楽しみ方。

そんな身近に感じることができる自然からの贈り物『盆栽』が世界でも愛されているのかも知れませんね。

とはいっても盆栽の世界は奥が深いです。ですが枠にとらわれず自分なりの楽しみ方を見つけて、更なる盆栽の魅力を感じることができたらいいですね☆

 


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