アイコスの健康リスクとは!加熱式タバコが身体に及ぼす害について

アイコスの健康リスクとは!加熱式タバコが身体に及ぼす害について
最近急激に有名になってきた加熱式タバコ、アイコス(iQOS)。アイコスが従来のタバコよりも健康面で負担が少ないって聞いたけどホントなのでしょうか。

「煙が気にならないよね」「煙草よりはマシでしょ」「(吸う頻度が減って)煙草よりはお金がかからなくなった」などと職場の仲間が言っていました。うーん確かに、火をつけないで加熱するだけだからタールが出ない、というメリットはあります。でもタールが出ないからって体に良いわけではないはず。

いったい何がメリットで何がデメリットなのかわからないまま吸っている人も少なくないはず。そこで今回はアイコスのメリットとデメリットをまとめてみましたので、これからアイコスに変えるべきか、それともやっぱり禁煙すべきか、悩んでいる方はこの記事を読んでじっくりと検討していきましょう。

アイコスの健康リスクとは!加熱式タバコが身体に及ぼす害について

 

煙や灰が出ない

煙や灰が出ない
タバコといえば、一番に困るのが煙と灰ですよね。部屋で吸うと、一気に部屋は煙たくなるし、灰が落ちないように注意しながら吸わなければいけません。しかも、煙のせいで臭いは部屋中に充満・・非喫煙者がいる場所では禁煙でなくてもなかなか吸いにくいものです。

アイコスの大きなメリットはこれ。

煙や灰が一切出ず、しかも臭いも紙巻きたばこに比べるとずっと抑えられるんです。実際にアイコスを吸っている人を見てみると、口から白い何かが出ていますが・・これは煙ではなく水蒸気。部屋が煙たくなることはありませんので、安心してください。

紙巻きたばこは、吸っている本人しか吸うことのない主流煙よりも、タバコの先から出ている副流煙の方が健康を害する成分が多いことで有名です。
だからこそ分煙化が進み、「嫌煙家」などという単語も使われるようになるほど、吸わない人からするとタバコは忌み嫌われる存在になってしまいました。でもアイコスは、煙が出ないのでその中に含まれる有害物質もほぼゼロに等しくなります。

周囲の人に迷惑をかけないというのは、とても重要なメリットですよね。

 

有害物質は9割減に!

有害物質は9割減に!
タバコに含まれる有害物質といえばタールですが、これはニコチン以外の有害物質の総称。発ガン性がある成分や、一酸化炭素などもこれに含まれています。

紙巻きたばこは、それに含まれるタールを約800℃の熱で燃やして体内に吸収しますが、アイコスの温度はその半分にも満たない約350℃。これによって、アイコスから体内に取り入れる成分は水とニコチンとグリセリンが主なものになったのです。

タールは2000種類を超える薬物の集合体を意味します。なんだかそれだけでも体に悪そうなイメージですが、中には発ガン性のある物質も多いです。
アセトアルデヒドなどは一度は聞いたことのある有名な発ガン性物質ですよね。とはいえ、タールの吸収を9割減らしたからと言って、健康被害がゼロになるわけではありません。

WHOも健康被害を否定できないと発表しています。

ですから、「アイコスだから大丈夫」という過信は絶対にいけません。いまや2人に1人はガンを患う時代と言われていますから、アイコスといえど喫煙者である以上は、非喫煙者よりも詳しい検査をしていくべきですね。

 

一方、ニコチンの量は変わらない

一方、ニコチンの量は変わらない
タバコに含まれる主成分で、一番に思い浮かぶのがニコチンではないでしょうか?

アイコスには、実はニコチンの量はこれまでの紙巻きたばこと変わらない量が含まれています。これによって、喫煙の満足度はそのまま、発ガン性物質などのみを吸収しないように開発されたんですね。

ニコチンは、その成分が体内から消えると依存性が強くなり、禁断症状が出始めます。「タバコがやめられない」という人が多いのはこのニコチンによる禁断症状のせいなんです。集中力がなくなったり、イライラしたりするのもこの禁断症状の一つ。これを近年では「ニコチン依存症」と呼び、正式な疾患として扱われているんです。

また、血管収縮や動脈硬化などの大きな病気につながる症状を引き起こす神経毒でもあるので、摂取のし過ぎは絶対にNG。タールが含まれないから大丈夫、というわけではないんです。

心筋梗塞や脳梗塞などの重大な病気につながることもありますので注意が必要ですね。

 

 

アイコスってどこでも吸えるの?

アイコスってどこでも吸えるの?
ここまで見ていると、「アイコスって結局何なの?」という疑問が湧いた人も多いのではないでしょうか?確かにそうですよね。

健康被害が少ないし、煙は出ないから「喫煙者」にはならないの?という疑問はあります。しかし、今現在ではアイコスは「タバコ」に分類されるようで、アイコスを吸っている人は「喫煙者」です。

そして、吸える場所もどこでもいいというわけではなく、基本的には禁煙スペースで吸うことはできません。ということは、必然的に喫煙スペースで吸う機会が圧倒的に多いわけですよね。

つまり、ほかの紙巻きたばこを吸っている人がいる場所で、その副流煙を吸うことになるということです。ガンをはじめとする病気へのリスクが減らせているのかは・・いささか疑問ですね。

 

怖いのはガンだけじゃない?

怖いのはガンだけじゃない?
タバコと言うと、ガンになるというイメージが大きいですが、実は怖いのはそれだけではありません。

肺気腫という病気を聞いたことがありますか?

肺気腫というのは、閉塞性肺疾患(COPD)のひとつで、その患者の約9割が喫煙者であるというデータが出ているリスクの高い病気です。原因はタバコの有害物質によって肺胞という肺の袋がつぶれて数が少なくなっていく病気。

初期症状は息切れや咳、痰などのよくある症状から始まりますが、一度つぶれた肺胞は元には戻らないため、完治しないのが特徴です。重度になると酸素吸入器が必要になり、最終的には寝たきりの状態になることも・・・普段の生活に介助が必要になる重い病気です。

このように、タバコがもたらす疾患は決してガンだけではありません。心筋梗塞や脳卒中などの疾病のリスクもぐんと上がります。これを考えると、アイコスだから安全・・・なんて決して言えないですよね。

 

今日のまとめ

アイコスの健康リスクとは!加熱式タバコが身体に及ぼす害について

いかがでしたか。雨上がり決死隊のバラエティ番組で紹介されてからか、知名度がぐんと上がったアイコス。

アイコスのほかにも加熱式タバコはどんどん増えています。タバコが重大な疾病をもたらす可能性があるということが有名になってから、健康を気にする人たちが増加したことも理由と考えられますね。

また、日本ではガンをはじめとする10大疾病が年々増えていますので、敏感になるのも無理はありません。しかし、健康のためと考えるのであれば、禁煙が一番ということも変わることのない事実です。アイコス利用者の中には、「本当はやめたいけど・・」と思っている人も少なくないはず。

自身の健康のために、何がベストなのかもう一度考えてみてくださいね。

・ 煙や灰が出ない
・ 有害物質は9割減に!
・ 一方、ニコチンの量は変わらない
・ アイコスってどこでも吸えるの?
・ 怖いのはガンだけじゃない?

 


連記事
タイトルとURLをコピーしました