社会に出て組織や集団の中で様々な人と接しながら生活していると、嫌いな人との接し方に悩むことってありますよね。世の中には、自分と気が合う人間ばかりが存在するわけではありません。

嫌な思いをさせられたり、喧嘩をしたりしたこともないのに、性格的にどうしても相いれないという相手に出会うこともあるでしょう。

本当なら、そんな相手とは関わり合いになるべきではありませんが、立場や環境的にどうしても接する必要がある場合も少なくないはずです。

そして、自分とその相手との関係ができる限り険悪にならないように気を遣う必要があるとすれば、かなりのストレスになってしまうでしょう。そこで今回は、嫌いな人との接し方を知って、イライラを感じなくなる為のコツを５つお伝えします。

嫌いな人との接し方を知って、
イライラを感じなくなる為のコツ

ここは評価できるというところを見つけましょう。

ストレスを溜めない嫌いな人との接し方でまず認識をするべきことは、“100％”の人間はいないということです。世の中全ての人に好かれる人、また嫌われる人なんていないですよね。

ささいなことでいいので、相手の良いところ、評価できる部分を見つけようと努めてみましょう。性格的には合わなくても、例えば仕事ぶりに関しては参考になったり、スポーツなど練習に打ち込む姿勢には見習うべきところがあったり、人間的な好き嫌いは別にして、客観的な相手の長所に注目してください。

好き嫌いや印象の違いは、それを判断する人の主観的なもので決まります。人それぞれのフィルターを通して相手を見ているのですから、別の角度から見てみるとどうなのか、違う側面があるのではないかということを意識すれば、相手の良いところも見つかるのではないでしょうか。

反面教師にして自分に対する戒めとしましょう。

さて、イライラしない嫌いな人との接し方について、相手の良い部分を見つけましょうとお伝えしましたが、どうしても見つからないという場合もありますよね。

そういう場合は、相手の嫌な部分を反面教師として、自分を省みるきっかけにしましょう。そのためには、相手のどういう部分が嫌いなのかを冷静に分析することが必要です。

それがわかれば、自分は同じようなことをしないように気をつけようと自覚して、用心することができますね。嫌いな相手とも人間関係を続けなければいけないなら、「悪い見本」として捉えればイライラすることも少なくなるはずです。

相手の存在が何かしら自分のためになると思うことができれば、嫌いな人との接し方にも余裕が生まれてくるのではないでしょうか。

無理に相手を理解する必要はないと認識しましょう。

ここまで相手の良い部分を見つけようとしたり、反面教師にしたりと嫌いな人との接し方としては前向きなコツをお伝えしてきました。できれば人間関係に波風は立てたくないですね。

しかし、世の中全ての人に好かれる人なんていないと既にお伝えしている通り、嫌いな人間がいるということは、悪いことではありません。

性格や人間性の部分で合わない人がいるのは、仕方の無いことなのです。周囲の人間関係にまで悪影響を与えるほど、険悪になるのは問題ですが、そうでなければ自分が嫌いな相手と無理に良好な関係になる必要はありません。

性格や人間性がどうしても合わず反面教師もならない相手に対しては、そういう人間がいるんだと納得してあまり相手を意識しないようにしましょう。

礼儀はきちんとして悪い印象を持たれないようにしましょう。

さて、嫌いな人と接する際に特に注意しなければならないのは「嫌い」ということをなるべく表に出さないことです。普通は、嫌いな相手ですから本当はなるべく話もしたくないと考えますよね。

けれど、例えば相手が挨拶をしたり声を掛けたりしているのに、それに応じないとすれば周囲はどのように思うでしょうか。非常識、礼儀知らず…そんな印象を持たれてしまいます。

また、嫌いな相手に注意や指摘をされる原因をつくってしまうことにもなるのです。嫌いな人と接する時ほど礼儀正しく、挨拶はもちろん感謝や謝罪の言葉もきちんと口にするようにしましょう。

嫌いな相手に悪い意味で目を付けられてしまうことほど、イライラが募ることはありませんね。必要最低限のコミュニケーションはとるようにしてください。

適度な距離感を保つようにしましょう。

イライラを感じない嫌いな人との接し方として最も単純な方法は、相手と顔を合わせる頻度をできる限り少なくすることです。嫌いな相手と関わらずに済めばそれに越したことはありませんよね。

ただ、現代の世の中で人と全く接することなく生活をしていくことは、かなり難しいでしょう。それであれば、相手と当たり障りのない絶妙な距離感を保つことが、ストレスを軽くする嫌いな人との接し方です。

嫌いな相手とどうしても人間関係を続けなければならない状況で、あからさまに避けたり拒絶する態度を見せたりしてしまうと、周囲の空気も悪くしてしまいます。精神的にも負担になりますね。

先ほど、礼儀はきちんと守りましょうとお伝えしましたが、適度な距離感を保つためには挨拶をきちんとして、礼儀正しくすることはとても大切なのです。もちろん、可能であればできる限り距離を置くことが嫌いな人との接し方としては最適な方法でしょう。

いかがでしたか。嫌いな人との接し方を知って、イライラを感じなくなる為のコツを５つお伝えしました。人間は感情のある生き物ですので、好き嫌いがあるのは仕方がありません。

子供のうちは、嫌なものは嫌だと主張して無理矢理にでも遠ざけることもできたでしょう。けれど、ある程度の年齢に達して社会に出るようになれば、そういうわけにもいかなくなります。

そして、自分にとってどうしても好きになれない人がいるように、自分も誰かのそういう存在である可能性があるということです。

そう考えると、嫌いな人とも余計な波風を立てずに接していこうという気持ちにもなるのではないでしょうか。ぜひ、今回お伝えしたコツを参考に、嫌いな人ともストレスを溜めずに上手に接していってくださいね。

まとめ

「嫌いな人との接し方を知って、イライラしない為には」

・ ここは評価できるというところを見つけましょう。
・ 反面教師にして自分に対する戒めとしましょう。
・ 無理に相手を理解する必要はないと認識しましょう。
・ 礼儀はきちんとして悪い印象を持たれないようにしましょう。
・ 適度な距離感を保つようにしましょう。