相手の気持ちを推察するのってとても難しい!相手のためによかれと思ってしたことが裏目に出てしまったり、相手の気持ちを考えすぎるあまりに「これを言ったら傷つけてしまうのでは?」「これは余計なお世話と思われてしまうのでは?」とあれやこれやの気遣いにがんじがらめになってしまうこともありますよね。
また、あれもこれもとやり過ぎて、相手にお節介と釘を刺されてしまうこともあるでしょう。こんなときは「あなたのためにやってあげたのに」ともやもやとした気持ちになってしまいます。
相手の気持ちを推察しながら、お互いにとってよい関係を築くためにはどうすればよいのでしょう。ということで、今回は相手の気持ちを推察して人間関係を円滑にする5つのコツをお伝えします。
相手の気持ちを推察して
人間関係を円滑にする5つのコツ
いつでも「かもしれない」つきで推察すること
親友や恋人、家族同士などあなたにとって親しい相手であればあるほど、相手の気持ちを推察するときは「こう思っているに決まっている」と自分の中で決めつけてしまいがち、この思い込みが相手とあなたのすれ違いやいさかいの原因になってしまうこともありますよね。
たとえば、「喜ぶに違いない」と思ってしてあげた親切を相手にうっとうしがられてしまったり、相手があなたの推察とは違う反応をしたために裏切られたような気分になったり、裏切られた気分になるだけでなく、ときには喧嘩やいさかいにまで発展してしまうこともあるでしょう。
これらは全て、相手の気持ちを推察するときに「こうに違いない」と相手の気持ちを決めつけてしまうから!相手の気持ちを推察することは人間関係を円滑にするために必要なことですが、だからといってどんなに親しき仲でも相手の気持ちを100%推察することはできません。
相手の気持ちを推察するときにはいつでも「(こう思っている)かもしれない」つきで推察するようにしましょう。
「相手のためを思って」ということはやめること
「相手のためを思って」「あなたのためを思って」あれこれしてあげる、もちろんあなたの親切や好意を相手が喜んでくれることもあるでしょう。
しかし反対に、先回りの親切が過ぎて相手にうっとうしがられたり、「相手のために」が全くの的外れであなたの独りよがりであることもありますよね。
こんなとき、相手は「うざい」と思うし、あなたはあなたで「せっかく~してあげたのに」と思うでしょう。相手の気持ちを推察してあれこれしたことが報われないどころか、相手の気持ちを推察することでかえって二人の関係が壊れてしまいます。
相手の気持ちを推察して相手の喜ぶことを先回りしてやってあげたい、相手に好意を持っていればいるほど先回りの親切をしてしまいたくなるものですが、このときは「相手のためを思って」という気持ちは持たないようにしましょう。
相手があなたの親切を喜ばないこともある、親切が報われないこともあるということをあらかじめ理解したうえで、親切や手助けをするならしてください。
親切で相手にうっとうしがられるなんてわりに合わないと思う方は、「これをやってあげたら喜ぶだろうなあ」と思っても、先回りの親切は行わないことです。
相手の気持ちを優先して自分の気持ちを抑えこまないこと
相手の気持ちを推察するうちに、口をつぐんでしまったり自分の気持ちにふたをしてしまうことが多くなります。「これを言ったら相手は怒るだろう」「これをやったら相手は気を悪くするだろう。
喧嘩になってぎくしゃくしてしまうくらいなら、自分が我慢した方がいいや」と思ってしまうのです。あなたが我慢をして相手のご機嫌取りに終始していれば、表面上は円滑な人間関係を築けるでしょう。
しかし、そのような人間関係は長続きしません。あなたが菩薩や仏でない限り、いつまでも我慢することはできないものですから。
相手の気持ちを推察する、相手の気持ちになって考えることは大切ですが、だからといって自分の気持ちにふたをしたり相手の機嫌が悪くなるのを恐れて自分の言動を制限してはいけません。
相手といつまでもよい関係を築きたいのであれば、一時的なぎくしゃくやすれ違いを恐れてはだめ!相手の気持ちを推察しつつあなたの気持ちも相手にぶつけてくださいね。
自分の気持ちを推察してくれることを相手に期待しすぎないこと
あなたが相手の気持ちを推察して、相手が気を悪くしないようにあれこれ気を使ったり先回りして相手を助けてあげる、自分が勝手にしていることであることは重々承知していても、「こんなに気を使っているんだよ」ということを相手に気付いてほしい、できれば相手にも同じように自分に気を使ってほしいと期待してしまいますよね。
しかしこの期待は相手との関係を壊してしまう原因になります。相手はあなたのように他人に気を使うタイプではないかもしれません。気を使ってくれていてもあなたの望む反応をしてくれるとは限りませんし、的外れな気の使い方ばかりしてくる人もいます。
期待すればするほど期待を裏切られたとき、相手に抱くイライラやストレスは大きくなるもの!それなら、最初から期待しない方が、二人の関係はぎくしゃくしないです。あなたが相手の気持ちを推察するように、相手はあなたの気持ちを推察してくれるわけではない、相手に期待してはいけません。期待は裏切られるものです。
言葉によるコミュニケーションをおろそかにしないこと
二人の関係が親密になればなるほど、言葉で伝えなくても相手の気持ちを推察できるようになります。いちいち言葉にして「あれをしてほしい」「こうしてほしい」と相手に伝えるのは大変ですし面倒なこと。
親しくなればなるほど言葉や会話によるコミュニケーションよりもお互いの気持ちを察し合うことで円滑な人間関係を維持しようとしてしまいがちですよね。しかし、相手の気持ちを100%正しく推察することはできません。
思い込みや気持ちのずれは言葉や会話で修正しなければ、時間の経過とともに気持ちのずれは大きくなるばかり、気づいたときには修正できないほど二人の気持ちはかけ離れていたなんてこともあるでしょう。
「お前がそんな人間だとは思わなかったよ」を捨て台詞に人間関係に終止符が打たれてしまうことも!相手の気持ちを推察できるようになったときこそ、言葉や会話が大切です。
「(相手はこう思っている)かもしれない」を「やっぱりそうだった」にするために、いつでも言葉や会話によるコミュニケーションをとるようにしましょう。
いかがでしたか。以上が、相手の気持ちを推察して人間関係を円滑にする5つのコツでした。相手の気持ちを推察するとき、相手の気持ちを決めつけてはいけません。
思い込みや決めつけは相手にうっとうしがられたり、あなたが「裏切られた」と傷つく原因になってしまいます。また、相手の気持ちを推察するうちに自分の言動を相手に合わせてしまいがちですが、一方が我慢してやっと維持できる人間関係は長続きはしません。
相手と長く付き合っていたいのであれば、相手のご機嫌取りに終始していてはだめ!相手の気持ちを推察しつつも自分の気持ちも相手にぶつけましょう。
特に、相手があなたの気持ちを推察してくれる性格ではないときは、言葉にして自分の気持ちを相手に伝えることが大切です。
まとめ
相手の気持ちを推察して人間関係を円滑にするためには
・ いつでも「かもしれない」つきで推察すること
・ 「相手のためを思って」ということはやめること
・ 相手の気持ちを優先して自分の気持ちを抑えこまないこと
・ 自分の気持ちを推察してくれることを相手に期待しすぎないこと
・ 言葉によるコミュニケーションをおろそかにしないこと