仕事でやるが気ないスタッフの士気を一気に高めるコーチ術

チームの生産性を高めるのはリーダーの務めですよね。部下が仕事でやる気がない状態だと、チームワークを良くするのは不可能だと感じてしまうかもしれません。

仕事でやる気がない状態からスタッフの士気を一気に高めるのに役立つのがコーチングテクニック。コーチングの目的は相手の行動を促すことです。

相手の行動を目標に向かって導くことができれば、チームの生産性向上は間違いなしですよ。今回は、仕事でやるが気ないスタッフの士気を高めるためのコーチングテクニックについてお伝えします。

コーチングによって相手の行動を促すにはお互いの信頼関係が不可欠。あなたがリーダーであっても、部下の立場であっても職場のスタッフとの信頼関係を築くためにコーチングテクニックを身に付けましょう。

 

仕事でやるが気ないスタッフの士気を
一気に高めるコーチ術

 

明確な方向性を伝えよう

仕事でやる気がない状態に陥る理由は、何をしたら良いのか分からないから。そこでスタッフに明確な方向性を提示することから始めましょう。

ここで意識したいのは具体的な目標です。部署の目標を立てるリーダーは大勢います。しかし、その目標は漠然としていませんか。「売上アップ」という目標を例に挙げましょう。

単に売上アップという目標では、何をどう頑張れば良いのか分からず仕事でやる気がない状態を自ら作り出していることになります。

前年度より○○%アップするとか、○○月までに○○万円の売り上げを目指すといった具合に目標を数値化しするとスタッフのモチベーションが高まります。

 

職場のスタッフと共感しよう

明確な目標を提示したら、スタッフとの信頼関係を構築して相手の行動を促して下さい。仕事でやる気がないスタッフの士気を高めるには、話をとにかく聞くことが重要。

「1を聞いて10を知る」タイプのリーダーは、スタッフの話を途中で遮ってしまう傾向がありますが、とにかくスタッフが話をしている最中は話を最後まで聞くようにして下さい。

話を聞いている際は、うなずきやアイコンタクトなど非言語のコミュニケーションがとても重要です。相手の話を共感できれば相手の信頼を得やすくなるでしょう。

 

質問によってスタッフのやる気を引き出そう

仕事でやる気がないスタッフは、目標意識が低い傾向にあります。そのため、適切な質問をして相手に気付いてもらう必要があるでしょう。

部下を指導する際、「なぜ○○なんだ」と「なぜ」という言葉を使ってしまうリーダーは多いですよね。しかし、「なぜ」という言葉を使ってしまうと、部下に防衛本能が働きそこから行動できなくなってしまいます。

ですから、「どのように」という言葉を使って、どんな行動が出来るのか質問してみましょう。すると、部下が自ら行動するためにどうしたら良いのか考えてくれるようになりますよ。

部署のリーダーは、部下のやる気を上げるには「どのように」と行動を促す質問が効果的であると覚えておきましょう。

 

自分の要望を押し付けないようにしよう

リーダーであれば部下に提案をすることもあるでしょう。仕事でやる気がないスタッフがいれば、自分の要望を押し付けたくなりますが、コーチング術では自分の提案を受け入れるかどうかは部下に決めてもらうというルールがあります。

このように部下に決定権を持たせることで、部下に責任とやる気を引き起こすのです。提案の目的は、部下に指示を与えることではなく、スタッフに新たな気付きを与えること。スタッフが新たな気付きを得られるように、どんどん提案をして下さい。

 

承認によってスタッフのやる気を高めよう

承認とは、相手に現れる変化や成長に気付き言語化することです。承認のテクニックを正しく用いると、仕事でやる気がないスタッフが元気になり、チーム全体のモチベーションが上がります。

これだけ聞くと「褒めれば良い」と感じてしまいますが、承認と褒めることとは少しニュアンスが違います。褒めるとは、「○○して偉い」といった具合に褒める人と褒められる人という関係性が生まれてしまいます。

一方承認は、単に「○○している」と客観的な事実だけを伝えています。相手に自発性を促すなら事実を伝えるだけで十分。この承認のテクニックを使って仕事でやる気がないスタッフのやる気や自発性を引き出しましょう。

 

いかがでしたか。

コーチングスキルは多くのテクニックが存在しますが、どれも信頼関係を築き、相手の行動を促すために行うものばかりです。

今回お伝えした方法は、最も基本的なテクニック。共感、質問、提案、承認といったテクニックは、相手と信頼関係を築くのに非常に役に立ちます。

もし、あなたが部署のリーダーであれば、これらのテクニックを磨く努力をして部署全体のモチベーションを上げる努力をして下さい。もう1つコーチングを行う上で大切なことは、部下をよく観察することです。

忙しいと部下に目を配る余裕もないかもしれませんが、まずは部下をじっくり観察する時間を作り、部下との良いコミュニケーションを取って下さい。こうした努力を惜しまず行えば、部署のモチベーションを上げて生産性を高めることができますよ。

 

まとめ

仕事でやるが気ないスタッフの士気高めるには

・ 明確な方向性を伝えよう
・ 職場のスタッフと共感しよう
・ 質問によってスタッフのやる気を引き出そう
・ 自分の要望を押し付けないようにしよう
・ 承認によってスタッフのやる気を高めよう


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