気持ちの切り替え方がうまくなれば、悲しい気持ちやいらいら、腹立たしい気持ちをいつまでもひきずらずに済みますよね。
悲しいや腹立たしい気持ちでいる時間が短くなれば、その分、楽しい時間が増えますし、周囲に八つ当たりしたり気を使わせることも少なくなるので周囲との関係も良好になります。
いらいらオーラを出してくる人が近くにいると、周りが気を使って疲れてしまいますものね。ただ、気持ちの切り替え方が下手な人では、テレビのチャンネルをかえるようには気持ちを切り替えることはできません。
考えれば考えるほど悲しい気持ちは増幅しますし、「この野郎」という気持ちは相手にぶつけない限り、なかったことにはできないでしょう。
このどうにもならない気持ちややり場のない怒りを自分の中で処理して、気持ちを切り替えるためにはどうすればよいのか。ということで、今回は気持ちの切り替え方がうまい人から学ぶメンタルケアをお伝えします。
気持ちの切り替え方が
うまい人に学ぶ5つのメンタルケア
目を閉じて深呼吸、胸のドキドキやいらいらを鎮めること
気持ちをおさめる前に、まずは身体症状を鎮めましょう。悲しかったり腹が立つと、交感神経が刺激され、体は興奮します。血圧は上がるし、脈は速くなる、汗や冷や汗が出たり、人によってはめまいがしたり耳なりがする方もいるでしょう。
このような体の症状を鎮め、血圧や脈を平常の状態に戻すことで、気持ちも落ち着かせることができますよ。目を閉じて深呼吸をしてみましょう。
椅子に腰をかけたり、できれば横になる、ハーブティーやお菓子でリラックスすることもおすすめです。体と心はつながっています。心のおさまりがつかないときには、とりあえずは体から!興奮によって生じた身体症状を鎮めてください。
悲しい理由や怒りの対象を明確にすること
気持ちの切り替え方が下手な方には、泣いたり怒ったりしているうちに、自分がなぜ泣いているのか、誰に対して怒っているのかわからなくなるという方が多いです。
何が何だかわからなくなって、近くにあるもの・近くにいる人すべてに八つ当たりしてしまうのですね。気持ちの切り替え方をうまくするためには、まずは悲しい理由や怒りの対象を明確にするようにしてみましょう。
「なぜ泣いているのか」「誰のどんな所業に対して怒っているのか」これを明確にすることで、悲しい気持ちや怒りを昇華するにはどうすればよいのかが分かります。
そして、何よりも理由や対象を明確にする過程で、今自分に起こっていることや自分の気持ちを冷静かつ客観的に見つめなおすことができます。この過程で、気持ちの暴走を食い止めることもできますよ。
どうすれば自分の気がおさまるのか、自分で提案してみること
悲しい理由や怒りの対象をきちんとわかったら、今度はどうすればこの気持ちがおさまるのかを自分で考えてみましょう。誰かに「ごめんなさい」と言ってほしいのか、一人で思いっきり泣いたら気持ちがおさまるのか、やけ食いをするかぱーっと散財するか。
気持ちがおさまる方法を見つけることができたらその方法で気持ちを切り替えることができますし、あなたが気持ちを切り替えるきっかけや理由にすることもできます。
意固地な方では「やすやす許してたまるか」という気持ちから、なかなか気持ちを切り替えられないことがありますよね。「許したら負け」という意地がかえって自分の首を絞めているということもあるでしょう。
そんなときに、気持ちがおさまる方法を自分に提案してあげることで、「それをしてくれるのならまあ、許してやってもいいかな」と気持ちを切り替えるきっかけや理由を見つけることができますよ。
気持ちがおさまる方法を見つけたら実践します。誰かに何かしてもらいたいのなら、その相手に「こうしてほしい」ときちんと伝えます。「こうしてくれたら許してあげる」と言ったからには、それが叶ったあかつきには、悲しみや怒りはそれっきりにして気持ちを切り替えてくださいね。
「次よ次」と自分にリスタートを促すこと
失敗や失態をいつまでも引きずってしまうこともありますよね。上司の叱責や友達の何気ない一言で傷ついたことをいつまでも引きずってしまうこともあるでしょう。
こんなときには、自分で自分自身に「次よ次」と言い聞かせ、リスタートを促したり発破をかけるしかありません。気持ちの切り替え方が下手で、失敗や叱責をいつまでも引きずってしまう方は、頭の中でリフレインする失敗シーンや叱責の言葉を無理やり断ち切って、自分の意識を次の仕事に向けてみてください。
最初はしんどいでしょうが、次の仕事で成功したり上司からほめられたら、失敗体験に成功体験を上書きすることができます。このときやっと、失敗や叱責を乗り越えることができるのです。それまでは、意識して・無理やり・力ずくで気持ちを切り替えるしかありません。
吐き出すものがなくなるまで吐き出してみること
気持ちの切り替え方が下手な方は、気持ちの発散の仕方も下手です。中途半端にしか発散しないから、いつまでも悲しみや怒りがくすぶり続けてしまうのです。
気持ちの切り替えを焦る前にまずは、思いっきり気持ちを発散してみましょう。腹が立つ相手と喧嘩をしてもよし、思いっきり泣くのもよし、ものに当たり散らして壁に穴をあけるのもよし。発散するだけ発散した後の心は雲一つない空のよう、特に意識しなくても、気持ちを切り替えることができるはずです。
いかがでしたか。以上が気持ちの切り替え方がうまい人に学ぶ5つのメンタルケアでした。気持ちの切り替え方が下手な方、まずは目を閉じて深呼吸、ドキドキやいらいらを鎮めましょう。
気持ちの粗熱をとることができたら、今度は悲しい理由や怒りの対象を明確にすること、さらにどうすれば自分の気がおさまるのか、その方法を自分に提案してみましょう。
「この方法なら」と納得したからには、それが実現したあかつきには、気持ちもきちんと切り替えてくださいね。失敗や叱責を引きずる方は、その気持ちを根本から解消するのは後回し、今は無理やりでも気持ちを切り替えて目の前の仕事や課題に取り組みましょう。
失敗した経験に成功を上書きしたときに、引きずっていた気持ちが昇華します。気持ちの切り替え方が下手で発散するのも苦手という方、まずは発散する方を重視してみてください。思いっきり泣くことが明日の笑顔の源です。
まとめ
話題を盛り上げるには
・ 目を閉じて深呼吸、胸のドキドキやいらいらを鎮めること
・ 悲しい理由や怒りの対象を明確にすること
・ どうすれば自分の気がおさまるのか、自分で提案してみること
・ 「次よ次」と自分にリスタートを促すこと
・ 吐き出すものがなくなるまで吐き出してみること