人は常に何らかの決断力を求められる場面に直面しながら生きていますよね。改めて考えれば、誰でも決断力を求められる場面をいくつか思いつくはずです。
幼い頃は買って欲しいおもちゃ、学生になれば進む学校、就職する会社、そして結婚相手…人の一生はそうした決断の積み重ねがもたらした結果であると言っても過言ではないでしょう。
ところで、そのような自分の決断が、個人的な問題ではなくプロジェクトやスポーツにおける集団、チーム全体に影響するとしたら、責任はより重大になりますね。
それだけに、非常に重要な局面での決断力を高めることができれば、モチベーションが上がる、チームワークがより良くなるなどチーム全体に良い影響を与えることができるはずです。そこで今回は、決断力を高めてチームの成績を倍増する5つの方法をお伝えします。
決断力を高めて
チームの成績を倍増する5つの方法
小さな事でも自分で決断する癖を身につけましょう。
決断力を高めていくためには、普段から何事も自分で決めていく癖を身につけることが効果的です。何を着て出かけるか、ランチで何を食べるか、天気の悪い日に傘を持っていくかなど、日々の暮らしの中で決断に迫られる場面は色々とありますよね。
どのような小さなことでも「何でもいいか」と適当に決めてしまったり、人に任せてしまったりせず、全て自分で決めるようにしましょう。そして、その決断をできるだけ早くこなせるようにしていくのです。
何か重要なことを決断する際に、じっくりと時間を掛けていられるとは限らないからです。大事なことだからこそ、即断即決を求められることもあります。その決断がチーム全体に影響するのであれば尚更です。
何事も、自分の意志でしっかりと決断するということを心掛けてくださいね。それが、大きな決断に迫られた時にも、臆することなく決めることができる決断力を養うことになるのです。
決断に必要な情報収集能力を高めましましょう。
さて、人生やチームの行く末を左右するような大きなことはもちろん、先にお伝えしたような小さなことであっても、決断するための情報は必要不可欠です。
やはり、何か判断材料がなければ何事も決められませんよね。先ほど例に挙げた、天気の悪い日に傘を持っていくかどうかについても、天気予報を調べるだけでなく、荷物の量、外出先での移動距離など、様々な情報をもとに決断しているはずです。
とても重要な決断に迫られた局面においては尚更、最低限の情報を集めることは必要不可欠ですし、できる限り多くの情報を集められることがチームにとってより良い決断ができることに繋がります。
ただ、情報があり過ぎても逆に迷って決断しにくくなってしまう側面があるのも事実です。溢れる情報は信頼性の高いより確実なものだけを採用するようにしましょう。優れた決断力を発揮するためには、精度の高い情報をいかに集められるかが重要です。
物事をできる限り多角的に見る意識を持ちましょう。
ある程度の自信を持って決断を下すためには、先にお伝えした信頼できる情報を収集する事に加えて、その決断がもたらす結果や影響を最善、最悪両方の側面で考えておくことが大切です。
特に、最悪の場合を想定しておくことは、危機管理の感覚に近いですね。様々な予定外の状況を想定しておくことで、仮にそれが現実のものになってしまっても、速やかに対処ができるはずです。
こうした物事を多角的に見る習慣を身につけるためには、普段からの意識が大切です。まさかこんな事にはならないだろうというところまで想定して、心構えをしておくことで決断する際に迷うことは少なくなるでしょう。
決断できる意思の強さや勇気だけではなく、あらゆる事態に対処できる広い視野を持つことが、揺るぎない決断力に繋がるのです。
完璧」に囚われ過ぎないようにしましょう。
決断力を高めるためには情報収集の力と広い視野が大切だということは、すでにお伝えしていますが、ここで注意しなければならないのは「完璧な決断」を求め過ぎないということです。
どんなに情報を集めて不測の事態に備えていても、ちょっとした綻びが出ることはありますよね。大切な決断だからこそ、完璧なものを求めてしまうのでしょう。それは決して悪いことではありません。
けれど、完璧にこだわるあまりにいつまでも決断ができなかったり、冷静さを失った状態で決断しなければならなくなったりしては、本末転倒です。
チームという複数の個性の集合体を導く決断であれば尚更、誰に対しても100%正解の決断など有り得ません。完璧にこだわるのではなく、チーム全体のことを考えて絶対に譲れない部分をはっきりさせておくことが重要なのです。
何のために決断するのかということを、自分の中で明確にできるかどうかも決断力を高める大切な要素となるでしょう。
決断したら迷わないようにしましょう。
ところで、決断力に自信の無い人の大きな特徴として、決断した後に迷ったり後悔したりしてしまう、というものがあります。心当たりのある方がいるかもしれませんね。
個人的な決断であれば、そうした決断後の不安や迷いは自分の中の葛藤で済むところもあるでしょう。しかし、チームという集団に影響を及ぼす決断において、迷いや不安を表に出してしまうのは好ましいことではありません。
チーム全体の士気や雰囲気に関わってしまうからです。仮にその決断の結果が望ましいものでなかったとしても、内容を検証したり分析したりすることで、次の決断のための情報を得る機会にできますね。
落ち込んだり後悔したりするべきではありません。決断することにおいて最も大切なことは、集団を率いる立場にある場合は特に、一度決断したら決して迷わないということなのです。
いかがでしたか。決断力を高めてチームの成績を倍増する5つの方法をお伝えしました。決断力は生きていく上で非常に役に立つ力であり、その力を高めていくことはその人の個人の信頼性も高めていくことにも繋がることでしょう。
また、チームの一員という立場にあっては、素早く的確に判断できることはもちろんですが、多数決の結果を踏まえて必要だと感じた時には少数派を選ぶことができる力が、真に求められる決断力です。
こうした決断力を高めることができれば、チーム内で優れたリーダーシップを発揮できるようにもなるでしょう。今回お伝えした決断力を高める方法を参考に、人としてもチームの一員としても信頼される力を身につけてくださいね。
まとめ
決断力を高めるには
・ 小さな事でも自分で決断する癖を身につけましょう。
・ 決断に必要な情報収集能力を高めましましょう。
・ 物事をできる限り多角的に見る意識を持ちましょう。
・ 完璧」に囚われ過ぎないようにしましょう。
・ 決断したら迷わないようにしましょう。