インスピレーションを研ぎ澄まし新発想を生み出すコツ


仕事で新しい企画を立てるとき、趣味で絵や音楽を作成するときなど、日常にはインスピレーションを必要とする場面がありますよね。仕事で、趣味で、新しいアイデアを取り入れようとしても、何が「新しいアイデア」なのかインスピレーションが沸かず、途方にくれてしまう場合もあるでしょう。

新しい発想を見出すとき、生みの苦しみを経験する人は多いもの。いつまでもインスピレーションが沸かず、前進できないとつらくなってしまいます。アイデアマンと呼ばれる人には、人を引き付ける新しい発想を生み出すセンスがあります。

アイデアマンの中には、もちろん新しい発想を生み出す才能がある人もいますが、インスピレーションを研ぎ澄ますための工夫を取り入れている人もいるのです。そこで今回は、アイデアマンになりたい人必見、インスピレーションを研ぎ澄まし、新発想を生み出すコツをお伝えします。

今あるものについて知る

新しい発想があるということは、もちろん古い発想もありますよね。新発想を生むためにまず必要なのは、「古い発想」が何なのかという知識。つまり、現状にある、ひらめきたい対象についてよく知っておくこと大切です。

これまでにあった物事を知らなければ、自分のひらめきが新しい発想なのかすら判断がつきません。「温故知新」の言葉の通り、新発想を生むためには、先人たちのこれまでの積み重ねを自分のものにするのが大前提。

現状にあるもの、これまであったものを知ることは、インスピレーションを研ぎ澄ませる材料になっていくはずです。

 

観察する

人間は何もない所から何かを作り出すのは苦手なもの。例えば、「なんでもいいから絵をかいて」と画用紙を渡されても、何をかいたらよいか困ってしまう経験をしたことはありませんか。人は「花の絵をかいて」「風景画をかいて」と課題を出されると、かきやすくなるもの。

新しいものを生み出すときには、ちょっとした足がかりがあれば、発想が生まれやすくなる場合もあります。そこで、インスピレーションを沸かせるためには、周囲のものをよく観察してみるのがおすすめ。「いいな」と思えるものがあれば、どこに「いい」と思えるポイントがあるのか探してみましょう。

取り入れられる発想があるかもしれません。逆に「だめだな」と思うものがあれば、「だめだ」と思う理由を検証するのも効果的です。「もっとこうだったらよいのに」という願いから、アイデアが浮かびやすくなります。突出して「いい」「悪い」と判断できるものには、新発想のヒントが隠れているのです。

 

考えを人に話す

新しい発想を生み出せないか、と考え続けるのは、ツラいもの。自分の頭の中で処理をするので、結局同じ思考をぐるぐると巡らせているだけになってしまうときもありますよね。そういう場合は、考えていることを表に出してみるのがおすすめです。

もし相談できる相手がいれば、話を聞いてもらいましょう。自分の考えを言葉にしてみると、思考を第三者的に振り返ることができ、話しているうちにインスピレーションが沸いてくる場合もあります。

また、話した相手にアイデアをもらえる可能性も。新しい発想は、「考える」という内の活動だけでなく、「話す」という外の活動から生まれるパターンもあるのです。

 

視点を変える

人間は知らず知らずのうちに思い込みをもってしまいがち。当たり前だと思っている事柄、「固定概念」は、思考の幅を狭めてしまいます。新しい発想を得たいなら、まず古い考えである「当たり前」見つけ、打ち壊す必要があります。

自分の中にある思い込みを見つけるには、自分の視点を一度捨ててみるのが近道です。例えば、男性であれば女性の視点で、女性であれば男性の視点で物事をとらえなおしてみる方法があります。子どもやお年寄りなど、年齢別の視点をもってみるのも良いでしょう。

「売り手と買い手」「作り手と使い手」といったように、自分がどの視点で物事をとらえているかを見つめると、どの視点からの発想が自分に抜けているかがわかりやすくなりますよ。

 

ぼんやりできる時間をもつ

「探し物を探しているときは見つからない」そんなシチュエーションと同じように、「インスピレーションが沸くようにと考え続けているときは、思いつかない」なんてこともありますよね。

意外にも、電車での帰り道やお風呂の時間、寝る前など、少しぼんやりしているタイミングで「そういえば」と思いつく場合があります。考えが煮詰まってしまったときは、休憩時間をもってリフレッシュしてしまいましょう。

考え続けているときは、頭の中が100パーセントフル稼働している状態に。しかしこの100パーセントは、これまで考えてきた「古い発想」で埋め尽くされているので、新しい発想が生まれる余地がありません。

そんなときは、ちょっと休憩をして頭の中に考える隙間をつくってあげるのがポイント。休憩をとってぼんやりし、頭の中に余裕が生まれると、インスピレーションが沸いてくる可能性が高まります。

 

やはり新しい発想は急に出てくるものではなく、それまでの積み重ねがふと花を開いて生まれてくるもの。アイデアを生み出したい人は、「考えて」と言われて初めて考えるのでは遅く、普段からインスピレーションを研ぎ澄ます必要があります。

もしアイデアマンになりたいのなら、日常的に知識を身につけ、いろいろな視点から観察する習慣をつけましょう。観察する際には「使いづらいもの」「面倒くさいもの」「良いもの」「心地よいもの」など、周囲の物を様々な角度から評価し、その評価のもととなった部分に注目していくことが大切。

これらの突出した部分には、人に喜ばれる新発想が隠れている場合が多いのです。視点を変えても、一歩立ち止まって観察しても、考え続けてもインスピレーションが沸かないときは、ちょっとした休憩をはさんでみるのも重要です。

人と会話をしたり、体をリラックスさせてみたり、ふとした瞬間にそれまで思いつかなかった鍵が頭の中にふってくる場合もあります。

アイデアマンになりたいあなた。センスがないからとあきらめていませんか。ここでご紹介した5つのコツを使えば、新しい発想を生み出す第一歩が踏み出せます。これからは是非、日常生活でインスピレーションを研ぎ澄まし、新しい発想を生み出す工夫をしていきましょう。

まとめ

インスピレーションを磨き発想を生むコツ

・ 今あるものについて知る
・ 観察する
・ 考えを人に話す
・ 視点を変える
・ ぼんやりできる時間をもつ


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