人付き合いが苦手な人はあまり他人と深く付き合おうとしないため、怨恨だの痴情のもつれだの、深い人間関係ゆえのトラブルに巻き込まれることは少ないですが、日常的なコミュニケーションの中での誤解やすれ違いによるトラブルに遭うことは意外と多いですよね。
「そんなつもりで言ったことではないのに誤解されてしまう」「恥ずかしかっただけなのに、相手に悪意ととられてしまう」なんてこともあります。
そして、人付き合いが苦手な人はこのようなトラブルに遭ったときの解決能力もとても低い、人付き合いが苦手な方の中には些細な誤解を解くことができずにそのまま疎遠になってしまった友人知人がいるという方も多いのでは?
人付き合いが苦手な人は人間関係のトラブルの解決能力を身につけるよりはトラブルを未然に防止する方が現実的です。ということで、今回は人付き合いが苦手な人がトラブルを防止する秘訣をお伝えします。
人付き合いが苦手な人に最適、
トラブルを防止する秘訣
目が合った相手を無視しないこと
学校や会社の廊下、あるいは街中で、知人とすれ違ったときついつい無視したり気づかないふりをしてしまっていませんか。
人付き合いが苦手な方は、不意打ちがとっても苦手、とっさに適切な挨拶やかける言葉が思い浮かばないために、すれ違いざまに相手を無視したり気づかないふりをしてしまいがちです。しかしこれは相手からは「悪意を持って無視された」としか見えません。
次に顔を合わせたときには、「この前はどうして無視したの」「いや、気づかなくて……」「嘘よ、目が合ったじゃん」という口論になること必至です。このようなトラブルにならないように、人付き合いが苦手でも目が合った相手を無視しないようにしましょう。
会話の最中に、ため息をついたり顔をしかめないこと
人付き合いが苦手な人は、親しくない人と二人っきりになる、しかも会話をしなければいけないというシチュエーションがとても苦手、会話が始まったときから「早く終わらないかなあ」と思ってしまいますよね。その気持ちが無意識のうちに表情や仕草にあらわれてしまうこともあります。
これによって相手を不快にさせてしまいトラブルが起きてしまうことも!会話の最中、逃げ腰になったり「早くこの場から立ち去りたい」「きっと相手に嫌われた、このまま消えてしまいたい」と思っても、それを表に出してはいけません。
ため息をつく・顔をしかめたり悲しそうな顔をする・イライラと指を叩いたり貧乏ゆすりをする・時計やスマホを見るなどの表情や仕草は控えましょう。
相手の意見を否定したり悪口を言わないこと
人付き合いが苦手で言葉数の少ない人が発する一言は、本人が想像する以上に相手や周囲に大きな影響を与えます。例えるなら「地蔵がしゃべった!」と同レベルの驚きで、それゆえに「めったにしゃべらないあいつが言うことだからよっぽどのことなのだろう」と大した意見でもないのに大した意見であるように扱われます。
それが誰にとっても無害の意見であるのならどうということはありませんが、もし誰かを否定したり攻撃する意見(本人の意図がそうでなくても)の場合は大変!相手に恨まれたり根に持たれる可能性が大いにあります。
人付き合いが苦手な方、普段しゃべらないのですから、めったに開かない口を開くときは慎重に言葉を選んでください。いつも他人の悪口を言っているおばさんが言うのと、人付き合いが苦手なあなたが言うのとでは、同じ悪口でも重みが違いますよ。
誤解を招く言い方をしないこと
人付き合いが苦手で自分の言いたいことを正確に伝える能力がないくせに、皮肉をきかせたりブラックジョークをまじえるなんて高度なコミュニケーションをしようとしていませんか。
また、難しい言い回しや一度聞いただけでは相手があなたの意図を掴みにくい表現をしていませんか。他人と話すことが苦手であるのなら、誤解を招くような言い方をしてはいけません。
簡単な言葉でストレートな物言いを心がけてくださいね。ストレートというのは、相手の気持ちを考えずに言いたいことを言うという意味ではなく、こねくり回した表現をしないということ、「嫌いなわけではない」ではなく「好き」と言えばよいのです。
「ありがとう」と「ごめんなさい」はきちんと言うこと
人付き合いが苦手であろうと、無口であろうと、最低限の挨拶は必要!それをしなければ、トラブルに遭遇するのも当然です。人として最低限の挨拶とは、感謝と謝罪の言葉です。
「ありがとう」と「ごめんなさい」はきちんと伝えてくださいね。たとえ相手が苦手な人でも、一度も言葉を交わしたことがない相手でも、あるいはクラスの人気者で近寄りがたい相手であっても、ここは一つ勇気を振り絞って、言葉をかけましょう。
いかがでしたか。以上が、人付き合いが苦手な人に最適のトラブルを防止する秘訣でした。人付き合いが苦手であれば必要以上に他人と深く付き合ったり、長い時間他人と一緒にいる必要はありません。
しかし、「人付き合いが苦手」はどんな場面でも免罪符になるわけではありません。人として最低限の挨拶やコミュニケーションを怠れば、相手は当然不快な気持ちになりますし、誤解やトラブルが生まれることもあります。その場では何事も起こらなくても、後々のトラブルの種になることもありますよ。
相手を無視する・会話の最中に相手に不快な気持ちにさせる・誤解を招く言い方をする・「ありがとう」や「ごめんなさい」を言わないなどは「人付き合いが苦手だから」は言い訳にはなりません。勇気を振り絞って、その場その場できちんとした対処をしてください。
まとめ
人付き合いが苦手な人がトラブルを防止するためには
・ 目が合った相手を無視しないこと
・ 会話の最中に、ため息をついたり顔をしかめないこと
・ 相手の意見を否定したり悪口を言わないこと
・ 誤解を招く言い方をしないこと
・ 「ありがとう」と「ごめんなさい」はきちんと言うこと