人前で話すことが苦手、だから自分から手を上げて人前で話す役を引き受けることはないけれど、学校や会社ではどうしても人前で話すのを避けられないということがありますよね。
ジャンケンで負けて押し付けられた委員会や係、研究の発表会や営業、あるいは会議や打ち合わせ、ディベートの進行役をしなければいけないこともあります。
人前で話すのが苦手だと、人前で話すということ自体でいっぱいいっぱいになって、肝心の会議や打ち合わせが中身のないものなってしまったり、自分の研究や自社の商品をきちんとアピールできなかったという失敗をしてしまいます。
また、人前で話すときはきまって顔が赤くなる・心臓が口から飛び出しそうになるといった身体現象に悩まされている方も多いのでは?ということで、今回は人前で話すのが苦手な方のために、緊張しないで会話する5つの方法をお伝えします。
人前で話すのが苦手なら必見!
緊張しないで会話する5つの方法
人前で話す内容をあらかじめ書き出しておくこと
発表や営業にしろ、会議や打ち合わせの進行にしろ、人前で話すときには事前の準備が必要です。特に人前で話すのが苦手な方の場合、準備は人一倍大切!台本を作って、人前で話す内容を書き出しておきましょう。
発表会や営業では、話す順番だけでなく、ニュースの原稿のように話す言葉を一言一句書き出して練習しておくのがおすすめです。
台本なしでもすらすらと話せるくらいまで練習しておけば、本番で頭が真っ白になっても口だけは動きますよ。会議や打ち合わせなどでは事前にセリフの全てを決めておくことはできません。
このときには、いくつかのパターンを想定しておくのがおすすめ!会議がどの方向に進んでも対応できるように、あらゆるパターンを想定し、頭の中でシミュレーションしておきましょう。
大きな声を出す練習をしておくこと
緊張すると、声は普段よりも小さくなるものです。人前で話すのが苦手な方ならなおさら、声はいつもの半分しか出ないものと考えておきましょう。人前で話すときは事前に声を出す練習をしておきます。
声を出すことも走ったり跳んだりと同じ身体能力の一つなので、普段から鍛えておかなければ、急には大きな声を出すことはできません。
口を大きく動かし明瞭な発音を、腹筋を使って会議室や会場の一番後ろまで届く声量を出せるように練習しておいてください。効果的な練習方法は、誰かに聞いてもらうことです。
あらかじめ会場に入れるのであれば、親しい人に頼んで会場の一番後ろに立ってもらいましょう。そして、自分の声がそこまで届くかチェックしてもらいます。
マイクを使うときには、マイクと口の距離や発音の仕方で聞こえ方が違いますよね。マイクの使い方も練習しておけば、本番で無駄に緊張したりパニックにならずに済みます。
人前で話す前に軽く体を動かして緊張をやらわげておくこと
人前で話すのが苦手な方では、本番が始まるずっと前から緊張で体がガチガチになってしまいますよね。緊張した状態で本番に臨んでも、良い結果は得られません。
本番前の緊張は本番が始まる前に取り除いておいてください。緊張をやわらげるためには、体を動かすことが一番です。手足を大きく回して体操をしたり、軽く走ったり、走るスペースがないときはその場駆け足でもかまいません。
軽く汗をかく程度の運動をしておきます。緊張で呼吸もうまくできないというときには、一度息が切れるまで体を激しく動かすとよいですよ。
一度呼吸のリズムを壊してしまうことで、上がった呼吸が元に戻る頃には緊張で浅く早くなっていた呼吸もまた解消されてしまいます。
体のガチガチも浅くなった呼吸も取り除いた状態で本番に臨めば、人前で話すのが苦手な方でも、緊張のしすぎによる失敗を防ぐことができます。
自分の前にいる人の目を見て話すこと
人の目を見るとさらに緊張してしまうこともありますが、人前で話すときには、始終目の前にいる人達の目を避けていては最後まで恐怖心や不安感を抱えたまま話し続けることになります。
人前で話すときは、一度は自分の目の前にいる人の目を見てみてください。それまで恐怖の対象であった他人の目を見ることで、自分が恐れていたものが実は大したものではなかったということを確認することができます。
何事も得体のしれないものであるうちが一番怖いもの、正体を見極めることで恐怖の対象でなくなりますよ。人の目を見るといっても始終見つめる必要はありません。
会場をぱっと見回して、自分にとって親しみを持てそうな人を見つけたら、その人の顔や目を数秒間見る、これだけで十分です。
もし余裕があれば、話しながら数人の目を順番に見つめてみましょう。その人に向かって話しかけるという意識を持つことで、人前で話しているのに普段のおしゃべりと同じ感覚で話すことができます。
緊張したときは大きな身振り手振りや咳払いをすること
人前で話す最中、緊張で唇が震えたりドキドキが止まらなくなってきたら、ホワイトボードを指さしたり資料を掲げてみるなど手の動作を大きくしてみてください。体を動かすことで緊張をやわらげることができます。
可能であれば、歩いてみるのもおすすめです。壇上を歩き回ることで緊張をやわらげることができますよ。また、自分の頭や腕、太腿などを触りながら話すことで自分を安心させることができますし、咳払いをして一度話すのを止めてみるのもおすすめです。
髪を触る、耳たぶを触るなど普段から行っている癖があればそれをやってみてください。人前で話すのが苦手な方は、本番で緊張したときの解消法を見つけておくことで、「万が一緊張しても大丈夫」という安心感を持つことができるので、本番で緊張し過ぎずに済みます。
いかがでしたか。以上が、人前で話すのが苦手な方のための緊張しないで会話する5つの方法でした。まずは事前の準備をきちんと行っておきましょう。
台本を用意します。実際に口に出して台本を読み、頭ではなく口で台本を覚えましょう。本番で頭が真っ白になっても、口が勝手に動いてくれます。
台本を読むときは、小さな声でボソボソと読むのではなく、本番さながらの声の大きさで読んでみてくださいね。これで声を出す練習も同時に行うことができます。
人前で話すのが苦手な方が、本番で緊張するのは仕方ありません。大切なことは、緊張をいかに最小限に抑えるか、です。本番前に取り除くことができる緊張はあらかじめ取り除いておきましょう。
体を動かしてリラックスします。本番では、自分の体を触ったり手の動作を大きくして気を紛らわします。また、本番中はあえて人の目を見て話してみてください。
このときはちょっと緊張してしまいますが、一度人の目を見ることができたら、それ以後は大きな緊張に襲われることはありません。
まとめ
人前で話すのが苦手でも緊張しないで会話するためには
・ 人前で話す内容をあらかじめ書き出しておくこと
・ 大きな声を出す練習をしておくこと
・ 人前で話す前に軽く体を動かして緊張をやらわげておくこと
・ 自分の前にいる人の目を見て話すこと
・ 緊張したときは大きな身振り手振りや咳払いをすること