スピーチのコツをつかんで聞き手を引き付ける5つの術


スピーチで聞き手を引き付けるのは難しいですよね。できれば、スピーチのコツを掴んで聞き手を引き付けるスピーチをしたいものです。

せっかく練りに練った台本を用意してきたのに、スピーチの間中、誰とも目が合わない・誰もこちらに耳を傾けてくれない・どっという笑いはおろか拍手すらまばらでは、スピーチをしながら悲しくなってしまいます。

とはいえ、スピーチのコツは一朝一夕に身につくものでなければ、場数を踏めば自然と身につくというものでもありません。

むしろ場数を踏めば踏むほど、スピーチのコツはつかんでいないのに台本だけがどんどん長くなり、スピーチする本人だけが気持ちのいいスピーチになってしまうという悪循環に陥ることも!?このような事態にならないように、今回はスピーチのコツをつかんで聞き手を引き付ける術をお伝えします。

 

スピーチのコツをつかんで
聞き手を引き付ける5つの術

 

スピーチの時間はできるだけ短くすること

人の集中力はとても短い、特に「聞く」という動作は「見る」や「食べる」とは違い、受け身の動作なので集中力が切れやすいです。聞くときの集中力は集中力が長い方で10分、そうでない方なら数分で切れてしまいます。

ということで、聞き手を引き付けるスピーチのコツの一つ目は「スピーチの時間をできるだけ短くすること」です。

スピーチの台本を書くときには、長い前置きや無駄な修辞は使わず、あなたの言いたいことをできるだけ少ない単語・短い時間で言い終えるような台本を作ってください。くどくどと長い前置きを述べていると、本題に入る頃には、聞き手は居眠りを始めています。

 

前置きは短く、すぐに本題に入ること

聞き手を引き付けるスピーチのコツは、スピーチのできるだけ早い段階で聞き手の興味を引き付けておくことです。そのためには、スピーチを始めてすぐに本題に入ることが大切!「本日はお日柄もよく~」から続く長い前置きは省略、できるだけ短くして、「ところで」と本題を始めてください。

スピーチの台本を作るとき、「読む」のと「耳で聞く」にはスピーチ全体の長さや前置きの長さで感じ方に差があります。読めば数秒でも、耳で聞くと長く退屈に感じるものです。

台本作りでは目で読むだけでなく、実際に声に出して読んだり、ICレコーダーなどで録音したのを聞くなどして、適切なスピーチの長さや前置きの長さを見つけてください。

 

明確なテーマと起承転結のわかりやすい構成のスピーチにすること

スピーチを聞くときの一番の苦痛は「このおじさん、何の話をしているんだ」「この話はどこに向かっているんだ」「このスピーチはいつまで続くんだ」ですよね。

テーマの分からないスピーチや、「今、話の何合目?」が分からないスピーチでは、聞き手にとっては退屈を通り越して苦行になってしまいます。

スピーチをするときは、まずはスピーチのテーマを明確に決めること、このときテーマは一つだけにしてください。二つも三つも作ると、話があちこちに飛んで、聞き手を混乱させてしまいます。

そして、スピーチの構成は「起承転結」をわかりやすくしましょう。聞き手が、スピーチを聞きながら「今、結論に入ったな」「もうすぐ終わりそうだな」ということが分かるのがよいスピーチです。

 

身振り手振りで、聞き手の目も引き付けること

聞き手の集中力を引き付けるためには、耳だけでなく聞き手の目にも訴えかけることが大切!見ておもしろいものは、つい目で追いかけてしまいますよね。

スピーチのコツの四つ目は、身振り手振りをつけることです。身振りや手振りはわざとらしくない程度に大げさにするのがよいです。また、身振りだけでなく「目」で聞き手に訴えかけるのも効果的です。

スピーチをするとき、手元の台本だけを見ていてはいけません。目の前にいる聞き手に目を向ける、目を向けるだけでなく聞き手と目を合わせることで「あなたに話しかけているのですよ」と訴えかけることができます。

他の99人の耳を素通りしていても、目を合わせたその人に対してはあなたのスピーチは届きますよ。順繰りに、聞き手一人一人と目を合わせていくことで、スピーチの間中、聞き手の興味を引き付けておくことができます。

 

台本は声に出して練習すること

スピーチでは、つっかえつっかえ話すよりも、すらすらと話した方が聞き手の耳に入りやすいです。つっかえつっかえ話したり、発音が明瞭でない、「えー」や「あー」が多いスピーチだと、聞き手は集中して聞くことができません。

ということで、スピーチのコツの五つ目は、緊張した状況でもすらすらと話せるように台本は声に出して練習すること、です。

台本は目で追って覚えるだけでは、本番ではすらすら話すことはできませんし、読み方・ふりがなが分からない漢字や単語に気付きにくいです。また、手元の台本を見てばかりになってしまいますしね。

台本は声に出して練習しましょう。俳優さんがせりふを覚えるように、台本を覚えるのです。読んでいて「あれ、この漢字の読み、これでいいんだっけ」と心配になったら、辞書を引いて確かめます。また、練習するときには文章の最後、語尾まできちんと発音するように意識してください。

日本語では、語尾で意味を確定します。肯定しているのか否定しているのか分からないというスピーチはだめですよ。最後を「ごにょごにょ」で終わらせないように気をつけてください。

 

いかがでしたか。以上がスピーチのコツをつかんで聞き手を引き付ける5つの術でした。スピーチではついつい長々と話してしまいがちですが、スピーチのコツはできるだけ短時間でスピーチを終わらせることです。

少なくとも、持ち時間以内には終わらせるようにしましょう。スピーチを短くするためには、無駄な前置きや修辞は省かないとだめですよね。スピーチでは無駄な前置きは省略、すぐに本題に入ってください。

本題では、テーマを明確にすることと聞き手にとってわかりやすい構成にすることが大切です。台本を作ったとき、実際に声に出して読むと、耳で聞いて分かりやすいスピーチになっているかどうかを確認しやすいです。

練習がてら、ICレコーダーやスマートフォンで録音しながら、台本をチェックしてみてください。スピーチのときには、口だけでなく手や目も使って聞き手の興味を引き付けましょう。

まとめ

スピーチのコツをつかんで聞き手を引き付けるためには

・ スピーチの時間はできるだけ短くすること
・ 前置きは短く、すぐに本題に入ること
・ 明確なテーマと起承転結のわかりやすい構成のスピーチにすること
・ 身振り手振りで、聞き手の目も引き付けること
・ 台本は声に出して練習すること


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