少しずつ寒い日が増えてきているこの季節、皆さんいかがお過ごしですか?気温が急激に下がったり、朝晩の寒暖差が激しかったり、心身のバランスを崩しやすい時期です。
体調管理はもちろん、メンタル面の対策は万全でしょうか。日が短くなり空が低くなってくると、欝々とした気分になりやすくなり、知らず知らずのうちに心にもダメージを受けやすくなっています。
『冬季うつ』という言葉もあるくらいですので、特に心のケアに力を入れたいところですね。受けてしまったダメージは早めにケアをして、悪い影響を最小限にとどめることが大切です。そんな今こそアロマ精油の出番ですよ!
精油ごとの持つキーワードもチェックしていただき、ピンと来たものが今のあなたにぴったりの精油です。
JMAA 日本メディカルアロマ協会認定アロマコーディネーターのKANAが、季節ごとにおすすめの精油を数回にわたってお伝えしていきます♪
季節別アロマオイル♡冬の味方はこの7本~メンタル編~
緊張・こわばり・ストレス
エキゾチックな香りが魅力的《イランイラン》
【精油名】
イランイラン(学名:Cananga odorata var. genuina.)
【歴史】
香りが独特で薫り高いことから、「花の中の花」という意味を持っています。インドネシアでは古くから、新婚初夜のベッドに敷かれていました。フランス香水の歴史においても欠かせない香りとして使われていました。
【キーワード】
自信、楽しさ、落ち着き、官能
フルーティな中にちょっとスパイシーな香り《カモミールジャーマン》
【精油名】
カモミールジャーマン(学名:Matricaria recutita.またはMatricaria chamomilla.)
【歴史】
学名のchamomillaは、小さなリンゴを意味します。ハーブティーとして飲むとフルーティーでリンゴのような香りがしますが、精油ではグリーン調の爽やかな香りになります。抗炎症作用をもたらすアズレンという物質が入っているので、冬の喉ケアなどにもおすすめです。
【キーワード】
平安、リラックス
甘みと温かみを含んだスパイシーな香り《クラリセージ》
【精油名】
クラリセージ(学名:Salvia sclarea.)
【歴史】
クラリセージの語源は「明るい」「清浄な」を意味するラテン語の「クラルス」から由来しています。疲れ目などの目の疾患にも古くから用いられてきました。
【キーワード】
明晰さ、直感
甘美で優しい香り《ジャスミン》
【精油名】
ジャスミン(学名:Jasminum officinalis.またはJasminum grandiflorum.)
【歴史】
ジャスミンは古くから様々な地域で愛や官能と結び付けられてきました。ジャスミンの花の香りが一番濃厚になるのは夜ということからから、インドでは「夜の女王」とも呼ばれました。
【キーワード】
愛、安心感、官能
睡眠対策
甘い柑橘系の香り《オレンジ》
【精油名】
オレンジ(学名:Citrus sinensis.)
【歴史】
原産国はインドで、中国では4000年以上も前からオレンジが食べられていたという長い歴史があります。中国からヨーロッパに紹介され、ギリシャ神話の中にある『黄金のりんご』とは、オレンジのことだと言われています。
【キーワード】
楽観、柔軟性、楽しさ
別名、白檀として有名《サンダルウッド》
【精油名】
サンダルウッド、白檀(学名:Santalum album.)
【歴史】
アジアの文化と深い関わりがあります。サンダルウッドの木材は家具や建材に使用され、香りは仏教やヒンドゥー教の寺院で焚かれていました。死者を来世へ運ぶとも言われており宗教の儀式などにも多く使われています。
【キーワード】
静寂、崇高
気分転換
清潔感のあるスッキリとした香り《カユプテ》
【精油名】
カユプテ、カジェプト、ホワイトティートリー(学名:Cananga odorata var. genuina.)
【歴史】
インド、マレーシア、インドネシアなどの東南アジアでは古くから医療に使われてきました。香りはティーツリーに似ていて、高い抗菌作用があるので喉の不調のケアに最適。
【キーワード】
進む道を見つける
憂鬱な気分を吹き飛ばす!メンタルケア対策~おすすめの活用方法~
日が短く寒い冬は自律神経のバランスが崩れやすく、精神的な不調をきたすことが多くなりがち。また、寒いからと言って縮こまっていると姿勢が悪くなり、肩こりや頭痛の元凶にもなります。
そんなメンタル面での不調解消ポイントは朝の起床時にあります!下記の活用方法の中から、あなたのライフスタイルに合って無理のないものをうまく取り入れてみてくださいね。
精油の使い方
朝日を浴びれない時は《起き抜けに精油を嗅ぐ》
朝日を浴びることで体内時計がリセットされ、夜の入眠がスムーズになります。しかし冬は日が短くなり、朝日を浴びながら起きることが難しくなってきます。
そんなときは精油を枕もとに置いておき、朝起きて伸びをしたら瓶のふたをとって香りを楽しむのがおすすめ。
お好きな精油でもちろんOKですが、おすすめはオレンジ!柑橘系の香りをかぐと目が覚めて寝起きがスムーズになります。
注意していただきたいのはクラリセージ。酔っているときや二日酔いのときにクラリーセージのアロマオイルを使用すると、酔いが増長され急激に気分が悪くなる場合があります。
今回はメンタル面の不調に特化して精油をご紹介しました。冬は風邪やインフルエンザなどの感染症も流行し、体のケアに意識が向かいがちですが、実は心の不調からくる体調不良もとても多いんですよ。
一度精神的なバランスを崩してしまうとなかなかリカバリーができなくなってしまします。手遅れになる前に精油のパワーを借りて自分の軸を戻しましょう!
精油は医療行為ではないので、何かおかしいなと感じたらきちんと病院に行くこともお忘れなく。