あがり症を理解して、症状を克服する5つのステップ

あがり症を理解して、症状を克服する5つのステップ

あがり症を克服したいと思っていても、具体的な方法となると、意外と実践しづらいものばかりですよね。病気のような名前でも、薬や手術で治るたぐいのものではありませんし、精神論や気合いでどうにかなるものでもありません。

テレビやネットでは毎日のようにスポーツ選手の偉業達成のニュースが目につき、この人たちはなぜあがらず大舞台で活躍できるのだろうと不思議に思えますが、毎日厳しい練習を重ねているスポーツ選手でさえ、本番前は緊張しない人はいません。

では、なぜ試合や本番であがらず実力を遺憾無く発揮できるのでしょう。「慣れ」もありますが、あがり症を克服するにはそれだけでは難しく時間もかかります。

しかし、論理的にあがり症を理解することで克服することができるのです。そこで今回は、あがり症を克服するための方法をわかりやすく5つのステップでお伝えします。

 

あがり症を理解して、
症状を克服する5つのステップ

 

あがってしまう原因を知ろう

あがり症を克服したいと思っていても、「なぜ自分は大事なときにあがってしまうのか」を真剣に考えたことがある人は少ないですよね。

あがり症を克服するためにも、自分にとっての原因を突き止めておくことが大切です。代表的な原因として、「失敗したらどうしよう…」という不安感、「失敗したら他の人に迷惑がかかってしまう」という責任感、「観客や周囲の視線を集めるのが怖い」という自意識があります。

これらの原因たちは決して気合いでは封じ込めることができませんが、焦らず冷静に論理的に対策を立てればクリアできる問題なのです。自分が何に対して一番あがっているのかを知ることこそ、あがり症を克服する第1歩になるでしょう。

 

「不安」を「ワクワク」に変えよう

あがり症を克服するためには、避けて通れない「不安」という実態のない問題がありますよね。不安な気持ちに限ったことではありませんが、不安は打ち消そうとすればするほど強くなってしまいます。

いちばん効果的なのは「不安な気持ちを放置する」ことです。スポーツ選手や俳優さんの中には、不安こそ原動力だと言う人もいて、不安を感じたら練習するのだそうです。

その繰り返しが自信につながるので、不安になったらやるべきことに集中するようにしましょう。また、不安だと感じたら、素直に「不安だなぁ」と口にしても構いませんが、楽しそうに体を動かしながら言うと、不安もポジティブに受け止めることができるでしょう。

不安をワクワク感にすり替えることができると、あがり症を克服し、大舞台を楽しめるようになります。

 

自分の後ろに「1000人の応援団」をイメージしよう

あがり症を克服できない人には足りないモノ、それは、「人とのつながり」です。あがり症の人は、他人とのつながりを意識できず、自分の中のネガティブな思い込みだけでいっぱいいっぱい担っている状態になっているんですよね。

人に支えられてるという安心感は勇気の源になります。家族や友達、過去に出会って助けてくれた人たちが自分の後ろにいて、支えてくれている風景をイメージしてみましょう。

もしそういう人がいなければ、自分のための応援団が1000人くらいいるのをイメージしてみてください。バカバカしく感じますが、あがり症の克服には、こうしたバカバカしいくらいのユーモアが非常に助けになるでしょう。

 

「誰かのために」ではなく「自分のため」にがんばろう

あがり症が克服できず悩んでいる人は、大勢の人前で発表したり、プレゼンやスピーチをするときに、誰かのためにではなく、自分のためだと思って頑張ることを心がけましょう。

あがり症の人には、責任感がとても強い傾向があり、「失敗したらみんなに迷惑がかかる」というプレッシャーからあがってしまうケースが多いそうです。

「誰かのために頑張る」精神は美徳とされていますが、あがってしまっては意味がないですよね。それより、自分の得になる、経験値になると思って人前に出た方が、あがり症の克服にもなり、結果的に自分以外の誰かのためにもなるでしょう。

 

「成功した!」と思える基準を下げよう

あがり症の克服がうまくできない人は、自分が「ここまでやれば成功した」と思える基準の設定が高すぎるかもしれません。

「これなら楽々クリアできる」とわかっているレベルまでハードルを下げることで、プレッシャーを感じにくくなり、落ち着いて対処することができるようになるでしょう。

また、どんなにしどろもどろになっても、どんなにグダグダになろうと最後までやり遂げる体験を積むことが自信にもつながります。

スピーチやプレゼン、課題の発表をするときには、ゆっくりでも最後やり切ることを目標にしましょう。あがり症を克服したいなら、小さな目標、低いハードルをたくさんクリアして、経験値と自信を手に入れることから始めましょう。

 

いかがでしたか。

あがり症の克服ポイントをまとめると、「自分の内面に集中していく」「目標の基準は低くしておく」「どんな状況でもユーモアを忘れない」ということになりますよね。

あがり症が出やすいシチュエーションは大抵の場合、大勢の人の目に晒されている時なので、周囲の他人の目や評価ではなく、自分の中の「自分」としっかり手を取り合うことが大切です。

スポーツ選手に専属のコーチがいるように、自分の中に「自分コーチ」を置きましょう。低いハードルだろうと、小さな目標だろうとクリアするたびに、「自分コーチ」が「よくやった!よし、次も簡単だ!お前ならできる!」と励ましているのを想像してください。

「失敗できない」「しどろもどろになってはダメ」といった言葉に囚われず、「成功したら楽しそう」「うまく話せたらかっこいいなあ」というポジティブな言葉に変換して、不安をワクワクに変えていくことが、あがり症を克服するには必要不可欠なことなのです。

 

まとめ

あがり症を克服するポイントとは

・ あがってしまう原因を知ろう
・ 「不安」を「ワクワク」に変えよう
・ 自分の後ろに「1000人の応援団」をイメージしよう
・ 「誰かのために」ではなく「自分のため」にがんばろう
・ 「成功した!」と思える基準を下げよう


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編集部

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