緊張で吐き気がする人に最適な、その場でできる5つの対処術

緊張して吐き気がひどくて、辛い思いをした経験を持つ人は少なくありませんよね。緊張からストレスが原因であることは明白なのですが、原因がわかったからと言って解決する問題ではありません。

緊張で吐き気がしていようと、人前に出て話をしたり、大事な商談や、仕事上で大きな役目を背負っていれば、そこから逃げるわけにもいきません。

かと言って、最悪のコンディションで無理してしまってことで、さらに体調が悪化することだってあります。横になれば、時期に回復するかもしれないけれど、それでは遅すぎますよね。

「いざ」という時、即効性のある緊張と吐き気に対応できる裏ワザがあれば、どんなにか心強いでしょう。今回は、緊張で吐き気がひどい人のための対処術をお伝えします。

 

緊張で吐き気がする人に最適な、
その場でできる5つの対処術

 

緊張していることを受け入れよう

緊張からくる吐き気を止めるには、まず吐き気の元になっている緊張状態からの回復が先決です。吐き気だけ止めても、緊張し続けているわけですから、またすぐに吐き気が戻ってしまいますよね。

そこで、緊張している状態を自分自身で受け入れるところから始めましょう。「緊張してはいけない、リラックスしなくては」と強く思えば思うほど、人は緊張していく生き物ですから、「自分は緊張している」と素直に認めてください。自分で緊張を認めることで、少しずつ緊張が溶けていきます。

緊張していることを認めると、緊張を拒絶していたあなたの自身の心がほぐれやすくなるでしょう。体をほぐすには、まず心をほぐしていくことが大切なのです。

 

腹式呼吸をしよう

緊張で吐き気がおさまらない時には、腹式呼吸をお勧めします。もし状況的に可能であれば、仰向けになってください。難しいならイスに座るなどして、楽な姿勢になりましょう。

目を閉じて、ゆっくり鼻から吸い、口から息を吐くのを何度か繰り返していると、気持ちも落ち着いてくるはずです。うまく腹式呼吸が出来ない人は、鼻から息を吸う際に、同時にお腹を膨らませるようにしてみてくださいね。

正しい腹式呼吸ができることよりも、緊張と吐き気を沈める事が目的なわけですから、「なんちゃって腹式呼吸」でも問題ありません。呼吸を整えることで、緊張が溶けるだけなく集中力もアップするので、あがり症の人にもお勧めします。

 

自分の状態を実況してみよう

緊張して吐き気がしてくるような気がしてきたら、自分の状態を実況してみましょう。誰かに伝える必要はなく、今の自分の状態を正確に把握することで、緊張を和らげる効果があります。

「脇汗が出てきた」「ドキドキしてきた」「全然落ち着かないな」程度で構いません。慣れない場所に来て緊張しているなら、その空間に慣れるために、目に止まったモノの固有名詞をつぶやいてみましょう。

「テーブル」「時計」「窓」といった具合に、その空間にあるモノを把握してください。見たものを言葉にしていくことで、場所や環境に馴染みやすくなりますから、ぜひ試してみてくださいね。ニュースのレポーターのようになめらかに解説するわけではなく、単語の羅列でも十分に効果が望めるはずです。

 

緊張で冷えた体を温めよう

緊張のせいで吐き気がひどくなってきたら、お腹まわりを温めてみてください。緊張からくるストレスは大抵の場合、胃腸に影響が出ますよね。胃腸まわりの筋肉と胃腸そのものを温めることで、緊張が和らぐことがあります。

吐き気も、過度のストレスと緊張によって胃腸の機能が低下して起こっている可能性もあります。お腹まわりを温める、緊張をほぐし、胃腸のストレスを軽減させることが目的です。

合わせて、内側のくるぶし付近も温めると効果的ですよ。余裕があれば、温かい飲み物を飲んだり、足先など体の先端も温めてみましょう。血行が良くなることで、緊張と吐き気の軽減に繋がることでしょう。

 

逆におもいっきり緊張してみよう

緊張による吐き気が心配な人は、緊張してきたなぁと感じたら、敢えてもっと緊張してみましょう。具体的には、息を吸いながら体中に力を入れて7秒間数えて、思いきり息を吐きながら脱力する、という行為を繰り返してみてください。

中途半端な緊張状態から脱力するのは難しいので、思い切り力を入れることで力を抜きやすくします。落ち着いてきたら、呼吸と動きをゆっくり目にシフトしていきましょう。その間、目を閉じると脳へのストレスも和らぐので、心身ともに緊張状態から解放されるはずです。

それでもおさまらないときには、近くにいる誰かに協力してもらい、自分の後頭部に手のひらを当ててもらいましょう。その状態で、1分間程度目を閉じてみてください。自律神経の乱れを整えられ、気分が落ち着くことがありますよ。

 

いかがでしたか。

緊張からくる吐き気は、精神的な不調からくるものであり、人の心と身体は密接なつながりがあることがわかりますよね。心の問題であることのほうが多いわけですが、心の調整をするには、体の調整から始めると効き目があるようです。

ですが、場合によっては、緊張からくる吐き気のように、明らかに精神的な負担から体に症状が出ることもあります。これは、かなりひどい状態でもあるので、無理せず体を休ませ、病院などで診てもらうことをおすすめします。

また普段から、自分がどのくらい緊張したら危ない状態になるのかを把握しておくことも重要ですよね。いざ緊張と吐き気に見舞われた時には、混乱して冷静になれないこともありますから、近くにいる人や、親しい友人らに予め助けを求めておいても良いでしょう。

 

まとめ

緊張で吐き気がする人ができる対処とは

・ 緊張していることを受け入れよう
・ 腹式呼吸をしよう
・ 自分の状態を実況してみよう
・ 緊張で冷えた体を温めよう
・ 逆におもいっきり緊張してみよう


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