あれもそれもと悩みに悩んで決められない、優柔不断は慎重とも言い変えることができるけれど……やっぱりあんまり良い意味では使われませんよね。見ている周りもイライラするものですが、優柔不断な自分の性格に悩まされている人もまた多いものです。
持って生まれたものだったり、トラウマから来るものだったりと原因はさまざまなので一朝一夕に改善できるものでもありませんが、せめて周りをうんざりさせないために努力する方法はいくつもあります。
そこで今回は、優柔不断が原因で嫌われないために、気を付けておきたい5つのポイントについてお伝えします。いきなり治そうと焦らなくても大丈夫、1つ1つ試してみて、ゆっくりと改善していきましょう。
過去の失敗にとらわれすぎない
あなたの優柔不断が過去から来るトラウマの場合、そこを乗り越えなければ治るのはおろか、いつまでも不安にさいなまれることになってしまうでしょう。とくにその失敗が大きければ大きいほど、不安も大きくなりますよね。
備えあれば憂いなし、最悪のケースを考えることは悪くありません。しかしその場合は、建設的な解決法を準備するところまで行わなければただいたずらに落ち込んでしまうだけです。失敗の原因はなんでしたか?どうすれば回避できましたか?
その時、本当だったらあなたは何をすべきだったのでしょうか。失敗してしまった今なら、いろんなことを振り返り次への策へと変えられるはずです。そしてそれは、失敗しなければ学べないことであったはずなのです。過去に無駄はないのだと理解しましょう。
最終的な判断は自分自身と心得る
優柔不断な人は自分1人で考えていても結論が出ない、という事実を把握しています。そのため、もっと早く解決策を見出すために他人に相談するという解決法で努力している場合もあるでしょう。ですが、他人の意見を聞きすぎてかえって迷ってしまうのが優柔不断な人の残念な部分です。
優柔不断な人はそうではない人と比べて周囲からの刺激に敏感な面があります。繊細ともいえますが、周囲からの反応などに敏感になりすぎて一歩が踏み込めないといつまでたっても克服することはできません。
最終的な判断は自分自身と腹をくくりましょう。自分自身がどうしたいかを軸に置き、それと照らし合わせながら客観的に相談相手の意見を聞くようにするとよいですよ。
1度決めたらもう考えない
優柔不断な人は悩みに悩んでようやく決定した後も「やっぱりあっちの方が良かったのではないか」「まだ決め忘れがあるのではないか」と悩み続けます。これが、周囲から「決めた後なのにまだ悩んでいるのか」と見られてしまう原因になるのです。
1つのことを熟考するというと聞こえはいいですが、優柔不断も度が過ぎればやはり周囲から良くは見られないもの。自分自身も考えすぎて疲れてしまいますよね。一度決定したら、もう考えるのはやめてしまいましょう。
時間に余裕があると考えすぎてしまうので、次にやるべきことなどに取り組んで、余計な時間を作らないようにするのも1つの手ですね。
短時間で決断する訓練を行う
人生選択の連続ですよね、毎日何かしらの選択をしながら人は生きています。しかし優柔不断な人はその1つ1つの選択に時間がかかりすぎてしまっています。
他人が1分もかからず決めていくことに3分も5分もかけていれば、積み重なって効率が悪くなる上に「やることが遅い」というレッテルを張られてしまいます。ですが優柔不断は、訓練で克服することが可能です。
とにかく、無意味に決定するのに際限なく時間をかけているから遅くなるのです。ならば、決定するのに時間制限を設けてみましょう。
例えばお昼のメニューに迷うなら、
1.何を食べたいかを3つほどのジャンルから30秒で選ぶ
2.どんなメニューがいいのかを15秒で決める
3.いざお店に入ったら、すでに選んである選択肢に近いものを1分で探し出す
という具合に、短い時間+選択肢を少なめに設定して、その中から選び出すように訓練していくのです。コレを繰り返すことによって、決断力が養われます。
選んだ道を徹底的に楽しみつくす
優柔不断な人は、1つのことを決めた後に「本当は別の方がよかったんじゃないか」と延々と悩み続けます。ですが裏を返せば、次回別の道を選ぶ楽しみがまだ残っているということです。せっかく頑張って、判断して選んだ道なのですから楽しめるだけ楽しみましょう。
何か1つくらいは楽しめるものがあるはずですよ。例え選んだ道が間違いでも、それはいい経験として蓄積されます。悩む暇がないくらい、全力で取り組んでみるとよいでしょう。
それでも「やっぱりあっちだった」と悩んでしまう優柔不断な人は、その考えを「こっちは違った、じゃぁ次はあっちを選んでみよう」と切り替えてみましょう。考え方をちょっと違う方向へもっていくだけで、視野が180度切り替わるはずですよ。
さて、優柔不断は周りをうんざりさせる、と思われがちですが、本当は自分自身が一番つらいところなのですよね。ですが諦めなくても大丈夫。優柔不断は克服できますし、長所に置き換えることもできます。
決断力を養う訓練をしつつ、良い面としての優柔不断を残すことであなたの評価は「思慮深い人」に変わることでしょう。「自分は決められない人間だから」と思考をストップさせてはいけません。
決められない人間ならどうしたいのかを自分自身で考え、どんな風になりたいのかをまずは具体的にイメージしましょう。できる限り具体的にイメージし、できれば声に出すことで潜在意識に暗示が働き、その通りになれます。ぜひ挑戦してみましょう。
まとめ
優柔不断で嫌われないためには
・ 過去の失敗にとらわれすぎない
・ 最終的な判断は自分自身と心得る
・ 1度決めたらもう考えない
・ 短時間で決断する訓練を行う
・ 選んだ道を徹底的に楽しみつくす