なぜかやる気が起きない、どうしてもやる気が出てこない、そんなことってありますよね。やらなきゃならないのは十分分かっているのに、どうしても気持ちが乗らなかったり、体が動いてくれなかったり。そんな経験をしたことのある人はきっと多いのではないでしょうか。
気持ちに「パチン!」とスイッチが入ってくれればいいけれど、なかなか切り替えができない。どうしてやる気が起きないのか?やる気を呼び起こすにはどうしたらいいのか?それを知れば、きっとさまざまなことが今までよりずっと効率よくこなせるはず!
あなたの中のやる気を呼び覚まして今まで後回しにしてきたことにも今すぐ着手したいと思いませんか?そこで今回は、やる気が起きない原因と、それを解決する方法をお伝えします。
質の良い睡眠で疲労回復
現代社会を生きる私たちは慢性的な疲労を抱えていることが多く、やる気が起きない原因がここにあるというケースはよく見られます。
目まぐるしく物事が移り変わる社会において、その流れに自らのペースを合わせて生きるのはとても難しいもの。本来はもっとゆったりした感覚で生きるよう設計されている体は、毎日かなり無理をしているのです。
だからと言って、毎日日の出とともに起きだして暗くなったら寝るという生活はできませんよね。それならば、溜まった疲れを取り、さらに疲労が蓄積しにくい体作りを心がけましょう。
まずは何といっても質の良い睡眠。残業続きで寝不足の体では、やる気が起きないのも当然です。また、睡眠時間が長くても、眠りが浅ければ疲れは取れません。体に合った枕やちょうどよい硬さのマットレスなど、寝具にこだわってみるのもよい方法です。
やる気を維持する食べ物を摂る
脳が栄養不足になるとやる気が起きないということは意外と知られていない事実です。疲れた時に甘いものが欲しくなった経験はありませんか?
それは、脳がブドウ糖を欲しているサイン。ブドウ糖が不足すると、脳が効率よく働けなくなるからなのです。ここぞ!という時に食事をしたり、おやつを食べたりということが必要になってくるのですが、摂りすぎには注意してくださいね。
なぜなら、ブドウ糖は摂取したときに血糖値が急上昇しますが、それに伴いインスリンが分泌され、今度は一気に血糖値が下がります。血糖値が下がると、またやる気が起きない状態に逆戻り。能率が下がってしまいます。
これを防ぐには、砂糖や炭水化物を控えめにして果物や野菜、チーズなど乳製品、ナッツ類、肉・魚、それにオリーブオイルなどをバランスよく食べること。
血糖値の急激な上昇・下降を防止し、やる気を長時間維持することができます。なお、人間は炭水化物以外からもブドウ糖を合成できるので、炭水化物控えめでも能率が悪くなることはありません。
ストレスから身を守る
不安や悩みがあってなかなかやる気が起きない、ということはないですか?悩みを抱えたまま物事に集中するのはとても難しく、やったとしても注意力散漫でミスを多発することもあります。
実はストレスがあると、脳はそのストレスのことを考えるためにブドウ糖を使ってしまいます。先ほど述べた通り、脳が働くにはブドウ糖は必須アイテム。
にも関わらず、仕事や学業など本来ブドウ糖を使うべきことよりストレスの解決に消費されてしまい、結果的にブドウ糖が不足してしまうのです。
かといって、前述のようにブドウ糖を大量に摂取しても効率アップにはつながりません。一番の解決法はストレスの根源をなくすこと。
ですが、ストレスになってしまってから取り除くのは難しいのでストレスになりそうなことには近づかない、接触を持たないようにしましょう。また、趣味などに打ち込んだり、相談できる人を見つけたりして上手にストレス発散することも必要です。
目標はひとつずつクリア
やる気が起きない自分はダメな人間だ、と自分を追い込みすぎていませんか?自分と誰かを比べたり、高すぎる目標を設定してはいないでしょうか?
これらに当てはまる人は、周りからは高い評価を受けていることが多々あります。理想が高いのは良いことですが、それが実現困難なものだった場合、「どこから手を付けたらよいものか」と悩むことに。結果、目指す自分と現実の自分の差に苦しみ、次第に無気力になってしまうのです。
もともと努力家の人ほどこの状態に陥りやすく、優秀なだけに目標を高くしがちなところに問題が隠れているようです。そんな時は、少し目標を低くしてみましょう。
最終目標ではなく、一番手前のハードルのことだけを考えます。そこが飛べたら次のハードル、その次のハードルとひとつひとつこなしていきましょう。
遠くを見すぎると、どうしても自信を失ってしまいます。やる気が起きないほどの高みを目指すのではなく、段階を追うように心がけてみてください。
自分に対する価値観を変えてみる
目標になかなかたどり着けず、やる気が起きないというケースのお話をしましたが、自分を追い込むタイプの人は考え方を変えるのも一つの方法です。
このような悩みを持つ人の多くは努力家で、周囲には優秀な人という印象を持たれています。しかし、本人の自己評価は低く、「もっとがんばらなきゃ」と自分を追い立て、結果が出ないと必要以上に落ち込んで無気力になってしまうことがあるのです。
一度目標が達成できなかっただけで「自分はダメだ」と自分にレッテルを貼り、全てにおいてやる気が起きない、という極端な結果を招いてしまい、その能力にも蓋をしてしまうことすらあるのです。
頑張らなければ自分には価値がない、周りから評価されなければ価値はないという考え方を一度捨ててください。モチベーションが続かないときは休んでもいいのです。息切れ状態ではやる気が起きないのは当然のことなのですから。
どうしてやる気が起きないのか、どうやったらやる気を維持できるのかが分かってきましたよね。心身ともに健全な状態でなければ、やる気を起こし、それを維持するのは難しいことです。
大きな病気をしていたり、心配事で頭がいっぱいだったりという状態でなくとも、現代人には様々な形でストレスやプレッシャーがかかり、最高のパフォーマンスを発揮できる状況を作り出すのは簡単ではありません。
今回お伝えした内容の他にこちらの記事も参考になりますので、もしよければご覧ください。
さて、コンディションを整えるには付け焼刃でどうにかするのではなく、常日ごろからできるだけ良い状態を維持していくことが肝心。そして、自分で自分を苦しめてやる気が起きない、というような状態を作らず、自然体でいつでも力まずにいられるようにしましょう。
まとめ
やる気を起こすには
・ 質の良い睡眠で疲労回復
・ やる気を維持する食べ物を摂る
・ ストレスから身を守る
・ 目標はひとつずつクリア
・ 自分に対する価値観を変えてみる