アボカドを切るとひときわ目立つ種。ころんとしていて捨てるのはもったいないと思ったことはありませんか。なんとその種を使って立派なアボカドの栽培ができちゃいます。
世界一栄養価の高い果物としてギネスブックにのって注目されていますが、残念ながら日本で実がなるまでは長い年月と苦労が必要なのです。
しかし、そんなことをよそに観葉植物として大注目されているのがアボカド栽培です!では、家にあるもので気軽にできるアボカドの栽培方法をお教えます♪
家にあるもので簡単に
始められるアボカド栽培
準備するものと栽培方法
☆アボカド
☆包丁、まな板
☆爪楊枝や竹串
☆コップや瓶(ペットボトル可)
1、包丁で縦一周にぐるっとアボカドに切り込みを入れる。多少種に傷がついても問題ありません。
2、半分になったアボカドを優しく押し出すようにして種を取り出す。
3、取り出した種をスポンジなどでキレイに洗い、ペーパータオルなどで拭く。
※少しの洗剤を使って洗うと種についている果肉やぬるっとした脂分を落として、水が腐らないようにします。表面をたわしなどで削ると水の吸収率が上がります♪
4、3から4カ所少しななめに爪楊枝を刺すのがコツです。平らになってるほうが下でそこから根が出ます。
5、アボカドの種が半分ほど浸かる程度の水を入れる。
これで完成☆あとは発芽するまで、明るく日当たりの良い場所に置いて様子を見るだけです!
水が濁ってるなと思ったらお水を変えましょう。根が出てきたら、種の部分に少し水が浸かるくらいにします。根の成長も見られるのがアボカド栽培の楽しみですね♪
栽培を始める前に気をつけるポイント
*アボカドは冷蔵庫に保管していていない常温のものを使う
*種を取って置いておくと乾燥するのですぐに植える
アボカドは温暖な気候で育ちます。冷蔵庫など寒さに当ててしまうと発芽しなくなる恐れがあります。果肉には発芽抑制成分が含まれているのですぐに植えるのが効果的です。
アボカドの成長
種が割れて根が出るまでに早くて2週間から1ヶ月半。芽がでるまでにさらに数週間かかります。
植える時期にもよりますがだんだん暖かくなる4〜6月が最適で、気温はだいたい15℃〜33℃くらいがアボカドの栽培目安です。
やはり寒さ対策が必要になってきます。冬の間やまだ若いものは室内で保管しましょう。
芽がだんだん伸びていき、いい感じに葉っぱが大きくなると土に植え替えるタイミングです。
大きくなって外に出すときや冬場から急に日向に置くと傷むことがあるので、明るい日陰で1週間→半日陰で1週間→日向の順に慣らす必要があります。
本来アボカドは20mの高さまで成長し、鉢植えにすると大きくて2mの高さにまでなります。高さを調節したい方は、春先に剪定(せんてい)枝を切って整えたり、摘芯(てきしん)芽先を摘み取ることで全体的に栄養が行き渡り、横から葉っぱがでやすくなります。
1〜2年経つと根が詰まってくるので鉢植えが必要です。
根腐れ防止のために一回り大きな鉢に植え替えます。アボカドの根は弱いので根の切りすぎに注意しながら、水はけの良い土を選んだり鉢の底にゴロ石を使用するのがアボカドの栽培にオススメです。冬から春先の暖かくなる時期までに植え替えを済ませるといいでしょう。
鉢に植えた後の管理と水やり
アボカドの栽培は日当たりのよい場所で育てます、春から秋に掛けては日光が大好きなのでしっかりと日に当てるとぐんぐん育ちます。といっても1mほどの大きさのものは暑さにも寒さにも弱く注意が必要なので室内で見守るほうが安心です。
水やりはどの観葉植物にいえることですが、土が乾燥していればたっぷりのお水を与える。冬場は水やりの回数を減らし、少し乾燥気味にするのが丁度よいでしょう。葉っぱが黄色くなるのはお水のあげ過ぎで枯らしてしまう原因となります。
アボカドが種から実になるまで
苗木でも実がなるまでに4〜5年、種からだと7〜8年間もかかってしまいます。日本の気候では生産できる場所も限られているなか、国内では和歌山、愛媛、静岡でアボカドの栽培が行われています。
庭などで大きく育った木でお花が咲いても、自然の力で実がなることはほんのわずかだと言われています。しかも、雌しべと雄しべの開花時間が異なるアボカドは、ひとつだけの木では自然に実がなりません。なので人工授粉で実らせる方法が近道です。
まとめ
いかがでしたか。
いつも捨てている種を食べたその日からアボカドの栽培できるのが嬉しいですね。
日本でアボカドを栽培するなんて難しいというイメージはアボカドの実がなりにくいことからで、意外と簡単に観葉植物として栽培を楽しむことができるのは驚きです。
特徴や生まれた環境を知ることで誰でも手軽にアボカドの栽培をはじめることができますね。
アボカドの栽培ポイントまとめ
*日当たりのいい場所に置く
*寒さには弱いので室内へ
*お水は土が乾いてから与える
*1〜2年に1回は植え替えをする
食べておいしい、育てて楽しいアボカドの栽培。初めの根っこが出るまでは辛抱ですが、芽が伸び始めてからはすくすく育つので、お部屋のなかを緑でいっぱいにするのも素敵ですね♪