集中力を上げたい時に限って、気持ちが他のことに向いてしまう…なんてことは誰にでもありますよね。集中してやれば、1時間で終わる仕事を半日もかけてしまったり、パッとやればすぐに終わることを先延ばしにしてしまったり、自分の集中力の無さに自己嫌悪してしまう人もいるでしょう。
集中力が出ない原因はひとつではなく、いろんな状況や状態によって様々です。しかも、集中力は出そうと思ってすぐに出せるものではなく、意図的にその状況を作り出さないと、集中力を高めることはできません。
と言うと、とても難しそうに聞こえますが、意図的に集中力を高めることは誰にでも簡単にできてしまいます。今回は、集中力を高めて、仕事時間を半分にしてしまう方法をお伝えします。
集中力を高めて
仕事時間を半分にする5つの秘訣
睡眠時間を十分に取ろう
集中力が思うように出ないときは、前日十分な睡眠を取っていない場合があります。いつもより、1~2時間早く就寝するだけでも、翌日のパフォーマンスが驚くほど変わるでしょう。
最低でも5時間以上は睡眠時間を確保すると、午前中の体の気だるさがなくなり、午後に入ってからも、集中力が持続していることを実感できるはずです。
どうしても5時間以上の睡眠時間の確保が難しいときは、お昼休みに10~15分程度のお昼寝をすると、午後からは集中力が上がりやすくなるでしょう。
加えて、昼寝前にコーヒーを1杯飲んでおくと、ちょうど起きる頃にカフェインの効果が現れるので、集中力を高めやすくなるはずですよ。
軽い運動をしよう
集中力は身体の状態と深いかかわりがありますよね。朝起きてから、脳や身体の活動がベストの状態になるまで3時間はかかると言われています。
仕事の3時間前には起床しているとベストですが、忙しい人にとっては、なかなか難しいかもしれません。そんなときは、10分から15分ほど歩く時間を確保してみましょう。
ウォーキングまで行くと仕事前に汗だくになってしまうかもしれないので、通常より少し速い程度のスピードで歩いてみてください。
職場に近づいてきたら、徐々にスピードを落としてゆっくり歩きましょう。朝どうしても時間がない場合は、お昼休みを利用して、キャッチボールをしたり、少し遠くまでお昼を食べてに行ってもいいかもしれませんね。
こうした軽い運動は、脳と身体の活動をベストの状態にするだけでなく、ストレス発散にもなるので、集中力を高めやすい状態を作ることができるでしょう。
制限時間を決めよう
集中力は、制限時間を設けることで発揮できると言われています。「今すぐしなくても、後からでもできるから…」「期限を決められてないし…」という状態だと、いつまでも先延ばしにして、いざ取り掛かっても集中できないことがありますよね。
「明日の会議までに資料作らなきゃ!」となれば、否が応でも集中しなくてはならなくなります。集中力を高めたいなら、このような「ギリギリの状況」を自分自身で設定しましょう。
「少しがんばらないと無理かもしれない」と思えるような制限時間を設定し、ストップウォッチをそばに置いて作業すると張り合いが出て良いでしょう。
個室で作業しよう
集中力を高めて仕事をしたいなら、会議室や使用してない部屋を借りて作業するという方法もありますよね。もちろん、仕事に必要なものだけを持ち込み、インターネットなどもできない環境にしておくと良いでしょう。
できればスマホからも隔離できるとベストです。「これがあると気が散ってしまう」というツールは手放し、仕事だけをする状況を作ってください。
さらに制限時間を儲けるとなお良いでしょう。いわゆる「缶詰状態」を自分自身で作り上げることで、おのずと集中力が高まってくすはずです。
その間、会社の同僚や上司にはきちんと断っておくことも大切なことなので、いつの間にか職場から消える事のないように一緒に働く人達にも気を配りましょう。
目標を低くしてやる気をアップさせよう
集中力を上げたいけど、そもそも何もやる気が起こらない…という人は、設定している目標が高すぎるのかもしれません。
そういう場合は、「5分間だけ頑張ってみる」や「とりあえず資料の最初のページだけ作ってみる」など目標を極端なまでに低くしてみることをおすすめします。
「集中力」や「やる気」と言ったものは、何もせずに湧き出てくるものではありません。何かをやっている内に自然と湧き出てくるものなのです。
特に悲しくもないのに、悲しそうな表情を続けていたり、悲しそうな姿勢を取っていると、本当に悲しくなってくるように、人の感情は体の状態に影響を受けやすく出来ているもの。
集中力も同じように、何かをやっていると徐々に集中力が高まってくるものなのです。そのきっかけを作るためにも、目標は低めにしておきましょう。
いかがでしたか。集中力を高めるには、まず睡眠時間と軽めの運動で心身を整えることが第一なんですよね。気持ちや精神力だけでは集中力を高めることは難しいでしょう。
次に、集中力が高めやすくするための状況を自分で作っていきます。制限時間を決め、作業しやすい個室で仕事をすること、そして、ひとつの仕事を終わらせるための低めの目標を立てましょう。
フルマラソンでも途中には給水所があるように、小さく区切りを設定することで、精神的な負担も減って取り掛かりやすくなるはずです。
「やる気」という名の小さな歯車が回転を始めれば、それはやがて「集中力」という大きな歯車を回す力に変わっていくでしょう。
自分の集中力のパターンがわかってくれば、いろんなことにも応用してくことができ、仕事も楽しみながら、短時間で終わらせられるようになっているあなたがそこにいるはずです。
まとめ
集中力を高めるには
・ 睡眠時間を十分に取ろう
・ 軽い運動をしよう
・ 制限時間を決めよう
・ 個室で作業しよう
・ 目標を低くしてやる気をアップさせよう