メンタルトレーニングをすることで本番前の緊張や不安に打ち勝ち、本番に実力を発揮することができたらよいですよね。
今では一流のアスリートや第一線で活躍するビジネスマンも、練習や仕事にメンタルトレーニングを取り入れているそう、ということは、メンタルトレーニングを取り入れたら蚤の心臓の私やあなただって、本番で実力を発揮できるのでは?
何もオリンピックで金メダルを獲りたいなんて大それたことは望んでいません。ただ、目の前の面接やプレゼンで実力を発揮できればよいだけ、この程度なら専門のトレーナーやカウンセラーでなくても自分でメンタルをトレーニングできそうなものです。
一方で、メンタルトレーニングの効果を得るのはなかなか難しいことという話も耳にしますよね。メンタルトレーニングで実力を発揮するためにはどうすればいいの?ということで、今回はメンタルトレーニング不足で実力を発揮できない5つの理由をお伝えします。
メンタルトレーニング不足で
実力を発揮できない5つの理由
メンタルトレーニングを信じていないこと
「気休めだけど」「きっと効果はないけれど」「眉唾ものだなあ」、こんな気持ちでメンタルトレーニングをしてもメンタルトレーニングの効果を得ることはできません。
「鰯の頭も信心から」といいますよね。メンタルトレーニングの効果を得たいのであれば、まずはメンタルトレーニングの効果を信じることから始めましょう。
「メンタルトレーニングで、緊張しないように自分のメンタルをうまくコントロールすることができる!本番で実力も発揮できるぞ」という気持ちで、メンタルトレーニングに取り組んでください。
自己流のメンタルトレーニングをしていること
メンタルトレーニングと一口に言ってもやり方は色々ありますが、自己流のメンタルトレーニングではなかなか効果を得ることができません。
もちろん、自分の経験に裏打ちされたメンタルトレーニングなら効果はあるでしょうが。メンタルトレーニングは計算ドリルと違い、目に見えて効果がはっきりと出ないために、メンタルトレーニングに真剣に取り組みながらも気持ちのどこかで「効果があるのかな」という不安や疑いが生まれてしまいがちですよね。
ましてや専門家のお墨付きでない自己流のメンタルトレーニングでは、メンタルトレーニングに対する不安や疑いは本番が近づくにつれ大きくなる一方、半信半疑のメンタルトレーニングがうまくいかないのは上記の通りです。
メンタルトレーニングをするときは、「効果がある」と専門家のお墨付きがあるメンタルトレーニングをしてください。「これであの選手は金メダルをとった」というメンタルトレーニングであれば、メンタルトレーニングそのものに対する不安や疑いはなくなります。メンタルトレーニングを信頼しながら、取り組むことができます。
本番前だけメンタルトレーニングをすること
メンタルをトレーニングすることは、体を鍛える以上に難しいこと、時間もかかります。オリンピック選手だって最後の最後には、メンタルの弱さや緊張に泣かされるもの、緊張せず実力を発揮すれば金メダルだったのにと悔やまれる選手は多いです。
一流のアスリートでも自由自在に操るようになるまで時間のかかるメンタル、凡人の私やあなたが一朝一夕で身につくものではありません。メンタルトレーニングは本番前にちょこっとやるだけでは効果はありません。
試験前日に100回「僕はできる、僕は勝つ」と唱えたところで、意味がありません。時間の無駄です。それなら、最後のあがきで問題集の問題を解いた方がまだましです。
メンタルトレーニングは本番のずっと前から始めましょう。毎日続けることが大切です。本番前に1万回唱えるよりは、100日かけて1万回唱えた方がメンタルトレーニングの効果は大きいですよ。
自分に合っていないメンタルトレーニングをしていること
メンタルトレーニングのやり方は色々、「僕はできる」と自分に言い聞かせて本番で実力を発揮するやり方もあれば、本番のシミュレーションを頭の中で繰り返し成功のイメージを植え付けるというやり方もあります。
また、「自分はだめだ、もっとがんばらなきゃ」と自己否定を繰り返すことで、負けず嫌いの強靭なメンタルを手に入れるという人もいるでしょう。
メンタルトレーニングは諸刃の刃、自分に合っていないメンタルトレーニングをし続けると、メンタルを鍛えるどころかかえって自信をどんどん失ってしまいます。ほめて伸びるタイプの人が自己否定を繰り返せば自信を喪失してしまいますよね。
メンタルトレーニングには多くのやり方がある分、自分に合ったトレーニング方法を選ぶのは難しいですが、自分の性格やこれまでのうまくいった/失敗した経験を思い出し、自分に合ったメンタルトレーニングを見つけてください。
失敗の反省をすること
本番での失敗や本番で実力を発揮できなかったことを反省したり、くよくよ悩んでいると、メンタルトレーニングの効果は得られません。メンタルトレーニングと反省を並行して行ったがために、反省や悩みが脳に深く刻まれてしまうということもあります。
緊張体質や不安症の方、本番後の反省会はやめましょう。反省はしても一度っきり、翌日からは次の本番に向けて気持ちを切り替えます。
メンタルトレーニングで内省的になると過去の失敗を思い出してしまうという方は、メンタルトレーニングそのものが向いていないかもしれません。自分の内側に意識を集中させるのではなく、練習をしたり勉強をすることで、本番への自信を高めていく方がおすすめです。
いかがでしたか。以上が、メンタルトレーニング不足で実力を発揮できない5つの理由でした。メンタルトレーニングをするときは、まずはメンタルトレーニングの効果を信じることから始めてください。
そのためには、自己流のメンタルトレーニングではなく、専門家お墨付きのメンタルトレーニングをすることが大切です。メンタルトレーニングを続けるうちに、「自分には合っていないかも」「かえって緊張や不安が高まるぞ」というときには、そのメンタルトレーニングはやめ、新しいメンタルトレーニングにかえましょう。
メンタルトレーニングには時間がかかります。一朝一夕では効果が出ないものと心得、気長に取り組んでくださいね。また、本番の後は失敗の反省はせず、次の本番に向けて気持ちを切り替えることも大切です。
まとめ
メンタルトレーニング不足で実力を発揮できない理由とは
・ メンタルトレーニングを信じていないこと
・ 自己流のメンタルトレーニングをしていること
・ 本番前だけメンタルトレーニングをすること
・ 自分に合っていないメンタルトレーニングをしていること
・ 失敗の反省をすること