食べなきゃ痩せるは当たり前!栄養不足が招く5つの恐い事

「食べなきゃ痩せる」それはそうなのですが、ひとの体はそうと言いきれるほど単純なものではありません。

「食べなきゃ痩せる」をモットーに、食べないダイエットを続けるうちに、「食べないのに太る」という状況が生まれることがあるのです。

不思議ですよね。食べていないのに太るのですから。さらに、食べなければ、当然栄養不足に陥ります。栄養不足は、あなたの体に深刻なダメージを与えることがあります。

「ちょっと貧血気味になるだけ」「生理が短期間止まるだけ」そんな甘い考え方で、食べないダイエットを実践している方、近い将来痛い目にあいますよ。

ここでは、食べないダイエットによる栄養不足が招く5つの恐い事をお伝えします。ダイエット中の方、ぜひ参考にしてください。

 

食べなきゃ痩せるは当たり前!
栄養不足が招く5つの恐い事

 

糖質不足で集中力低下、脳が委縮することも!!

「炭水化物は太る!炭水化物を食べなきゃ痩せる!」といって、炭水化物抜きダイエットをしている方、その危険性をきちんと理解していますか?

炭水化物を食べない分、タンパク質や脂質を摂取しているから大丈夫というけれど、それは間違いです。というのも、脳みそのエネルギーになれるのは糖質だけ!

タンパク質や脂質では糖質の代わりにはなれないのです。糖質不足に陥ると、脳のパフォーマンスが低下、集中力低下やイライラ、情緒も不安定になります。

仕事や勉強でもミスが続きます。さらに、糖質不足の状況が続くと、脳が重大なダメージを受けます。脳の萎縮や認知症に似た症状が起こることも!

脳が一度ダメージを受けてしまうと回復はしません。炭水化物抜きダイエットをはじめとしたダイエットによる糖質不足は、命にも関わる深刻な事態を引き起こします。

 

タンパク質不足で基礎代謝低下、代謝ダウンで逆に太る!

「焼き肉を食べた次の日は体重計の数字が増える。ということは肉を食べなきゃ痩せるということ?」という安易な考えで肉や魚などのタンパク質抜きダイエットをしている方はいませんか。

タンパク質は筋肉の材料です。タンパク質が不足すると、筋肉が減少、その結果基礎代謝がダウン。脂肪が燃焼されず、痩せにくい体になってしまいます。

さらに、筋肉は一朝一夕では身につきません。一度落ちてしまった筋肉は簡単には戻ってこないのです。

タンパク質抜きダイエットをした方がリバウンドをしやすいのは筋肉がなくなってしまったから、以前と同じ量の食事でも脂肪が燃焼されないので、太ってしまうのです。

「食べなきゃ痩せる」といって肉や魚を遠ざけてはだめ!ダイエット中でも肉や魚などの良質なタンパク質をきちんと摂取し、筋肉が落ちてしまわないように気を付けましょう。

 

ビタミンB群不足でエネルギー変換ストップ!在庫が脂肪となって蓄積される。

「食べなきゃ痩せる」、この常識を覆すのがビタミンB群です。ビタミンB1は糖質代謝、ビタミンB2は脂質代謝に必要な栄養素です。

つまり、口から取り入れた糖質や脂質をエネルギー(燃料)にするためにビタミンB1やビタミンB2が必要なのです。

これらのビタミンB群が不足すると、摂取した糖質や脂質をエネルギーに変換することができません。エネルギーに変換されない糖質や脂質は在庫となって、体内に蓄積されます。

つまり、それほど食べていないのに太るということが起きるのです。また、食べた分の糖質や脂質がエネルギーとして利用されないのですから、体は常に栄養不足、だるさ・倦怠感に襲われます。

ビタミンB群が不足すると、食べているのに栄養不足という事態になるのです。ダイエット中でもビタミンB群を豊富に含む豚肉やレバー、大豆は意識的に摂取しましょう。

 

鉄分不足で貧血に!特に生理のある女性は注意が必要です。

一つの食品にわずかしか含まれないミネラル類は、食べないダイエットで真っ先に、不足する栄養素です。

特に、鉄分!鉄分は血液に含まれ、これが不足すると、貧血になります。一日中、頭が重い、血圧が上がらない感じ、足元がふらつき体に力が入らないといった貧血の症状があらわれます。

特に、生理のある女性にとって鉄分不足は深刻な問題です。生理によって多くの鉄分が血液と一緒に体外に排出されてしまうからです。

ダイエットを始めてから、貧血の症状が出るようになった方、鉄分を摂取してください。鉄分はレバーや小松菜、牛肉に豊富に含まれています。

レバーは決してカロリーの高い食品ではありません。ダイエットだからといって忌避しなきゃいけない食品ではありませんよ。

 

カルシウム不足でイライラが止まらない!将来的には骨粗しょう症の危険も。

イライラすると、「カルシウム不足じゃないの」と揶揄されることがありますが、これは真理をついています。カルシウムが不足すると、イライラしやすくなり、ストレスもたまります。

また、カルシウムと一緒にカリウムも不足すると、体内の電解質バランスが崩れます。鬱病を発症しやすくなりますよ。

さらにさらに、カルシウム不足は将来にわたって大きなリスクを体に与えます。すなわち、「骨粗しょう症」のリスクです。骨は20歳前後で完成され、残りの人生、骨密度は減る一方です。

骨を丈夫にすべき若いときに、カルシウムが不足し骨に十分なカルシウムを蓄積できなかった場合、将来骨粗しょう症で寝たきりになるリスクが高まります。特に女性が危険です。

女性は妊娠・出産時に、赤ちゃんに自分の骨・カルシウムを与えます。赤ちゃん一人分の骨を作るほどのカルシウムが女性の体から消えるのです。

出産を経験した女性は、骨密度ががくっと減ります。将来、骨粗しょう症にならないためには、骨密度のピークをできるだけ高くすることが大切!

「食べなきゃ痩せる」といって、若いときにカルシウムをとらないでいると、骨密度のピークを下げ、骨粗しょう症までの道のりを短くしてしまいますよ。

 

いかがでしたか。

以上が、食べなきゃ痩せるは当たり前!栄養不足が招く5つの恐い事でした。食べなきゃ痩せる、しかしタンパク質不足やビタミンB群不足は、食べないのに太るという体を作ってしまいます。

「食べなきゃ痩せる」をモットーにダイエットに励んでいるあなたの思惑とは裏腹に、体内にはどんどん脂肪が蓄積されてしまうのです。

ダイエット中もタンパク質やビタミンB群はきちんと摂取しましょう。また、糖質不足は命にかかわる深刻な問題です。脳には替えがききません。大切にしてください。

鉄分やカルシウムといったミネラル類は、「食べなきゃ痩せる」ダイエットの弊害が真っ先に出るところです。

貧血や生理不順、「命にかかわりないから」と甘くみていると、将来痛いしっぺ返しを食らいますよ。ダイエットの成果が鬱病、寝たきりの老後、そんな将来になってしまわないように、ミネラル類もきちんと摂取してください。

これだけの栄養素は十分に摂取しようとすれば、主菜副菜主食の揃った栄養価の高い食事が欠かせません。

ダイエットだからといって、食事を抜いたりおかずを減らしてはだめ!きちんとした食事をとりながら実践できるダイエットを目指してくださいね。

 

まとめ

食べなきゃ痩せるは当たり前!栄養不足が招く5つの恐い事

・ 糖質不足で集中力低下、脳が委縮することも!!
・ タンパク質不足で基礎代謝低下、代謝ダウンで逆に太る!
・ ビタミンB群不足でエネルギー変換ストップ!在庫が脂肪となって蓄積される。
・ 鉄分不足で貧血に!特に生理のある女性は注意が必要です。
・ カルシウム不足でイライラが止まらない!将来的には骨粗しょう症の危険も。


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