自己肯定感が低いかどうかを気にする機会はなかなかないですよね。大げさに言い方を変えるなら、自分に自信があるかどうか、という感覚です。
自己肯定感の高い低いは決して人間の優劣につながるわけではないですが、自己肯定感の低い人は他者の評価を気にして、自分の率直な幸福感をないがしろにしてしまい、結果とても生きづらさを感じる特徴があります。日常の苦しみや辛さを優先して感じ取ってしまうのです。
また、自分を認めることができないので、常に人の目を気にしたり、人と比べることで自分を追い込みます。そこで、自己肯定感が低い人が改善していく行動をお伝えします。もし、「なんだか生きづらいな」と感じているようなら、普段の考え方や対応を少し思い出してみてください。
自己肯定感が低い人に最適、
行動から改善していく5つの方法
嫌なものは断り、人や環境を選ぶ
可能な限り、嫌な人や誘いは断り、付き合う人や環境を選びましょう。人間関係や自分を取り巻く環境は精神面に大きな影響をもたらします。自己肯定感の低い人は選択や断ることが不得意なので、苦手な相手とも必要以上に関わりがちです。
職場や近所の付き合いも大事ですが、むやみやたら否定的な発言をしてきたり、貶めようとする人など、一緒にいて自分の心を乱すような人とは距離をとることをおすすめします。反対に、前向きな発言力があったり、褒め上手だったりする人とは積極的に関わりたいものです。
自己肯定感が低いと「自分なんかが選ぶなんておこがましい」と考えてしまいますが、そんなことはないのです。選択する権利は誰にでもあるのですから。
褒められたら受け入れて、叱られたら謝る
褒められたら素直に受け入れて、叱られたら傷つく前に謝りましょう。一見すると簡単なようですが、自己肯定感の低い人にとっては案外難しいことなのです。まず、褒められたら疑ってかからず、素直に喜び、その気持ちを相手に伝えます。
過剰な謙遜より、シンプルに「嬉しい」や「ありがとう」と感情を表現することで、相手にも失礼になりません。また、叱られたり指摘された時も「否定された」ととらえて傷つく前に、相手に迷惑をかけたことをお詫びし、教えてくれたことに感謝したいものです。
厳しい言葉をかける側も決して気分がよいはずがありません。それでも自分の向上を促すためにわざわざ発言してくれたということを忘れたくはないですね。
発言前に「でも」「だって」を取り除き、肯定的な言葉を使う
発言する前の「でも」「だって」を取り除き、頭の中で肯定的な言葉に変換してから発言しましょう。このような口癖は自己防衛の表れでもあります。自己肯定感が低いとどうしてもマイナス思考になりますが、考え方を瞬時に変えるのは容易ではありませんよね。
なので、浮かんできた思考を口にする前に頭の中で少し転換するのです。たとえば、「~できない」という考えを「~ならできる」というふうに。なんだか国語の勉強のような感じがしますね。
ですが、これが思考をプラスに鍛える有効なトレーニングになります。発言すると当然ながら他者にも伝わりますし、自分自身が聴覚を働かせて言葉を認識するので、効果があるのです。
目標を低めに設定し、達成したら自分を褒める
目標を低めに設定し、達成したら躊躇せず自分を褒めてあげましょう。自己肯定感の低い人は目標を高くしすぎる傾向があり、それゆえ自分を褒める基準が厳しく、なかなか達成感をつかめません。ここで注意したいのは目標の設定です。
自己肯定感が低いのを改善することが目的なので、途中で挫折する可能性が生じるほどの高い目標や誰かと比較して設定した目標は避けてくださいね。
達成した時は反省点を見つけるより先に、自分の努力を認めて素直に喜ぶことが重要です。これを繰り返しおこなうと、少しずつ自信がついていくはずですよ。
他者と比較し、自分を責めない
「人間である」という共通点だけで他者と自分を比較し、出来が悪いと自分を責めるのはやめましょう。多少の比較は仕方ないですが、自己肯定感の低い人の特徴として目立つのは比較して自分を責めることはあっても、そこで自分を褒め、自信につなげる思考はほとんどないのです。
それは基準が他者に置かれているのが原因にあります。あくまで、軸は自分自身。他者と比べて自分が優れていようが劣っていようがなんて、この広い世の中で気に留めるべき点ではないはずです。
そして、比較しなければ自分を責める機会もぐっと減ります。自己肯定感が低いなら、まずやるべきことは自分を認めること。そこに他者は一切関係ないのです。
いかがでしたか。自己肯定感が低いと過剰な不安や謙遜が生じて、不本意ながら返って日常を複雑にします。誰しもなるべく問題は少なく生きていきたいですよね。基本的に、ネガティブを辞めるのではなく、ポジティブを取り入れるというスタンスが大切です。
潔く自分のために環境を選択し、意識して肯定的な発言をしましょう。また、他者に惑わされてはいけません。他人の評価はしょせん、その人に都合のよい評価でしかないのですから。自己肯定感が低いことは悪いことではありませんし、個人の性格に含まれる部分です。
ただ、生きづらさを取り除くために、自分に自信をつけるという観点で少し行動を変えてみるというのはやってみる価値があるはずです。
まとめ
自己肯定感の低い人が改善していく行動とは
・ 嫌なものは断り、人や環境を選ぶ
・ 褒められたら受け入れて、叱られたら謝る
・ 発言前に「でも」「だって」を取り除き、肯定的な言葉を使う
・ 目標を低めに設定し、達成したら自分を褒める
・ 他者と比較し、自分を責めない