理解力を向上させることは、日々の生活だけでなく、人間関係や仕事の業績、ひいては人生そのものを豊かにしてくれますよね。
しかし、理解力と一口に言っても、そもそも理解力が何であるのか説明できない人のほうが多いかもしれません。理解力とは、出来事や現象、感情から必要な情報を見つけ、経験や体験を元にそれらの情報を繋ぎあわせ、因果関係を導き出す力と言えるでしょう。
また、その因果関係を導き出す速さと正確さのことでもあります。これらの説明からすると、理解力とはとても難しそうな能力に思えますが、日々のトレーニングでいくらでも鍛えて向上させることができます。そこで今回は1日5分間でできる理解力を向上させる習慣をお伝えします。
1日5分間するだけで
理解力を向上させる5つの習慣
理解出来ていないことに気付こう
理解力を向上させる第1歩として、自分の理解力がどの程度が知る必要がありますが、理解力は数値化できるものではないのでわかりづらいですよね。
仕事をしていると、「この人頭いいなあ」と思える人が一人から二人くらいはいるはずなので、そうした人たちの理解力と自分の理解力を比較してみるのも良いでしょう。
また、映画を観た後に、インターネット上で作品のレビューを読んでみるのもおすすめです。ハイレベルなレビューや他人の感想を読むこと、自分の理解力がどれくらいなのかが実感できるでしょう。
一番危険なのは、「自分には理解力がある」と過信することですから、普段からいろんな人の理解力に触れておきましょう。
読書で理解力を高めよう
理解力を高めたいのであれば、読書が一番有効ですよね。小説、エッセイ、ビジネス書などいろんなジャンルの活字に触れておきましょう。
ただ漫然と活字を追うのではなく、書いてあることを読み解く力「読解力」を高めることは、理解力を高めることに直結しています。
また、常に「問い」や「疑問」を持ちながら読むことも理解力が高まると言われています。読書なら自分のペースでゆっくり理解力をつけていくことができるので、焦らずじっくり取り組むことができるでしょう。
ゆっくり読書している時間がないという人でも1日5分間なら、時間を作ることができるはずです。電車やバスでの移動が多い人なら、移動時間中でも可能な方法と言えるでしょう。
人との会話で理解力を高めよう
理解力を高める方法は、その気になれば生活そのものが理解力向上の場となりますよね。誰かと会話するだけでも、理解力は高めることができます。
会話相手が何を話しているのか、自分にどういった影響を与えようとしているのか、共感してほしいのか、怒っているのか、なぜその話を自分にするのか、言葉や身振り手振りから目的とその感情を読み取ってみましょう。
読書と違い、相手が自分のペースに合わせてくれるとは限らないので、瞬間的に集中力を必要とするかもしれません。
いきなりすべてを理解することは困難なので、相手との会話の中で、理解できる部分と理解できない部分がどれだけあったかを考えるだけでも理解力の訓練になるでしょう。
因果関係を考えよう
理解力を鍛えるトレーニングとしては、物事の「因果関係」を考えることも有効ですよね。仕事でミスがあったとき、その結果に対して、なぜ起きたかという原因を見つけ、どうすれば防げたかを考えてみましょう。
ミスを根性論や楽観論で片付けないで、因果関係を見つめることでミスの再発防止にもなり、理解力向上にもなるでしょう。仕事での成功も同じく、さらに成功を重ねるためにも、成功の因果関係を考えてみるのもよいかもしれません。
ネットやテレビ、新聞で様々な出来事を目にしますが、表面的な情報から、因果関係や今後どうなっていくかについて思考を巡らせることも理解力向上のトレーニングにもなるので日課にしてみることをおすすめします。
まとめるクセをつけよう
理解力を確かなスキルとして向上させたいときには、見聞きした情報を自分なりの「まとめ」を作ると良いでしょう。複雑な仕組み、散らかっている情報、断片的な話、そういった事柄の周辺事情や全体像を誰にでもわかりやすく単純化したり、明文化することで理解力を向上させることができます。
自分なりのまとめ作業をしている中で、実は理解できていなかった部分に気がつくこともあるので、まとめを作りながら、さらに理解力を深めていくこともできるでしょう。
まとめは、文章だけでも構いませんが、イラストや図を用いるとよりわかりやすくなり、事情を知らない人に見せても理解できるレベルにまで仕上げられればベストです。
まとめること、そしてそれを誰かに伝えることは、理解力を高める上で絶対に外せないトレーニングになるでしょう。
いかがでしたか。理解力を高めるためには、自分の理解力を知ること、情報をインプットすること、情報についての因果関係を考えること、情報をまとめてアウトプットすること、そして、この一連の流れを繰り返すことが大切なんですよね。
一度理解したと思っていたことでも、時間を置いてもう一度見なおしたときに、理解できていなかった部分を見つけることもできるので、「繰り返し思考すること」を決してやめてはいけません。
そして何よりも、「知らない」「わからない」「理解できない」に気づくことが、理解力を高めるために最も大切なことなのです。
「知ること」「理解すること」で、新しい価値観や考え方が生まれ、今まで観ていた世界がガラリと変わってしまうかもしれません。まずは身の回りでできることから理解力を高めるための習慣づくりを始めてみましょう。
まとめ
理解力を向上させるには
・ 理解出来ていないことに気付こう
・ 読書で理解力を高めよう
・ 人との会話で理解力を高めよう
・ 因果関係を考えよう
・ まとめるクセをつけよう