なかなか泣き止まない、言うことを聞かない、何度言っても同じことを繰り返すなど子育ての悩みを抱えている人って多いですよね。
子どもの成長とともに、悩みの種は変わっていきますが、子どもがいくつになっても子育てには不安やストレスがつきもの。イライラして、つい感情的になったり、手を上げてしまったり、心身が疲れ切っている人も少なくないのではないでしょうか。
子育ての悩みをなかなか解消できずにいると、育児ノイローゼのような心の病につながるだけでなく、最悪の場合、取り返しのつかない事態に発展してしまうこともあるので、子育てに疲れたと感じる前に悩みを解消することが大切です。ここでは、子育ての悩みを解消して、育児を楽しむポイントをお伝えします。
子育ての悩みを解消して、
育児を楽しむ5つのポイント
そのときの自分ができる精一杯をしましょう
子育てをしていると、わけもなくイライラするという人は、子育ても家事も完璧にやろうとしていることが原因かもしれません。初めての子育ては、不安もありますが、同時に完璧な子育てをしようと思いがち。完璧な子育てをしようとすると、それが大きなプレッシャーとなってしまうので、自分が思うとおりにいかない場面でイライラします。
さらに、掃除や洗濯、買い物、料理などの家事、さらにはパパの世話まで含めたらどうでしょう。すべてを完璧にこなしていく時間はありませんよね。それなのに、完璧を目指してしまうから、ストレスが溜まり、些細なことでもイライラするんです。これではせっかくの子育ても楽しめません。
まずは、子育ても家事も完璧にできないことを知りましょう。子育てだけを完璧にやろうとしても、24時間目を離さず、つきっきりで子育てすることは事実上不可能です。
そもそも、完璧である必要がありません。命を危険にさらすようものを取り除いておけば、少しくらい目を離しても子どもは育つんです。完璧な子育てや家事を諦めて、そのときの自分ができる精一杯のことをしましょう。
ほかの子と比べるのはやめましょう
うちの子は、歩くのが遅いみたい、言葉を覚えるのが遅いみたいなどの悩みを抱えている人って多いですよね。これらの子育ての悩みは、ほかの子どもや統計などと比べることで芽生えてくるものです。
子育てを楽しむためにも、ほかの子と比べるのはやめましょう。人間は、人それぞれ異なります。体型も体格も得意なことも苦手なことも性格も、みんなバラバラ。誰ひとりとしてまったく同じ人はいません。
それが個性であり、個性があるからこそ、唯一無二の価値があるんです。これは、子どもも同じこと。人それぞれ異なるのですから、成長スピードや体格、性格が違って当たり前ですよね。
そんな当たり前のことに悩んで、子育てを楽しめないのはもったいないこと。ほかの子と比べるのをやめて、子どもの良い部分を伸ばしてあげましょう。
また、初めての子育てでは、育児書を参考にする人がいますが、子どもの成長が育児書どおりでないと、必要以上に不安を抱える人がいます。
もちろん、育児書が元で隠れた病気の早期発見につながることもありますが、育児書に記載されていることはあくまで参考。そこに書かれていることがすべてだと思ってしまう人は、育児書から離れることをおすすめします。
できるようになったことに目を向けましょう
ご飯をうまく食べられない、なかなか着替えられない、おねしょを繰り返すなど、うまくできないことが子育ての悩みになることもあります。でも、大人だってなんでも始めから完璧にこなすことはできませんよね。
できることでも失敗することだってあります。ましてや生まれて間もない子どもは、やることなすことすべてが初体験。脳や体が未熟なだけでなく、私たち大人のように、知識も経験もないので、何もかもできなくて当たり前なんです。
私たちは、ついそれを忘れてしまいがちですが、子どもがうまくできないことにイライラするのは、お互いにとってマイナスでしかありません。今はまだできなくても、繰り返し練習すれば必ずできるようになります。
子どもは、失敗を重ねて少しずつできるようになっていくので、できないことに目を向けるのをやめて、できるようになったことに目を向け褒めてあげましょう。
何か教えるときは子どもの目線に立ちましょう
子育ての悩みの中でも多いのが、「子どもが言うことを聞かない」というもの。何度ダメと言ってもやめなかったり、約束を守れなかったりすると、困ってしまいますよね。
子どもが言うことを聞かないと悩んでいる人の多くが、子どもを自分の持ち物のように思っている傾向がありますが、実際には、我が子とは言え、あなたと子どもは別々の人間なのですから、他人と同じように自分の思うとおりに動かせなくて当たり前なんです。
まずは、このことをしっかりと覚えておきましょう。また、子どもが言うことを聞かないとき、多くの人がどうしていけないのかを教えたり、叱ったりしますが、これではどうしてそれがいけないことなのかを子どもに伝えることはできません。
それは、大人の常識を大人の言葉で説明しようとしているから。子どもが言うことを聞かないとお悩みの人は、子どもの目線で一緒に考えながら正しい答えに導いてあげましょう。
一人で抱え込むのはやめましょう
幼い子どもを育てていると、どうしても家の中にこもりがち。核家族化していることも手伝って、子育ての悩みを一人で抱えている人も多いのではないでしょうか。
これでは、子育ての悩みが解消しないばかりか、悩みがますます深まるばかり。子育てには悩みがつきものですが、基本的には楽しいものです。その子育てに悩みが尽きず、苦行にも思えるほど負担を感じているのなら、それは一人で抱え過ぎ。
子育ては、親育てでもあるので、一人で悩むことも必要ですが、必要以上に思い悩む必要はありません。困ったことがあったら、親や兄弟、近所の人など周囲の人たちに助けを求めることも大切です。
近くに相談できる人がいないなら、国や自治体が助けてくれることもあるので、誰かに相談することを忘れないでくださいね。また、子育てを楽しむためには、定期的に自分のためだけに過ごす時間を作ることも大切です。
月に1度、数ヶ月に1度というように、子どもを両親などに預け、子育てのことも家事のことも忘れてパーッと遊びに行きましょう。子どもと離れて過ごす時間があると、自分にとって子どもがどれだけ大切かが分かるので、育児を楽しむことにつながります。
いかがでしたか。子育てに悩みは尽きないですよね。子育ての悩みがひとつ解決すると、また別の悩みを抱えるなんて人も多いのではないでしょうか。でも、子育ての悩みを抱えていると、育児を楽しむことができません。
子どもが幼い時間は限られているので、せっかくの育児を楽しむためにも、上手に子育ての悩みを解消しましょう。毎日なんとなくイライラするという悩みを抱えている人は、何もかもを完璧にやろうとしていることが原因かもしれません。
1日の時間の中でできることには限度があるのですから、すべてを完璧にこなすことはできません。完璧な子育てを諦めて、そのときの自分ができる精一杯のことをするよう心がけましょう。
また、ほかの子と比べては、話すのが遅い、歩くのが遅いなどと悩みを抱える人もいますが、成長スピードや体格、性格には個人差があるのが当たり前。気になる部分だけに目を向けるのをやめ、良い部分を伸ばしてあげることを心がけたいですね。育児を楽しむためにも、ぜひここにご紹介したことを参考に子育ての悩みを解消してください。
まとめ
育児を楽しむために子育ての悩みを解消するには
・ そのときの自分ができる精一杯をしましょう
・ ほかの子と比べるのはやめましょう
・ できるようになったことに目を向けましょう
・ 何か教えるときは子どもの目線に立ちましょう
・ 一人で抱え込むのはやめましょう