会話が続かないときの対処法を知っておくと、いざという時、自分が助かるだけでなく、相手にも安心感を与えることができます。

好きな異性、普段は接触することが少ない上司や仕事上で大切なお取引先など、失敗が許されない相手との会話であればなおさら重要ですよね。

会話が続かない人の多くは「自分が何か話さなきゃいけない」と思いがちです。会話とは、相手とのキャッチボールのようなものです。どちらか一人だけでは成立しません。

そして、会話を弾ませようと思ったら、ぼんやりと会話をするのではなく、自分なりの「狙い」を持って会話を始めなければなりません。

同時に、相手の言いたいことにもアンテナを貼る必要があります。今回は、誰にでもできるレベルの会話が続かない人のための効果的な話し方をお伝えします。

会話が続かないと悩む人に奨める
5つの効果的な話し方

少し大げさに相槌を打ってみよう

会話が続かない人は、相槌を打つとき、少しだけ大げさに反応してみてください。少しだけ驚いたように、声も少し大きく出してみましょう。

基本的なフレーズとしては、「えー！」「なるほど！」「すごいですね！」の３パターンです。自分の言いやすい言葉に置き換えても構いません。

体全体的には、後ろにのけぞるより、相手との距離を少しだけ詰める気持ちで上体を乗り出しましょう。「あなたの話に興味があります！」と思ってもらうことが狙いです。

多くの人は、自分の話に興味をもってもらうと嬉しくなるものです。相手が自然に話しやすい空間を作り出すことが出来れば成功したも同然です。一度、会話の歯車が周り出せば、あとは文字通り会話が弾んでいくことでしょう。

相手の言ったことに感想を付け加えてみよう

「会話が続かないなあ…」と感じる時は、あなた自身が会話を盛り上げる努力を怠っている時だと思ってください。相手が話したことに対して、自分の感想をくっつけて返して上げてください。

「自分にも経験があるのでよくわかりますよ」とか「すごいですね！私にはちょっと真似できないなあ」など、相手の話をよく聞き、受け入れいれた上で、自分の感じた事を自分の言葉で返してあげましょう。

人は社会的な生き物ですから、外部からの「反応」を求めて生きています。「反応」があるから自分の存在を確認できるわけですよね。

それが「質の良い反応」であれば、相手もあなたのことを受け入れ信頼してくれます。ちょっとした会話の中でも、小さな信頼感が生まれることで会話を弾ませることができるのです。

「知らないこと」や「わからないこと」を掘り下げよう

会話が続かない時に注意したいことは、知ったかぶりをせずにわからないことや知らないことがあったら、相手にちゃんと質問することです。聞き方としては「すみません、◯◯って何ですか？」と聞くだけでOKです。

人は元々、他人にお願いに応えたい習性があるので、教えてくれない人はごく稀なので安心してください。この知らないことを尋ねる行為が、会話が弾むきっかけにもなりますし、相手も心を開きやすくなります。

また、「教える」「教わる」という関係が出来上がるので、スムーズに会話が進んでいきますよね。何より、あなたが質問することで、相手もあなたに質問をしやすくもなるわけです。

自分の失敗談を持ち出してみよう

会話が続かないと感じている人は自分の失敗談をネタにしてみましょう。どんな人でも生きていれば「失敗談」のひとつやふたつはあります。

失敗談が効果的な理由は、相手の共感を得られやすく、相手もあなたに心を許しやすくなります。大抵の失敗談は、笑い話になっているものなので、話しやすい上に、面白い人というプラスの効果も望めます。

注意したいのは、面白い話だからと言って、あなた自身が面白がってはいけません。あくまで、「ちょっと聞いてくださいよ、昔こんなことがあったんですけど…」と少し困った表情で悩み相談ぽく話始めると良いでしょう。

あなたが先に笑ってしまうと、相手は笑いづらくなってしまいますからね。テレビでお笑い芸人の方が自分の体験談をはなしするのをよく観察してみるとわかりやすいでしょう。

相手の気持ちに共感してみよう

会話が続かない人は、相手の気持ちに寄り添うことに気を付けてみてください。相手が悲しい話や、辛い話をしていると、なんと言っていいかわからなくなることがありますよね。

気の利いたことを言ってあげようとか、元気になってもらおうなどとは考えず、ただ「ああ、それは辛いよね」「それは大変だったね」と共感してあげることが、とても重要になります。

辛い話をする人は、具体的な解決策を聞きたいわけではなく、ただ一緒にいて、話を聞いてほしいだけなのです。「それは君も悪いよ」とか「こうすれば良かったんだよ」などお説教モードにならないように注意してください。

ただ、そばに居て、返事してあげているだけでも、相手は安心するものなのです。相手の心が柔らかくなると、自然と会話が続くようになっているはずです。

いかがでしたか。

会話が続かないという悩みは、ちょっとだけ意識を変えることで、簡単に克服できます。大切なのは、相手への興味を持つこと、相手をよく観察することです。

「うまく話せない自分」や「不器用な自分」と言った自意識から解放されるためには、目の前の相手に気持ちを集中することです。自分がうまくやれているかどうかを気にしているうちは、会話が続かないままでしょう。

会話はキャッチボールによく例えられますが、うまく投げようとするよりも、相手が受け取りやすいように投げることのほうが大事ですよね。

会話も同じ原理で、相手が受け取りやすい、返しやすい話題を振ってあげると、自然と会話が続くようになるはずです。会話が続かないという点で悩んでいるなら、まずは目の前の相手への思いやりに切り替えてみましょう。

まとめ

会話が続かないと悩む人に奨める話し方とは

・ 少し大げさに相槌を打ってみよう
・ 相手の言ったことに感想を付け加えてみよう
・ 「知らないこと」や「わからないこと」を掘り下げよう
・ 自分の失敗談を持ち出してみよう
・ 相手の気持ちに共感してみよう