マイナス思考を改善して、苦手な人と仲良くなるコツ

マイナス思考を改善して、苦手な人と仲良くなるコツ
苦手な人が目の前にいると、マイナス思考になって気が重くなってしまうという経験をしたことがある人もいますよね。嫌われているかもと不安になったり、怒られるかもと恐怖を感じることも。実はマイナス思考というのは、考え方のクセの1つなんですよ。

ですから、マイナス思考は治すことができます。しかし、すぐにマイナス思考を改善することは簡単ではありません。そこで活躍するのが、リフレーミングという手法。リフレーミングとは、物事を見る視点を変えることをいいます。

リフレーミングを使えば、苦手な人の印象も変えることができることでしょう。そこで今回は、リフレーミングを使ってマイナス思考を改善し、苦手な人と仲良くなるコツについてお伝えします。

言葉をプラスの表現に言い換えてみる

リフレーミングの手法の一つに、言葉を違う言葉に言い換えるというものがあります。この方法は、言葉の定義や意味をプラスに変えて、行き詰まった状況に風穴を開けるというものです。マイナス思考の人はどうしても、苦手な人を目の前にするとマイナスなイメージが頭の中に蔓延してしまいますよね。

例えば、苦手な人に対して「あの人は怒りっぽい」という印象があるとします。「怒りっぽい」という表現は、「感情豊か」「自分に正直」などのプラスの表現に置き換えることができます。苦手な人を「あの人は感情豊かだから」と言い換えてみると、嫌な感じは少し和らぐことでしょう。

このように、意識してプラスの表現に言い換えるだけで、苦手な人に対するイメージを変えることができ、マイナス思考を改善することができるんですよ。

 

もし~なら、と他の立場になってみる

長年マイナス思考だと、なかなか改善することができませんよね。そういう時には、近くにいるポジティブな人の立場になってみましょう。例えば、身近に一人くらいは誰とでも上手に付き合える人っていませんか?

苦手な人を目の前にした時には、自分がその人になったつもりで対応してみてください。いつもとは違った視点で、苦手な人を見ることができるでしょう。このリフレーミングの手法を「アズイフリフレーミング」と言います。

アズイフリフレーミングは、「もし~なら」「例えば〇〇だったら」といった問いを自分に投げかけ、意識的に視点を変える手法です。

実はマイナス思考の人の場合、この問いを悪い方に無意識に行ってしまっているんですよ。ですから、アズイフリフレーミングでプラスの問いかけを意識すると、マイナス思考を改善する足掛かりとなることでしょう。

 

どうしたいか自分に問いかける

苦手な人を目の前にして、緊張してどうしたらいいかわからない、と行き詰まってしまったら、自分に「どうしたい?」と問いかけてみましょう。どうしたいのか問いかけると、頭は必死に答えを探して今の状況を打破する考え方をするようになります。

すると、マイナス思考からも脱却することができるんですよ。この「どうしたい?」という問いかけは、今の苦しい状況から視点を未来へと向けて思考を働かせます。特に不安や恐怖を感じている時には、まず今の感情を整えることができます。

そして視野や思考に変化を持たせることで、今目の前にいる苦手な人への感情を、マイナスからプラスへと置き換えて苦しい状況を打破することができるのです。

 

ただポジティブなことを言うだけではダメ

リフレーミングは上述のように、マイナス思考をポジティブな表現に置き換えるというものです。しかし、何でもかんでもポジティブにすればいいというわけではありません。

例えば自分のミスで相手を怒らせてしまうような事態を引き起こしたのにも関わらず、「ミスはしたけど周りの人も勉強になったよね」と勝手にいいように解釈する人がいたとします。この人は自分のミスをリフレーミングしたと思っているかもしれません。

しかしこれは、自分に都合が悪いことを自分の都合のいいように解釈しているだけで、リフレーミングではなくただの現実逃避にすぎません。

そもそもリフレーミングとは、自分だけがポジティブになることに目を向けるのではなく、自分も相手もポジティブになることに焦点をあてるもの。ですからリフレーミングする時には、自分と相手の長所や才能を伸ばせることに着目しましょう。

 

自尊心を高めよう

自尊心が低い人は、マイナス思考になりがちです。マイナス思考が続くと自尊心はますます低くなってしまい、負のスパイラルに陥ってしまうでしょう。そうならないためには、自尊心を高める必要がありますよね。

自尊心を高めるためには、主体性を取り戻さなくてはいけません。なぜなら自尊心が低い人の多くは、そのままの自分では認められなかった経験があり、そのことで主体性をなくしているからです。主体性を取り戻し自尊心を高めるためには、まずイヤなことはやめましょう。

イヤだけど仕方なくやっている事というのは、誰でも一つくらいはあるものです。それをやめるだけでも、気持ちは軽くなっています。次に、人と比べるのをやめます。主体性がないと相手に認めてもらいたいという気持ちが働き、つい人と比べがち。

比べることをやめれば、主体性は少しずつ戻ってくるでしょう。そして最後に、自尊心の高い人が多い環境に身を置きます。人間は環境に影響を受ける生き物なので、自尊心の高い人と一緒にいると自然と自分の自尊心も高くなってきますよ。

 

さて、リフレーミングはマイナス思考を改善するのに、とても便利な方法の1つです。毎日続けることで、最初は意識的に行っていたマイナス思考からプラスな表現への書き換えも、無意識に行えるようになるでしょう。

マイナス思考が改善すれば、苦手だと感じていた人ともうまく付き合えるようになるかもしれません。しかし、リフレーミングはあくまでも思考のクセを改善するための1つのツールに過ぎないのです。一番大切なことは、目の前にいる相手を尊重し、共感する姿勢で対応すること。

小手先のテクニックを使うだけで心が伴わなければ、根本的にマイナス思考を改善することはできません。本気でマイナス思考を改善したいと思ったら、まずは謙虚になり目の前の相手を尊重しましょう。

そうすれば、物事をポジティブにとらえることができるだけでなく、人間関係もスムーズにこなせるようになります。

まとめ

マイナス思考を改善するリフレーミングとは

・ 言葉をプラスの表現に言い換えてみる
・ もし~なら、と他の立場になってみる
・ どうしたいか自分に問いかける
・ ただポジティブなことを言うだけではダメ
・ 自尊心を高めよう


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